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完全看護と子どもの心

 日曜日、東京で参加したFOUR WINDSセミナーはロバートソンフィルムを使ったセミナーでした。ロバートソンフィルムとは愛着理論を確立したボウルビィの弟子のロバートソン夫妻によって1950年代から1960年代にかけてイギリスで撮影されたフィルムです。そこには2歳前後の子ども達が母親と分離され、「自分に何が起こっているのか分からない」戸惑いと不安が記録されています。ボウルビィはロバートソン夫妻の仕事を基にして愛着理論を完成させました。フィルムにはそれぞれ観察の対象となった子ども達の名前が付けられています。今回、視聴したのは「ローラ」でした。ローラは2歳5ヶ月の女の子。臍ヘルニアの手術で8日間入院するのですが、当時のイギリスでは子どもの入院に親の付き添いは認められていませんでした。フィルムにはお利口さん過ぎるローラの悲しい気持ちが克明に記録されています。このフィルムがきっかけとなり、イギリスでは子どもの入院に親の付き添いが認められるようになったそうです。

 さて、今の日本では・・・。
ほとんどの病院で子どもの入院に親が付き添うことが許されていますが、中には今も完全看護と称して子どもだけで入院させているところもあるようです。これは大きな問題です。入院だけでなく、点滴や採血の際に母子分離することは多くの病院で行われています。そういった処置が子どもの心を傷つけ、その小さな傷つきの積み重ねでもPTSD(心的外傷後ストレス障害)へと発展することが知られています。我々は子どもの心を守ることにもっと注意を払うべきなのです。

日曜日の東京の空は透き通るように青く輝いていました。
青森空港に降りると車の上には20cm程の雪が積もっていました。冬の津軽の暗い空は大なり小なり人の心にも影響しているのだろうなあ〜 (v_v)