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八甲田レポート:樹氷の森

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 久々の大自然レポートです。

 昨年11月に始まった腰痛も少しずつ癒え、なんとか雪かきもできるようになりました。衰えた体力を取り戻すにはやはり山へ行かなきゃと日曜日空をにらみながら八甲田へと出掛けました。北や南では暴風雪で大変だったようですが、何故か津軽地方は穏やかに晴れていました。出発が遅れ、八甲田大岳は諦め、その隣と硫黄岳を目指しました。標高は大岳より200m低く、仙人岱ヒュッテより僅かに高いだけです。幸いトレース(登った跡)が着いていて、自分でラッセルすることなく随分と楽をしてしまいました。しかし今の自分にはそれで充分。無理せず少しずつハードルを上げるつもりです。

 さて、今年は里も少雪ですが、山の積雪も例年より1mは少ないようです。樹氷も貧弱でいつものモコモコのモンスターにはほど遠く、痩せて枝が見えています。しかしそれでも広々とした斜面に樹氷の森が広がる様は壮観です。やはり自分には山が合ってる、山を登ると気が満ちるように思えます。今年はまた山を登ろうと思ったのでした。

 昨日の大雪で積雪はようやく平年並みになったようですね。昨日の新雪、今日は今日で除雪車が置いていった固い雪を片付けるのに二日連続で朝から汗を流していました。これもトレーニングの一環と信じて (^_^;

先を見通した診療とは

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 先週土曜日の午後、県の主催する発達障害者支援フォーラムに出席してきました。このフォーラムは毎年この雪の季節に開催されています。今年の講演は国立重度知的障害者施設のぞみ園のS先生。自閉症のある子ども達の生涯を通しての支援のあり方についての講演でした。ある一人の自閉症の方を設定し、その方が生まれてから80歳でなくなるまでの一生のストーリーを講演されました。想定されるライフイベント・・・診断、就学、就職、病気、そして老後生活、そしてそれらを支援する社会的課題。自閉症、その基本的な特性は生涯続きます。自閉症の子ども達を診るときその将来を見通した目で診ていく必要があるのでしょう。

 でもそれは何も発達障害に限ったことではないように思います。
例えば安易な抗生剤の使用が将来のアレルギーの引き金になったり、タミフルの使用は熱を2、3日早く下げることはできますが、インフルエンザに対する強い免疫が出来なかったりします。子ども達に関わる全てのこと、それが将来にわたって有意義かどうかを考える必要があると思ったのでした。

 ところで僕は自閉症を病気や障害とは思っていません。独特の特性を持っているだけなのです。特性とは性格みたいなもの。しかしその性格のために生きにくさがあったとしたらそれは支援が必要です。無理解が軋轢を生み、繊細な彼らは鬱などの二次障害を併発します。二次障害は治療が必要ですし、二次障害を起こさないような環境調整が必要なのです。

写真は講演会の帰りに立ち寄った物産館Aファクトリー。沢山のミニ灯籠が歓迎してくれていました。でもちょっとバランスの悪い写真だなあ (^_^;

ご褒美とお仕置きと

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 昨年1年間、学会開催ため山へも行かず忙しく準備していました。お陰で盛況の内に終えることができ、弘前大会は成功だったと言って良いでしょう。その自分へのご褒美で1月9日を休診にして3連休とし、ニセコへボードに出掛けました。しかしこの1年間、ほとんど運動らしい運動もせず、体力は落ちる一方。ボードも結構体力を使うスポーツです。体を動かそうにも思うように体が動きません。少し滑っただけで直ぐに疲れ、足腰が言うことを効かなくなります。思う存分楽しむとは行きませんでした。むしろ自分のふがいない滑りに落胆することしきり。まあそれでも友人達と楽しい一時過ごすことができたのは良かったです。

 ただ、実は旅行の直前に自分でやった検査(腫瘍マーカー)でちょっと心配な値が出ていました。旅行中、そのことが気にならなかったとは言えば嘘になります。検査結果を山岳部の先輩に相談したところ、「それはバイオプシー(生検:組織を採取して顕微鏡で見ること)した方が良い、国立病院に紹介状を書いてあげる」と言われ、急遽、連休明けの12日午前中を休診にして、受診してきました。やはり国立病院の先生にも検査しましょうと言われて、1月末に検査入院することになりました。これは何かのお仕置きでしょうか。少しは自分の体をいたわりなさいという忠告でしょうか。まあもし悪性だったとしても初期の段階で重症度は低いと思うのですが、またクリニックを休診にしなければならないのは気が引けます。開腹なんてことになればまた体力がなくなるな〜 (v_v)

 まあこの年になるとあちこちにトラブルが出てくるものなのでしょう。それと上手に付き合おうと思っているのですが・・・。

 写真はニセコの最終リフトから30分程登ったニセコアンヌプリの山頂です。ここからの滑走はふわふわの深雪で最高でした。

新年のご挨拶

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皆様、明けましておめでとうございます。

 今年の正月は腰痛のため恒例の八甲田登山を諦め、のんびりと過ごしていました。毎日、アルコールが入り、体重は2kgも増加。ズボンのホックがきつくなってきました。
 今年の元旦、山岳部の後輩から届いた年賀状に「そろそろカラを破っては?」と書かれてありました。彼は学生時代、素晴らしいクライマーでした。数年前に勤務医を辞め開業した後、再び精力的に山を登りだしたようです。日々体を鍛え、今も先鋭的な登山を続けています。毎年、冬山を登る写真の年賀状が届きます。今年は剱岳の登頂写真でした。剣は夏でも険しい山ですが、雪山となると技術的にも体力的にも遙かに厳しい山です。彼も既に50歳代、その年で雪の剣を登るなんて大したものだと感心してしまいました。卒業後、彼はとても優秀な脳外科医へと成長しました。しかしおそらくもう手術はしていないでしょう。優秀な脳外科医という殻を被っていたのかも知れません。そういえば自分も小児科医に成り立ての頃、自分の進むべき道はこれで良かったのかどうか疑問に思ったことがありましたが、小児科医になって既に30年以上が過ぎました。職業が人を作ります。初めは疑問に思ったこともある小児科医の道でしたが、今ではすっかり小児科医そのものです。もしそれが殻だとしても相当に強固な殻です。そう簡単には破れそうにありません。しかし今でも時々、冒険をする自分の姿を夢見ます。果たしてどちらが本当の自分の姿なのでしょうか。
多分、どちらも本当の自分ですよね (^_-)-☆
人は多面性を持って社会で暮らす生き物ですから。

写真は3年前の正月に行った八ヶ岳の大同心、お地蔵さんみたいな大きな岩峰です。
今年の正月は写真を撮らなかったので・・・。
今年はまた山を登り、写真を撮ってくるつもりです。良い写真が摂れたらまたupしますね。クリニック、HP共々ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。