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医学最新情報

 先週の土曜日は青森川崎病研究会、日曜日は予防接種・海外渡航合同研修会と続けて参加してきました。一年間にかなりの回数の学会、研究会に参加しています。それは最新情報を得て、自分のスキルを磨き、診療に役立てるためです。

 土曜日の川崎病研究会では川崎病の診断キットの情報を得てきました。川崎病は今も原因不明で、診断は症状からの診断しかありませんでしたが、川崎病で特異的に増加する蛋白があり、それを測定することで診断が可能となるだろうというものでした。典型的な川崎病は一目見ただけでそれと分かりますが、最近問題となっているのが不全型と言って症状の揃わない川崎病です。だからといって決して軽症という訳ではなく、心臓に後遺症を残すことも少なくありません。診断キットが出るとより早期の確実な診断に繋がり治療に役立つことでしょう。
日曜日の研修会もポリオや海外からの輸入感染症についての話題で、これは既に知っていることも多かったのですが再確認できました。早速、クリニックのスタッフと情報を共有し、外来に役立てたいと思っています。

 医学の進歩はめざましく、また最新でなくとも自分の知らないことも多く、常に勉強が必要です。しかし知らないことを学ぶことは楽しいことです。別に医学に限りません。知識欲や向上心はどの子も持っています。それを上手に引き出してあげたいものです。

吃音のこと

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 吃音、どもりのことです。
青森県かかりつけ医等発達障害対応力向上研修会、なんとも長い名前の研修会ですが、その研修会が日曜日に青森でありました。国の指示で発達障害の子ども達への対応を一般のかかりつけ医でも出来るようになることを目的として企画されたもののようです。今回2回目となるその研修会で吃音が取り上げられました。今、国では吃音や発達性協調運動障害(とっても運動が苦手な子)を発達障害の一つとして扱おうということになったそうです。
 実は僕自身に吃音があり、子どもの頃ことばの教室に通いましたし、高校の頃、辛い思いをした記憶もあります。今ではそれほど目立たなくなりましたが、完全には治っていません。講演で実際の吃音のフィルムが上映されると、それに同調してまた自分の吃音が悪くなるのではないかと胸が苦しくなりました。
そうか、自分も発達障害か・・・(^_^; 。

 時々、吃音の相談を受けます。以前、吃音に有効な治療はないと学びましたが、若しかすると何か有効な方法があるのかもと期待して講演を聴いていました。2人で一緒に文章を読むとどもらないとか、メトロノームに合わせた文章朗読でどもらない、など興味ある情報はありましたが、結局の所、やはり有効な治療法はないようです。ただ、軽快はしても、ほとんどそのまま一生治らないと覚えていたのですが、男児の6割、女児で8割の子が3年で自然回復するとありました。しかし小学校2年生ではっきり吃音のある子は思春期までは続くそうです。
 吃音は急激な言語発達の副産物とありました。けっして親の躾や環境の問題が原因ではありません。しかし自分の経験では心的ストレスが発症の引き金になることはあると考えています。吃音のある人は大脳の右半球の過活動があるそうですが、それはちょっと急激な言語発達とは合わない気もします。まあ原因や病態については今でも良く分かっていないのでしょうね。

 さて、治らなかった場合ですが、一番の問題は周囲の無理解です。周りからふざけるなと非難されたり、馬鹿にされたり、言い直しを無理強いさせたり・・・。それが元ででますます精神的な緊張を強いられ吃音が酷くなり、挙げ句の果てに人前で何も話せなくなったりします。吃音の対応で大切なことは、周囲がどもってもいいんだよと穏やかに聞いてあげることです。

 社会の自閉症などの発達障害に対する理解は少しずつ進んでいます。国が吃音を発達障害の一つとして対応するように求めた理由の一つは、吃音に対する社会の理解を促すことが目的でしょう。
もし貴方の周りに吃音の子がいたら、温かい目で見守ってあげてくださいね。

写真は2週間前に撮った弘前公園の紅葉です。もう紅葉も終わりですね。

インフルエンザワクチンの有効性

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 当院では3歳以上でこれまでに2回以上しっかりとインフルエンザワクチンを接種してある子は1回でいいよとお話ししています。しかし他の医療機関では小学生までは2回接種としている所が多く、不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。厚労相の方針もそうなっており、添付文書にもそう書いてあります。

 先週の土曜日、つがる小児科医の会の学術講演会がありました。講師は大阪医市立大学公衆衛生学の教授のF先生です。まだ若い女性の教授でしたが、理路整然と分かり易く、とても面白い勉強になる講演でした。講演のテーマはインフルエンザワクチンの有効性についての疫学、統計学的な評価。皆さんも興味ありますよね。インフルエンザワクチンを接種していても罹ることはよくある訳で、本当に有効なの?と疑問に思われても仕方ありません。今日はその講演から。

 ある研究でインフルエンザワクチンの有効率を約25%と算出したのだそうです。しかしF先生がその研究の妥当性を再評価したところ、それは低すぎる、バイアス(偏り)が掛かっているとの結論で、出来るだけバイアスを排除した別の手法(Test-negative design)を用いて6歳未満児のインフルエンザワクチンの有効性を検討したところ、年によって差はありますが40〜60%だったそうです。その値は臨床的な印象とも合うように思います。そしてワクチンの1回接種の有効性の検討では過去に2回以上接種してあれば、2回接種と同等の効果とありました。
 これまで当院では、血液検査の抗体獲得の報告を参考に1回接種を勧めていましたが、疫学的な調査からも1回接種で充分なようで、講演を聴きながらほっと胸をなで下ろしました。ただ残念だったのは、ワクチンで脳症などの重症合併症の予防効果について質問したところ、その検討の国内での報告はないのではないかとのことでした。市内のS先生は2回接種してあっても脳症を合併した例を経験したと言っていました。インフルエンザの接種濃霧に関わらず合併症に対する注意は必要のようです。


 ところでインフルエンザワクチンの有効性60%とは100人にワクチンを接種すれば60人で効くという値ではありません。これはインフルエンザを発症した人のワクチン接種者と非接種者と相対評価で、ワクチンをやらずに発病した人のうち60%は接種していれば発症しなかったという値です。ちょっと分かりにくいですよね。
 もともとインフルエンザは何度か罹患するうちに免疫ができます。その免疫でワクチンをやらなくても罹らずに済む子も多いのですから、ますますワクチンの有効性を評価するのが困難になります

 少し残念なワクチンですが、まあ有効率50%前後ということで納得するしかないのでしょう。

いじめを考える その2

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先週に引き続きいじめをテーマにします。
厚労相はいじめの定義を「児童生徒が、当該児童生徒が在籍する等当該児童生徒と一定の人間関係のある他の児童生徒が行う心理的・物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」としています。
簡単に要約すれば「被害者が心身の苦痛を感じる行為は全ていじめ」ということでしょう。
いじめの定義を厚労相は時代に対応できるよう何度も変えてきています。行政は指導するために一定の定義が必要なのでしょうが、その対応は簡単ではありません。

これって「いじめ」?
事例①:球技が苦手はA君は、体躯の時間のバスケットボールの試合でのミスを他の子から責められたり、皆の前で馬鹿にされて嫌な気持ちになった。

事例②:Aさんは、算数の難しい問題を自分の力で解きたくて頑張って考えていました。それを横で見ていたBさんが「答えは○○だよ」と正解を終えたところ、Aさんは「自分でやりたかったのに!」と泣き出しました。

実際に厚労相が出した例題だそうで、どちらもいじめとしていますが、本当にそうでしょうか。いじめには加害者と被害者との関係性と、その行為の継続性が大きく関わると思うのです。悪気が無くても人を傷つけていることはよくあります。しかしどこからがいじめなのかは人によって判断が異なります。つまり同じ行為でもそれがいじめになることもあれば、ならないこともある。ただ行政としてはそれでは一律の対応ができませんから、全てをいじめとして対応すべきと言うのでしょう。それはそれで正しいとは思います。しかし十把一絡げの対応では歪みが生まれるのではないかと危惧します。先ずは悔しかったんだねと受け止め、加害者側の気持ちをも尊重し、それぞれに背景と対応を探って行く必要があるのだと思います。

今週の写真は既に晩秋の蔦沼です。先の連休、膝が治らず山へ行けない代わりに、蔦沼を散策していました。

いじめを考える

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 先週の日曜日、仙台で日本小児科医会の主催するカウンセリングセミナーに参加してきました。テーマはいじめと不登校。何か自分の診療のヒントを得られればと参加したのでした。講義はそこそこ面白くはありましたが、残念ながら自分の知りたかったこととはほど遠い内容でした。テーマが広すぎ、掘り下げるには深すぎたからなのでしょうか。

 小中学校の生徒へのアンケートでは9割の子どもがいじめの被害者、あるいは加害者としての経験があるそうです。いじめは子どもに限りません。大人社会でもあるのですから、若しかすると人が人である限りいじめはなくならないのかも知れません。いじめの根源は人間の欲にあるように思います。人は様々な欲の塊であるからこそ、ひがみや妬みが生まれ、それがいじめを生むのでしょう。しかしその欲は人間の営みそのものでもあるのですから、それを否定はできません。欲をなくし生きることができるか・・・なんだか宗教的になってきました。

 いじめがきっかけで不登校となり受診する子ども達はいますが、逆にいじめの加害者側が受診することはまずありません。いじめをする側は自分の行為をいじめと思っていないこともあるのでしょうが、その背景には被害者側より更に深い精神病理が潜んでいることが少なくないようです。しかしそれが受診に繋がることはないのです。

 今でも中学の国語の先生が授業で言っていたのを思いだします。優しさとは人の気持ちが分かることだと。今の社会に必要な教育とは共感性を養う教育ではないでしょうか。社会秩序の源は共感性にあると考えています。

写真は沖揚げ岱の唐松林です。

大自然レポート:実りの秋

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良く晴れた日曜日の朝、まだ膝の調子は思わしくありませんでしたが、青空に誘われ、多分自転車なら大丈夫と弥生を回り岩木山神社を目指しました。赤いリンゴがたわわに実り、見ているだけでも幸せを感じます。

昼からはバイクで八甲田へと向かいました。笠松峠の紅葉が終わる頃、谷地温泉から八甲田の北側を回る道の紅葉が見頃を迎えます。紅葉に輝くこの道を走るのが好きで、毎年10月中旬に走るのを恒例としていました。右の写真は谷地湿原ですが、既に棚の上の方の紅葉は終盤でした。

もうすぐ山では雪の季節を迎えます。
バイクも自転車もあと1ヶ月で冬眠です。

八甲田レポート:紅葉

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 10月の連休の初日は孫息子を連れて里帰りした娘に食べさせようと一日掛けてカレー作り。台風一過となった2日目、まだ膝が治っていないのにも関わらず、今を逃してはならないと八甲田へと出掛けました。毛無岱で引き返すつもりでしたが、いざ登り始めたら途中で引き返すのがなかなかできない性分で、結局いつものコースを歩いていました。
 里は良かったのですが、山の天気の回復は遅れ、酸ヶ湯より上はまだ雲の中でした。結局毛無岱の紅葉を愛でることは叶わず、来年までのお預けです。

 ところで膝の方は登りは快調、しかしやはり下りで痛み出し、休み明けは平地を歩くのにも難儀し湿布しています。整形外科を受診はしたいのですが、インフルエンザのワクチンも始まりなかなか休診にできず、少し暇になるまで様子をみることにします。

希望橋

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今年の日本乳幼児精神保健学会FOUR WINDSは旭川で開催されました。海外招聘講師はロバート・エムディ先生。世界乳幼児精神保健学会の創設者の1人で、愛着や赤ちゃんの心の研究の第一人者です。エムディの研究の一つに「情緒応答性」があります。それは赤ちゃんが自分の欲求や衝動、あるいは快不快など様々な感情を声の抑揚や表情、体の動き、泣き声であわらしたとき、お母さん(養育者)がその行動を共感的に受け止め、赤ちゃんの気持ちを理解し、赤ちゃんが自分の情動に対応できるよう適切に反応を返すことをさします。そこから自己信頼と他者信頼の感情を獲得し、安定した対人関係を構築する能力の基盤を発達させて行きます。

簡単に言えば、情緒応答性とは赤ちゃんの気持ちに寄り添って、お母さんが上手に反応を返してあげることです。適切な情緒応答性が示されることで、赤ちゃんは自分自身や人を信頼する力を身につけ、人と人との関係を作る土台が生まれるのです。

旭川には昼頃到着し、夜の幹事会までの間を利用し車を借りてドライブしてきました。写真は美瑛町の「希望橋」です。この橋から少し行ったところに望岳台があり、十勝岳の雄姿を望むことができます。橋の下には北海道の広大な大地が広がっていました。

八甲田レポート:初秋

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先週、書くだけ書いて、更新するのを忘れていたブログです。
久し振りの大自然レポート、折角なので更新しますね。


膝痛も随分と軽快し、天気予報は晴れマーク。そろそろ山を登ってみようと日曜日、八甲田へ出掛けました。南アルプス仙丈ヶ岳を登って以来2ヶ月ぶりの山行でした。

里は快晴でしたが、山の天気の回復は遅れ、まだ上部は雲の中でした。9月も下旬となり、山では既に紅葉が始まっていました。毛無岱は一面の草紅葉。ウルシやナナカマドが紅く色づき始めていました。ただ台風で飛ばされたのか既に葉が散ってしまった樹木も多く、また夏が比較的涼しかった影響か色付く前に枯れ始めた葉も多くみれれました。今年の紅葉はあまり美しくはないかも知れません。毛無岱の紅葉の見頃は例年通りに10月上旬でしょう。

今回の山行は自分の膝の回復状態を確認する目的もありました。日常ではほとんど痛みはありません。しかしやはり山の下りで痛み出し、酸ヶ湯にたどり着く頃には強い痛みで平地を歩くのにも難儀するほどでした。やはり手術が必要なのかしら。もう一度、整形外科を受診しようかと思っています。

子ども遊ばせ隊

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日曜日、十和田のT先生が主催した遊びのワークショップに参加してきました。講師は富山県の早川たかし先生。早川先生は長く養護教育に携わってきた先生で、退職後「子ども遊ばせ隊」というNPO法人を立ち上げ、富山市の里山に一軒家を手に入れ、住めるように補修。不登校などの子ども達を呼び、一緒に遊んでいる先生です。その先生の講演は「子ども遊ばせ隊は本当は大人を遊ばせたいなんです」という言葉で始まりました。
子どもは遊びの中で育ちます。今の子ども達はのびのびと遊べているでしょうか。ゲームばかりで外遊びが足りないのではありませんか?子どもを遊ばせるにはまず親が童心に返り、遊びを思い出し、一緒に遊ぶことが必要です。先週のブログにゲームより面白いものがあれば良いのですがと書きました。ただゲームを止めろと叫んだところで子どもとの溝が大きくなるばかりです。ゲームより面白い遊びを大人も一緒に遊べば良いのです。WSはサソリのびっくり箱から始まり、参加者全員で皿回しやけん玉で遊びました。しかし皿回しやけん玉も面白いのですが、それはきっかけに過ぎないように思います。そこから子ども達と自由な遊びの世界に入って行けば良いのではないでしょうか。

昔、子どもの頃、けん玉を随分練習し、自分で言うのもなんですが、かなり上手でした。しかし久し振りのけん玉は難しかったです。思うように玉が乗りません。悔しくてまた練習を始めました。ボケ防止にも良いですよ。

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