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脱傾聴のススメ

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 今週のタイトルは日曜日に函館で開催された日本小児科医会主催のカウンセリングセミナーのタイトルでした。傾聴すなわち受容と共感はカウンセリングの基本的スキルの一つですが、確かに傾聴だけでは解決しないことも少なくありません。「脱傾聴のススメ」と題した今回のセミナーは何か僕に大きなヒントをくれるような気がして参加したのでした。さてその内容は・・・セミナーは「解決指向型ブリーフセラピー」のレクチャーでした。解決指向型ブリーフセラピーとは過去を振り返って原因を探る(問題指向型アプローチ)のではなく、まず目標を設定し、その問題の解決した自分の未来をイメージし、そこに近づくための解決方法を探り行動してゆくという問題解決手法です。

解決指向型ブリーフセラピーの中心哲学(ルール)は
1)もしうまくいっているのなら、変えようとするな。
2)もし、一度やってうまくいったのなら、またそれをせよ。
3)もしうまくいっていないのであれば(何でも良いから)違うことをせよ。
ネットで検索すると直ぐに出てきます。

 確かに納得できるというか、参考にはなります。しかし原因となる問題をそのままにしておいて良いのだろうか、取り敢えず解決すれば良いというのは姑息的過ぎはしないかと少し訝しく思えました。外来で自分が診ている不登校の子ども達のことを思うと、このアプローチの方法が有効な子どもとそうでない子がいるように思えます。まずこの手法のアプローチには本人にかなりの力が必要なのではないか、その力がまだない子はそのアプローチの前に必要なことがあるんじゃないだろうかと考えていました。

さて、今週の写真は5年前に登ったマッターホルンです。