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食物アレルギーの正しい食事指導とは

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 盛岡で開催された今年の東北小児喘息アレルギー研究会、特別講演は食物アレルギーの治療で著明なあいち小児医療センターのI先生でした。講演のタイトルは「食物アレルギーの食事指導と社会的対応」
 食物アレルギーの治療の要点をひと言で言うと「正しい診断に基づく、必要最小限の除去」につきます。これはどの本にも書いてあることです。しかしそれがなかなか難しい。世の中にはいい加減な診断と、思い込みでの過剰な食物除去がはびこっています。その原因は不安と不勉強とでしょう。しかしそう言う僕自身も誤った診断と過剰な指導をしているかも知れません。

I先生は講演で食物アレルギーの食事指導のポイントは
① 不必要な制限をしない
② 必要なときは確実に除去する
③ 食べられるものを見つける
④ 食べられる範囲で積極的に食べる
と話しておられました。
こう羅列すると一見簡単なように思えますが、実はそんなに簡単なことではありません。しかしその方法論も確実に進歩しています。自分がこれまでやってきた食事指導も根本から見直す必要がありそうです。

 今回の研究会にはスタッフも4人参加しました。日進月歩。常に勉強して遅れないようにしなくてはとスタッフと話し合っていました。

 写真は森田村の菜の花畑。5年前に撮った写真です。この方角からの岩木山は鋭く天を突いています。今年は忙しくて菜の花を見に行けなかったなあ。

今日から僕がお兄ちゃん

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 先日、2ヶ月の赤ちゃんの初めての予防接種に来たお母さんから聞いたお話しです。

 A君は3歳の男の子。上に6歳のお姉ちゃんがいます。弟のBが生まれてA君は周りから「お兄ちゃんになったね」と言われると「お兄ちゃんじゃない」怒っていたそうです。そして「僕が赤ちゃんになる。Bがお兄ちゃんになればいい」と言ったそうです。お母さんは察して、「そうだね。大きい赤ちゃんだね」と言って一杯抱っこしてあげたそうです。そうしたら2ヶ月程してA君は「今日から僕がお兄ちゃんになる」と言って、弟の世話を始めたそうです。
 その話を聞いて僕は思わず「お母さん、素晴らしい対応ですね!」と言いました。そして「一番上の子はどうですか?我慢していませんか?」と尋ねると「上のお姉ちゃんは一杯お手伝いしてくれるんですけど、先日、上のこと二人きりで布団に入って寝てあげたんです。そしたら嬉しいって喜んだんです。それを聞いてやっぱりこの子も寂しかったんだって分かりました。」
僕は脱帽しました。この素晴らしいお母さんと3人兄妹に乾杯!

 外来でお母さんが次の子を身ごもったとき、僕はいつもこうお話しします。
「下の子が生まれて赤ちゃん返りしたら、決してお兄ちゃん、お姉ちゃんでなく、大きい赤ちゃんとして扱ってあげて下さいね。」
 もし上の子が4,5歳の大きいこの場合は「きっと色々お手伝いしてくれると思うから、お母さんは助かるって誉めてくださいね。そうしたら上の子は自分がお母さんの役に立っていると思う、それが役立ち感、自己肯定感、自尊感情に繋がりますよ。とても良い機会です」と。

今週の写真は沈下橋の上から撮った四万十川です。

四万十町:鯉のぼりの川渡し

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 もう消えてしまいましたが、昨年の春、院長のひとことに我が家の鯉のぼりを四万十町に贈ったと書きました。そして鯉のぼりの川渡しの下をカヌーで降るのを夢みていると。子ども達の数が少なくなって鯉のぼりが足りなくなったのだそうです。
 四万十町は鯉のぼりの川渡しの発祥の地です。町のHPを見ると、ソフトボールで遊んでいた少年達の「最近は僕らぁが、大きくなったき、家で鯉のぼりを上げてくれん」という会話を聞いた体育会のお兄さん達が「よっしゃ。それやったら、おまんらあの鯉のぼりを、持ってこい!おれらあが、まとめて上げちゃうき!」と苦労して川にロープを渡し、50本の鯉のぼりをあげたのが始まりだとか。昭和49年のことだそうです。(昨年2月のブログから)

 今年のGWの4連休を使って、その四万十町に山岳部の先輩Y先生と行ってきました。旅の目的は四万十川をカヌーで下ることとその鯉のぼりを見ることでした。四万十川と聞くとカヌーイストの聖地、ダムのない日本最後の清流というイメージがありますが、実際はそれ程の清流ではありませんでした。白神の川の方がよほど清流です。ダムと言っても良い堤もあります。しかし人が逞しく大自然と共存している姿を見た思いがしました。沈下橋の意味も理解出来ました。沈下橋はただ増水対策だけのものではありません。狭い土地を有効に活用する術でした。もちろん鯉のぼりの川渡しも車からですが見ることが出来ました。川渡しは凄かった。対岸までいや対岸の山まで渡してありました。いったい何メートルあるのでしょう。ちょっと驚きました。我が家の鯉もあの中の一匹かと思うと感慨深かったです。実に有意義な旅でした。もちろんカヌーも楽しみましたよ (^_^)v