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4つのS

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日曜日、FOUR WINDSのセミナーに参加してきました。
今回は渡辺久子先生の講義。
今日のタイトルはその講義の中で出てきた日本文化の特徴を言い表した4つのキーワードの頭文字です。
それは
Simple 簡素で
Small 小さく
Slow ゆったりと
Silent 静寂な文化

確かに日本の文化は慎み深く質素、それでいて緻密です。絢爛豪華なものは少ない。しかしその4つのSはSustainable(継続可能な)もの。煌びやかに着飾るものより続けることが容易なものです。そしてそれは子育てにも当てはまります。
子どもは「甘えと遊び」で育ちます。高額な玩具などなくても、子ども達は工夫して自分で遊びを作り出します。穏やかで思いやりのある環境で見守られ、のびのびと遊ぶことで子どもの心は健やかに育ちます。

 先日、テレビのニュースで、ある自治体が夏休みを10日に短縮することを決めたとありました。理由は英語の授業時間の確保と、1日の授業数を削減し、教員の繁忙を解消するため。それに対しての保護者の反対意見は夏休みに部活に出られなくなる・・・
う〜ん、どっちもどっちだ。
自分が子どもの頃、夏休みはのびのびと自由に遊んでいました。友達と遊んだり、家族でキャンプに行ったり。遊びを通して子どもは色んな事を学んで行きます。友達と遊ぶことで社会性も育ちます。
さて、今の子ども達はのびのびと遊ぶことが出来ているでしょうか。

外来で真っ黒に日焼けした子どもを見るとほっとします。
「先生より黒いね。先生、負けた。お外で一杯遊んでいるんだね。」
「今日ね、これからザリガニを捕りに行くんだよ」
津軽の子ども達はまだまだ健全なようです \(^O^)/

次の世代に伝えたいこと

 FM青森の番組に出始めて、もう15年以上になります。これまで様々な話題をお話ししてきましたが、最近は病気の話しはせずに育児関係や子どもの心をテーマにしてお話ししています。
今週の火曜日の夜に次回の放送分を収録しました。
今回のテーマは「次の世代に伝えたいこと」
これは赤平が言い出したテーマです。丁度、彼女が先週と今週、大学で学生相手に講義してきたので思いついたテーマでした。自分も還暦を過ぎ、元気で仕事出来るのもそう長くはありません。この先、自分が学べることにも限りがあります。自分に残された時間はそう長くない、そう思ったとき、残る手段は次の世代に思いを託すことです。
 さて、放送時間は限られていますが、少しは話せたかな。僕の思いが聴取者に伝わってくれると嬉しいのですが・・・。
しかし話し下手で言葉足らずだからなあ (^_^;

 自分で自分の放送を聞く気はしませんが、もし聞いた人に出会ったら、感想を聴いてみたいと思っています。

海の向こうに

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 自分の出生地は富山県高岡市です。両親の出身は隣の氷見市で、ブリ漁で有名な港街です。親が転勤族だったので、1歳の誕生日を迎える前に島根県に引っ越していますから、生まれた街の記憶は全くありません。両親の故郷の氷見は今も沢山の親戚が居て、自分も何度か行っています。特に学生時代、北アルプスを登った帰りによく寄ったものでした。しかし卒業してからは滅多に行くことはなく、最後に行ったのは叔母が亡くなった7年前でした。
 今年の小児科医会フォーラムが富山市で開催され、丁度良い機会と氷見の母の実家の、天理教の協会へ行ってきました。氷見で暮らしたことはないのですが、その街並みは自分にはどこか懐かしく思え、もしかすると意識下の表象世界に氷見があるのではないかと思うのです。そこで生まれ、赤ん坊時代を過ごしている訳ですから、それは当然かもしれません。

 さて、氷見はブリだけでなく、海の向こうに立山連峰を望む美しい景色でも知られています。例年だとこの季節、ほとんど山を望むことは出来ないのですが、どういう分けか今年は山が見える日が多いそうです。朝、教会の裏の朝日山公園に登ると、前日の雨が上がり、立山連峰が見えていました(写真左)。昼にはすっきりと晴れ上がり、富山市内の環水公園からは学生時代に登った剱、立山の懐かしい峰峰を美しく望むことが出来ました(写真右)。
左の険しい山が剱岳、真ん中が立山、氷見からの写真で右のなだらかな山が薬師岳です。

ネットで氷見と立山連峰で検索すると美しい写真が沢山出てきますよ。

夏の休診の理由

 去年の4月から始めた「こどもの子心相談室」も早、1年が過ぎました。今15ヶ月目です。当初、乳幼児の相談をメインで考えていましたが、今は小学校高学年、中、高校生の発達障害や不登校がほとんどの思春期外来となっています。思春期に入り様々な問題が起きないように乳幼児期から予防的に関わりたいと考えていたのですが、なかなかそうは思い通りに行きません。

 先日、児童精神科の杉山先生の本を読んでいて、成人ばかり見てきた精神科医は「経験豊かな児童精神科医の臨床陪席が必要」と書いてあるのを見付けました。自分は乳幼児は随分と勉強してきましたが、「思春期の子ども達を診るにはまだ未熟ではないのか。」日頃からそう思っていた自分にはその言葉にはっとさせられました。「やはり自分も児童精神科医の実際の臨床に陪席し、学び直そう。」そう思い始めると居ても立ってもいられず、友人の精神科医にメールしていました。「1週間、勉強させてくれ」と。返事はもちろんOK。そんな訳で8月の初めの1週間を休診にし、広島に行って勉強してきます。
またまた我が儘な還暦小児科医の行動をお許しください。

しかし今から緊張している自分に気付いていました。

ビデオフィルム

 秋に結婚の披露宴を予定している息子が、会場で自分の子どもの頃のビデオを上映するかも知れないというので、昔撮りためた8mmのビデオフィルムをカメラのキタムラに頼んでDVDにしてもらいました。自分でDVDにダビングするにはその機材がありませんでしたし、何より量が膨大でした。フィルムの数にして60本以上!撮影した日はその数倍。ずっと本棚の一画を占領していました。
 以前、友人が自分で8mmをDVDにダビングしたというのを聞いて、自分は未来指向型の人間で過去のフィルムを見返すつもりはない、DVDにダビングするつもりもない、なんて言っていたのですが、息子の頼みとなればそうも行きません。ダビングし、30年近く前のフィルムを何本か見返しました。そこにはまだ小さい子ども達の姿と若い自分や奥さん、おそらく今の自分と同じ位の年の父母が懐かしく映っていました。自宅のある青山は当時造成途中で家の周囲はまだ原っぱ。植えられたばかりの宮園公園の木々もまだ小さく、我が家の鯉のぼりが大きく見えました。30年という月日は自分の中では連続した時の流れで気が付かなかったのですが、その長さを今更に痛感させられました。

 以前、ある講演会で子ども達が小さいうちに沢山写真を撮っておくと良い。そうして大きくなって子どもが反抗し、この野郎と思うことがあった時、小さく可愛かった頃の我が子の写真を見返すと良い、なんて講師の先生が言っていましたが、確かにそれも良いかもと思いました。皆さんも可愛い子どもの写真や動画を沢山残して多くと良いですよ。