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八甲田レポート:紅葉

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 10月の連休の初日は孫息子を連れて里帰りした娘に食べさせようと一日掛けてカレー作り。台風一過となった2日目、まだ膝が治っていないのにも関わらず、今を逃してはならないと八甲田へと出掛けました。毛無岱で引き返すつもりでしたが、いざ登り始めたら途中で引き返すのがなかなかできない性分で、結局いつものコースを歩いていました。
 里は良かったのですが、山の天気の回復は遅れ、酸ヶ湯より上はまだ雲の中でした。結局毛無岱の紅葉を愛でることは叶わず、来年までのお預けです。

 ところで膝の方は登りは快調、しかしやはり下りで痛み出し、休み明けは平地を歩くのにも難儀し湿布しています。整形外科を受診はしたいのですが、インフルエンザのワクチンも始まりなかなか休診にできず、少し暇になるまで様子をみることにします。

希望橋

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今年の日本乳幼児精神保健学会FOUR WINDSは旭川で開催されました。海外招聘講師はロバート・エムディ先生。世界乳幼児精神保健学会の創設者の1人で、愛着や赤ちゃんの心の研究の第一人者です。エムディの研究の一つに「情緒応答性」があります。それは赤ちゃんが自分の欲求や衝動、あるいは快不快など様々な感情を声の抑揚や表情、体の動き、泣き声であわらしたとき、お母さん(養育者)がその行動を共感的に受け止め、赤ちゃんの気持ちを理解し、赤ちゃんが自分の情動に対応できるよう適切に反応を返すことをさします。そこから自己信頼と他者信頼の感情を獲得し、安定した対人関係を構築する能力の基盤を発達させて行きます。

簡単に言えば、情緒応答性とは赤ちゃんの気持ちに寄り添って、お母さんが上手に反応を返してあげることです。適切な情緒応答性が示されることで、赤ちゃんは自分自身や人を信頼する力を身につけ、人と人との関係を作る土台が生まれるのです。

旭川には昼頃到着し、夜の幹事会までの間を利用し車を借りてドライブしてきました。写真は美瑛町の「希望橋」です。この橋から少し行ったところに望岳台があり、十勝岳の雄姿を望むことができます。橋の下には北海道の広大な大地が広がっていました。

八甲田レポート:初秋

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先週、書くだけ書いて、更新するのを忘れていたブログです。
久し振りの大自然レポート、折角なので更新しますね。


膝痛も随分と軽快し、天気予報は晴れマーク。そろそろ山を登ってみようと日曜日、八甲田へ出掛けました。南アルプス仙丈ヶ岳を登って以来2ヶ月ぶりの山行でした。

里は快晴でしたが、山の天気の回復は遅れ、まだ上部は雲の中でした。9月も下旬となり、山では既に紅葉が始まっていました。毛無岱は一面の草紅葉。ウルシやナナカマドが紅く色づき始めていました。ただ台風で飛ばされたのか既に葉が散ってしまった樹木も多く、また夏が比較的涼しかった影響か色付く前に枯れ始めた葉も多くみれれました。今年の紅葉はあまり美しくはないかも知れません。毛無岱の紅葉の見頃は例年通りに10月上旬でしょう。

今回の山行は自分の膝の回復状態を確認する目的もありました。日常ではほとんど痛みはありません。しかしやはり山の下りで痛み出し、酸ヶ湯にたどり着く頃には強い痛みで平地を歩くのにも難儀するほどでした。やはり手術が必要なのかしら。もう一度、整形外科を受診しようかと思っています。

子ども遊ばせ隊

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日曜日、十和田のT先生が主催した遊びのワークショップに参加してきました。講師は富山県の早川たかし先生。早川先生は長く養護教育に携わってきた先生で、退職後「子ども遊ばせ隊」というNPO法人を立ち上げ、富山市の里山に一軒家を手に入れ、住めるように補修。不登校などの子ども達を呼び、一緒に遊んでいる先生です。その先生の講演は「子ども遊ばせ隊は本当は大人を遊ばせたいなんです」という言葉で始まりました。
子どもは遊びの中で育ちます。今の子ども達はのびのびと遊べているでしょうか。ゲームばかりで外遊びが足りないのではありませんか?子どもを遊ばせるにはまず親が童心に返り、遊びを思い出し、一緒に遊ぶことが必要です。先週のブログにゲームより面白いものがあれば良いのですがと書きました。ただゲームを止めろと叫んだところで子どもとの溝が大きくなるばかりです。ゲームより面白い遊びを大人も一緒に遊べば良いのです。WSはサソリのびっくり箱から始まり、参加者全員で皿回しやけん玉で遊びました。しかし皿回しやけん玉も面白いのですが、それはきっかけに過ぎないように思います。そこから子ども達と自由な遊びの世界に入って行けば良いのではないでしょうか。

昔、子どもの頃、けん玉を随分練習し、自分で言うのもなんですが、かなり上手でした。しかし久し振りのけん玉は難しかったです。思うように玉が乗りません。悔しくてまた練習を始めました。ボケ防止にも良いですよ。

インターネット・ゲーム障害

 タイトルの障害名が精神科の診断名として正式に採用されました。確か最近、報道でも取り上げられていたように思います。先週参加した外来小児科学会年次集会でそのゲーム障害の教育講演がありました。
講演の要旨をまとめると
1.精神科を受診するゲーム障害の2/3が未成年
2.男女比は7〜8:1
3.全体の90%以上はオンラインゲームに依存
4.ネット依存の健康・社会生活への影響は大きく、遅刻、欠席、成績低下、親への暴言・暴力、昼夜逆転、ひきこもり・・・
5.自閉症スペクトラム障害やADHD、社交不安障害などとも合併頻度が高い
6.依存性は強固で治療は困難
7.場合によっては入院治療、しかしその施設は限られる・・・

 以前から不登校の子ども達が家でゲームばかりして、昼夜逆転している状況を見てきました。彼らがゲームに熱中しているのは他にやることがないからということも多いようです。つまりゲームをしているから不登校になるわけではありません。しかしそれが度を超すと依存症となって様々な問題を引き起こしてしまいます。特にネットで繋がるオンラインゲームは依存性が高いそうです。

 問題は親側にもありそうです。親自身もゲーム世代。安易にゲームを買い与えてしまう。ゲームをやらせておけば子どもは静か。待合室で子どもがゲームをしている横で親がスマホしか見ていない光景はよく見かけます。自分も良くスマホを使います。スマホが悪いと言いません。しかし子どもが話しかけてきたときは、一緒に遊びたがっているときはスマホを横に置いて欲しいのです。

 今のオンラインゲームと昔のゲームとはかなり違って、遥かに依存性が強いそうです。ゲゲーム障害になる前にそれを予防する必要があるようです。行政がゲームを規制する、あるいは警鐘を鳴らすことを願っていますが、さしあたって今、直面している子ども達をゲーム障害から守るには大人がしっかりその使用をセーブする必要があるのではないでしょうか。

 ゲームよりもっと面白いものがあれば良いのですが、ゲームってはまるように巧妙に作られているからなあ〜。

そのままでいいがな

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 今年の外来小児科学会年次集会は東京の国際フォーラムで開催されました。その国際フォーラムに「相田みつを美術館」があります。それは知っていたのですが、これまでそこへ行く機会がありませんでした。今回、学会の会場がその国際フォーラムということもあって、時間を見付けて美術館に入ってみました。もちろん相田みつをさんは今では誰しも知る有名な書家です。自分で詩を書いて、それを独特のタッチで書いた数々の作品は多くの人を引きつけ、心を動かしました。美術館には外来で子ども達に伝えたいフレーズが沢山ありまた。
彼の作品がこれほど人を引きつけるのは「飾らなくていい、今のままのあなたでいい」というメッセージに溢れているからでしょう。
心を動かされるのは、頑張らなくてはと追い詰められている自分への癒やしになるからでしょうか。

色紙を二つだけ買ってきました。
「そのままでいいがな」
「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

早速、クリニックに飾りました。

敬称 etc.

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病院の受付で名前を呼ばれるとき、「○○様」と呼ばれることが多いかと思います。おそらく接遇の講習などでそう指導されたのでしょう。しかし「○○様」と呼ばれると、どうもよそよそしく距離感を感じます。普通に「○○さん」で良いように思うのですが、皆さんはどう思いますか?

 子どものことで、学校の先生にお目にかかることがありますが、学校の先生のほとんどが子ども達の名前を、敬称を付けることなく呼び捨てにします。それを聞いて僕はどうも違和感を覚えます。もちろん自分の子ども達に敬称を付けることはありませんから、おそらく学校の先生はそれと同じ感覚、自分の子ども達という感覚なのでしょうね。

 とある小学校の男の子に「お友達の名前は?」と聞くと「○○さん」と男の子にさん付けしていました。なんでも学校の方針なのだとか。男性をさん付けで呼ぶのは大人になってからでも遅くないようにも思いますが・・・。

 診察室から大きな声で「○○ちゃん」と呼ぶと、入ってきたのはお母さんということがたまにあります。「ごめんなさい」と謝りますが、お母さんの方もちょっと照れくさそうな表情をします。大人になってもちゃん付けで呼ばれるのは久し振りで嬉しいのでしょうね (^_^;

 男の子は君付けで呼ぶので良いのですが、中学生や高校生の女の子を呼ぶときはっできるだけちゃん付けでなく、○○さんと呼ぶようにしています。ずっと小さい頃からみてきて、○○ちゃんと呼びたいのですが、そこはできるだけ大人として扱ってあげた方が良いと思っています。
でも大きくなってもやっぱり可愛い子ども達、ちゃん付けで呼んでしまうこともしばしばです。

写真は夏休みに奥さんと2人で行った宮古島の海と空です。

南アルプス、仙丈ヶ岳

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 7月中旬から週末だけでなく木曜日も忙しく、「院長のひとこと」を更新できずにいました。久々の大自然レポートです。

 先週の土日、水戸で開催された「甘えと間主観性研究会」に参加した後、甲府へ移動し、南アルプスの仙丈ヶ岳を登ってきました。当初計画していたのは1週間掛けての南アルプス全山縦走でした。しかし春に痛めた膝が完治せず、全山縦走は諦め、それでも全ては諦めきれず、一番楽そうな仙丈ヶ岳を選びました。たった一泊でしたが、久し振りの山の泊まりに心安らかになれ、初めての山でしたが、懐かしくさえありました。
 台風一過の快晴に恵まれ、山頂からは360°の大パノラマ。南には行くはずだった南アルプスの雄大な稜線が続いていました。北には遠く北アルプスの槍ヶ岳や剱岳。東には八ヶ岳と隣の浅間山、西に目を転ずると中央アルプスの御嶽山からは噴煙が立ち上っているのが見えました。数え切れないくらい山を登ってきましたが、これほどの眺望は滅多にありません。

 天気に恵まれ素晴らしい山行でしたが、登りは良かったものの、不安が的中し下りになると膝が悲鳴を上げ始め、登山口に着く頃にはもう平地も歩くのにも難儀するほどでした。これからも山を登り続けるには先ずこの膝をなんとかしなければなりません。来週にでも整形外科を受診するつもりです。

写真は仙丈小屋とその後ろの仙丈ヶ岳、右はチシマギキョウです。高山植物も綺麗でした。

じいじの心配

 娘が里帰り出産でこの春から帰省していました。帰ってきた彼女は昼間自分の仕事の本を広げ勉強していました。出産が間近になるもなかなか産まれず、陣痛を誘発しようと家の前の公園を何周も歩き回っていました。きっと様々なことが心配だったのでしょう。仕事のこと、生まれてくるあかちゃんのこと。父親としてはそんな娘を見てもっとのんびりすれば良いのにと思いましたが、口には言えず、こんなに真面目な性格で産後うつにならなければ良いけどと密かに心配してたのでした。
5月下旬、無事に男の子が産まれました。机の上にPCは広げてありましたが、仕事の本は片付けられていました。彼女は子育てに没頭し、それを充分楽しんでいるようでした。先ずは一安心 (^_^)v。
じいじとしてはもちろん孫は可愛いのですが、むしろ赤子をあやす娘の方を可愛く思っていました。1ヶ月健診を終える間もなく、彼女は自分の家に帰って行きました。ずっとつきっきりだった奥さんは泣いていましたが、僕は早くに父親の元に帰ることに賛成でした。ただ父親の仕事が忙しく、家に帰るのも遅いそうです。サポートのない都会で一人育児するのも心配です。まあ奥さんはしつこいくらいに連絡を取っているようですから大丈夫でしょう。

 産後うつの頻度は10〜20%と高く、出産後1〜2週間から1ヶ月で発症するそうです。核家族化が進み、地域社会の絆が薄れている都会で、適切なサポートがなければどんな母親でもうつに陥る可能性はあるのでしょう。社会全体として理解と適切な対策が必要です。

じじばばの幸せ

 先の土日、我が家に二人の赤ちゃんが揃いました。生後100日になる札幌の孫娘と里帰り出産でまだ生まれて間もない二人の赤ちゃんが我が家に揃ったのです。100日の孫娘の方は土曜日にお食い初めのお祝いを、1ヶ月の孫息子の方は日曜日に初宮参りをと忙しい週末でした。

 孫娘の方は100日とあって泣き声も大音量です。もう人見知りも始まっていて、抱っこして大泣きされ、折れた気持ちを、まだ1ヶ月になったばかりの孫息子を抱っこして慰めていた“じいじ”なのでした(^_^; 孫息子の方もじきに、人見知りしてじじばばの抱っこで泣き出すことでしょう。しかしそれはそれで健全な発達で、寂しい反面嬉しくもあります。

 それにしても家に赤ちゃんが同時に2人もいることのなんと幸せなことか。泣いても可愛いと思える幸せをかみしめていました。しかしもうすぐ孫息子の方も帰ります。奥さんの孫ロスが心配です。

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