記事一覧

赤ちゃん部屋のお化けと天使

 “赤ちゃん部屋のお化け”という言葉を聞いたことがありますか?シカゴ大学の児童精神科医のセルマ・フライバーグという先生が言った言葉です。子どもの頃、虐待などの辛い過去を持った母親が自分の子と赤ちゃん部屋で二人きりになったとき、表象(自立的に想起される意識あるいは意識下の記憶)として残っている自分の辛い過去が蘇り、言うも言われぬ不安感や、自分も同じように子どもを虐待してしまうのではないかという恐怖感が生まれ、それをお化け(幽霊)と呼んだのです。そのお化けとは目の前の我が子に投影された自分自身の影なのです。そしてフライバーグ先生はカウンセラーの支援により、親から受けた辛い過去を言葉にすることで苦しい感情から解放され、虐待の連鎖を立つことが出来ると述べました。
 そのフライバーグ先生に師事したカリフォルニア大学のアリシア・リーバマンという先生が言った言葉に“赤ちゃん部屋の天使”があります。リーバマン先生はそんなお母さんでも我が子は可愛く、子どもの幸せを願う心がある、それを“赤ちゃん部屋の天使”と呼びました。

 先週の土曜日、FOUR WINDS青森でリーバマン先生の講演のフィルム学習会を開きました。このフィルムは2010年に佐賀で開催されたFOUR WINDSの全国学術集会に先生をお呼びしたときの市民公開講座のフィルムです。タイトルは「子どもと家族に幸せな子育てとは」 その講演を自分は生で聴いたのですが、今回、改めてフィルムを見直して、勉強になることが沢山ありました。様々な子どもの怖れ、愛着のパターン、支援者が心がけることなどなど。子どもの心を中心に5年間勉強してきて初めて分かることが沢山あったのです。参加者アンケートでも沢山の人に見てもらいたいという声が複数ありました。2時間という長いフィルムですが、もし視聴をご希望の方は私までご相談下さい。

リンゴの写真

ファイル 396-1.jpg

 郡山で開催される今年のFOUR WINDS乳幼児精神保健学会の総会で来年の弘前大会のプレゼンをするのにスライド作りに取りかかりました。弘前のキャッチフレーズ「お城とリンゴと桜の街」に従ってリンゴと桜の写真を出そうとしましたが、自分のアルバムに桜の写真は沢山あるもののリンゴの写真はありませんでした。これまでリンゴの写真をほとんど撮って来なかったのです。晴れた前の日曜日、午後からは曇るとの天気予報。慌ててカメラを担いで家を出ました。しかしもうほとんど収穫が終わるところでした。まだ実の付いている木を探しカメラに収めましたが、納得の出来る写真は撮れませんでした。昔、バイクで西目屋を走っていたときに見た、光の加減で蛍光色のように輝いていたリンゴを思い出します。写真はタイミング。これっ!と思った瞬間に撮らなければ、もう二度と同じ光景に出会えることはありません。「今が大切」は何事も同じですね。