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今も昔も

「君たちはどう生きるか」
最近話題になっている本のタイトルです。先日、本屋さんでレジの横に積まれていて思わず一緒に買ってしまいました。今、クリニックのフロアの本棚に並べました。僕は始めてでしたが、奥さんに聞いたら昔中学の頃に読んだと言っていました。(もちろん漫画でなく)

自分も中高生の頃、同じような悩みを抱いていました。
「自分は何の為に生きているのか」「自分の存在価値は?」「人生の意味とは?」
その頃はこんな青臭い問いはおそらく大人になったら解決するのだろうと思っていました。しかし今も同じような問いかけをしながら生きています。この本が若い子ども達だけでなく大人にも読まれているのは、おそらく他の人も同じように「自分はどう生きたらよいのか」と自問自答しながら生きているのでしょう。その解答が見つかるかも知れないと思ってこの本を手に取るのかも知れません。
さて、今の自分は・・・、明確な答えは見つからなくてもそう悩みながら生きて行くだけで良いのかなと考えています。少しお気楽です。
そして命果てるとき、自分は己の人生をどう振り返るのだろう、そんな事を考えていました。

色々と忙しく、山へ行けていません。
大自然レポートは3月になりそうです。

カマキリの卵

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 青森市のある方が「今年は雪が少ないと思っていた」と言っていたと聞きました。それはカマキリの卵の位置が低かったからだそうです。カマキリは冬の間、卵が雪に埋もれないような位置に産卵するそうで、それが今年は例年より低かったと。カマキリの卵の位置でその年の雪の深さが分かるのですね。この冬の青森は出だしは早かったのですが、どうも少雪のようです。そこで暮らす者にとっては幸いですが、しかしあまりの少雪はかえって夏の水不足も心配になります。

 さて、今週の写真はニセコ。毎年成人の日の連休をニセコで過ごすのを恒例にしていました。津軽は少雪ですが、今年のニセコは最高でした。ここ数年で最高の積雪。ゲレンデでさえもフカフカの深雪で十分楽しめました。もちろんゲレンデ以外(オフピステ)も楽しく、ニセコは手軽にパウダースノーを楽しめるパラダイスなのです。

 ニセコはいつも札幌のH先生と滑っています。彼は僕のボードの師匠です。30年前に彼にボードを教えてもらったのが僕のボードの始まりでした。昼は存分にボードを楽しみ、夜は夜で美味しい日本酒を飲みながら、同業者同士、遅くまで語り合ったのでした。

新年のごあいさつ

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皆様、明けましておめでとうございます。

 戌年の今年、我が家に届いた年賀状のうち何通かは愛犬の写真でした。そういう我が家の年賀状も今年は犬の写真。トイプードルとペキニーズのミックスで、まだ2歳の甘えん坊です。そして写真の下に「子ども達が巣立った今、コタローが子ども代わり?いや孫の代わりです」と書き添えました。

 これまで毎年、正月登山を恒例としてきましたが、子ども達が成人し、それぞれに家庭を持ち、伴侶を伴って、あるいは大きなお腹で帰省し、山どころではありませんでした。そんな訳で今年の最初の写真は年賀状と同じコタローです。

 昨年は故障が多く、思うように山を登れず自転車も走れずの一年でした。今年は体調管理を万全にし、山を登ろうと思います。そしてもう少し日々のんびりと行こうと考えています。このブログも毎週は難しいかも知れませんが、時間が出来たら、無理せず更新して行きますね。

それでは皆様、今年もクリニック共々よろしくお願い申し上げます。
m(__)m

夫婦げんか

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 昨日、朝7時。クリニックに到着する直前、急に激しくお腹が痛み出しました。部位は右の上腹部で肝臓を押すと痛みがありました。間歇的な痛みで下痢もあり、おそらく胃腸炎だろうと思ったのですが、あまりに腹痛が強く、とても診療どころではありませんでした。急遽休診にして、痛みの部位も心配で健生病院のERを受診しました。幸い検査結果に大きな異常なく、やはり胃腸炎との診断。それにしても腹痛が強く、冷静な判断が出来ませんでした。おそらくウイルス感染にアルコールや疲れが重なったのでしょう。健康は大事ですね。ご迷惑をお掛けした皆様にお詫び申し上げます。

 さて、昨日の夜、NHKのクローズアップ現代に見覚えのある顔が出ていました。福井大学の友田明美先生です。友田先生とは2年前の弘前のFOUR WINDSでも講演してもらって、それ以来のお付き合いです。先日、その友田先生から文庫本が贈られてきました。先生が新しく上申された本です。タイトルは「子どもの脳を傷つける親たち」。本の中で先生は明らかな虐待だけで無く、些細な行為であっても子どもが傷つく行為を全て「マルトリートメント」として大人はその行為を認め、改める必要があると述べています。NHKの番組では夫婦げんかが子どもに与える影響について解説されていました。力の暴力よりも言葉の暴力の方が子どもの脳に与える影響は大きいそうです。繰り返す夫婦げんかの心理的ストレスに曝されて育った子どもは思春期に切れやすく、他人との関わりが上手に出来ない大人に成長してしまいます。しかし傷ついた脳は愛情深く接してあげることで回復するとも述べられてありました。

 本には最新の脳科学の知見から親子の関わりの大切さが分かり易く解説されています。子育て中のお父さんお母さんだけでなく、広く一般の方々にも読んで欲しい良書です。

ワクチンの恐怖?

本屋さんで医療に関する棚を見ていたら今小児科医のMLで話題になっている本を見付けました。
近藤誠さんが書かれた「ワクチン副作用の恐怖」
何とも医療従事者ではない一般の方が興味をひきそうなタイトルです。このタイトルにしたのは出版社の入れ知恵でしょうか。中をめくってみると、ワクチンの効果を頭から否定はしていませんが、因果関係が明らかでない副反応に注目し、また現在患者が少ない疾患はワクチン不要と取られそうな記述の仕方でした。
筆者はドクターのようですが、多分この先生は実際に患者を診たことがないのだろうなと思いました。またワクチンの歴史をご存じなのだろうかと訝しく思いました。昔、百日咳のワクチンを中止したら、再び百日咳が流行したことがありました。しかしこれを読んだ一般の方はワクチン不要論を信じるかも知れません。そしてワクチンを受けないという選択をするかも知れません。もしそうなって再びVPD(ワクチンで防げる病気)が猛威を振るうようになったら、それが原因で亡くなったり合併症を起こしたりしたらと思うと恐ろしくさえあります。ワクチンを受けずに、あるいは受けられずに、亡くなった多くの子ども達がいることを忘れてはいけません。

その本の隣に「手術してはいけない病気」という本もありました。別の筆者ですが、こちらの本には例の乳がんで亡くなられた歌舞伎役者の奥さんの事が書いてありました。彼女は根拠のない民間療法を信じ、受診のタイミングが遅れてしまったようです。最初に見つかった時点で手術すれば助かっていたはずと書いてありました。しかしその様な経緯をたどってしまった彼女、ご主人の葛藤があったのでしょうね。この本のタイトルは?ですが、内容は○かな〜。じっくり読んでいないから分かりませんが。

 更にその隣の本、「ブラック病院」。この本には都会のほとんどのクリックは金儲けに走り、まともな医療をしていないとありました。
この筆者はよほど酷い医者にしか掛かったことがないのでしょうね。
「よい病院」、「名医が居る病院」なんて本もある意味、かなりの問題本です。

本屋さんには似たような本が沢山並べてありました。何でもありの世の中なのでしょうかね。

コウノトリ

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 今、話題のテレビ番組の話しです。先々週の放送を師長の赤平が観ていて、その内容を教えてくれました。子宮頸がんワクチンの話題だったようです。赤平が言うには偏ることなく正確に情報を伝えていて良かったそうです。子宮頸癌ワクチンは必要なワクチンであること、それでも一般の人は不安を抱いていること。医療関係者でない人がどのように考えているかがよく分かると言っていました。
 先週の放送を僕も観てみました。先週のテーマは産後うつでした。周産期(出産前後)、女性はホルモンバランスや体の劇的な変化、社会環境の変化、家族との関係性、育児のストレスなど色々な要因でうつになりやすいのです。ごく普通の母親の10%が周産期にうつ病を発症するというデータがあります。ドラマの主人公、産科のドクター達が真剣に向き合っているのが印象的でした。
 先日参加したある勉強会で同じテーマ、周産期のメンタルヘルスが取り上げられました。今ひとつ、産科の先生方の熱意が伝わっては来ませんでしたが、スタッフを連れて勉強会に来てくれること自体、𠮷としましょう。

 里が紅葉する頃、山の木々はもうすっかり葉を落とし、寒々としています。日曜日、八甲田では接近中の台風の影響か、お昼前から雨が降り出しました。それでも登っている登山客は少なからずいました。物好きというか何というか・・・。高齢者の団体山も2パーティ。標準語でしたから県外の登山客でしょう。予定を変更できなかったのでしょうね。

私、失敗しないので・・・?

「私、失敗しないので」
 誰もが知っているテレビ番組ドクターXの台詞です。もちろん手術で失敗されるのは困りますが、しかし世の中、全く失敗しない人はいません。それを分かった上での台詞でしょうが、時々、失敗を極端に恐れる子が外来に来ます。そこで彼らが失敗しない方法はというと、挑戦しないこと。失敗したくないからやらない。それはおそらく過去に失敗して、とても嫌な経験をしたことがあったから失敗したくないのでしょう。嫌な経験・・・そう、その代表は親から酷く罵られることでしょう。叱るだけならまだしも、子どもの人格を否定するような叱責はいけません。

 失敗や困難を乗り越える力をレジリエンスと呼んでいます。人間、生きていると様々なトラブルがあるものです。勉強や学校での人間関係、大人なら健康問題、仕事や金銭的な心配事などなど。子どもの内にそれらのトラブルを乗り越える力を身に付ける必要があります。それには何が必要か。まず基本的なベース、心の土台が必要です。それには親子の心の絆が基本となります。どんなに失敗しても、どんな君でもお母さんは君を愛していると。そこから子どもの心には自分は自分でいいんだという自己肯定感、自尊感情が生まれます。その土台が出来た上で今度は様々な経験が必要です。それには成功体験だけでなく失敗の経験も大切です。それらを糧にして子どもは失敗を乗り越える力を身につけて行くのです。だから失敗しても良いのです。

 米国の著名な児童精神科医アリシア・リーバマン先生の、FOUR WINDSの学会での講演で出てきたフレーズを紹介します。
Mistakes can be repaired(失敗は取り戻せる)

息子の結婚式

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息子が結婚しました。
式はキリスト教の教会で行われました。比較的大きな教会で、パイプオルガンもあり、ステンドガラスに高い天井。彼は別にクリスチャンではないのですが、その雰囲気が気に入ったのでしょう。自分の結婚式がホテルの簡易的な神前結婚で、単に形式だけという感じでしたから、尚更教会での結婚式が素敵に見えました。キリスト教の教会も別に信者でなくとも受け入れるのですから、寛容なのですね。イスラム教にしたって他の宗教を認めないということはないそうですから、本来は宗教対立なんて起こりようもないのでしょうが、そこは神ではない人間の性なのでしょうか。
それにしても当に日本人は宗教に寛容で、僕自身、つられてアーメン、なんてつぶやいていました。始めて知りましたが、アーメンとは“確かにその通り”“そうなりますように”という意味だそうです。

 北海道で中学高校と思春期を過ごした僕は、海を渡り青森の弘前大学に進学し、そこで妻と出会い息子が生まれました。その青森で育った息子が今度は北海道へ移り住み、素敵な女性と出会いました。しかも広い北海道の中で、前に紹介した野幌森林公園が彼女の遊び場だったそうですから、何か不思議な縁を感じます。式には沢山の友人達が来てくれました。彼らもまた様々な縁に導かれ、集まってくれたのでしょう。その縁を大切にして人間として成長し、末永く幸せに暮らして欲しいと挨拶しました。

写真はその野幌森林公園の記念塔でプロのカメラマンが息子たちを撮影したものです。

癒やしの森

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 お盆の休みを利用して札幌へ行き、息子の結婚式の教会と披露宴会場を下見してきました。そう、彼は来月、結婚するのです。
教会は荘厳な雰囲気で良かったですし、それに隣接する披露宴会場も落ち着いていて素敵でした。

 まあそれは𠮷として、今回時間が出来たので札幌のすぐ北にある野幌森林公園へ行ってきました。実は自分が高校生の頃、その公園の直ぐ近くに住んでいて、日曜日よく一人で散歩したものでした。双眼鏡を首からぶら下げ、野鳥の姿を追いながら歩きました。公園と言ってもそこは北海道、周囲は10kmもあるでしょうか。中心部の一般コースを歩くだけでもゆうに1時間は掛かる広大な公園です。
久し振りに訪れたその森は緑豊かな広葉樹の森で、懐かしく心癒やされました。その時、分かったような気がしたのです。自分の原点はこの森にあるんじゃないだろうかと。大学へ行って山岳部に入ったときも、決して最初から山を登りたかったわけではありませんでした。知らない森に行くことができて、見たことのない野鳥に出会えるかも知れないと思ったからです。スノーボードもゲレンデより山を滑るのが好きですし、バイクもワインディングロードが好きです。それらの始まりがここにあるように思えたのでした。

 野幌森林公園、素敵な癒やしの森の公園です。皆さんももし時間があったらその森を歩いてみませんか。

広島の暑い日

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 広島での1週間の研修は学びの多いものでした。3人の児童精神科医の診察を陪席させてもらい、療育機関では実際の療育の様子を見学させてもらいました。還暦を過ぎての新人研修でしたが、実りの多い1週間でした。少しでも彼らに近づきたいという思いと、いやいや自分には到底無理という思いとが交錯していました。
まあ自分にできる範囲で、自分のスタイルを作るしかないのでしょう。

 それにしても広島は暑かったです。連日35℃を越えていました。研修が終わった土曜日、市内に宿を取れず、どうせならと宮島に移動し、そこで6日を迎えました。朝早く、まだ人の少ない厳島神社を参拝し、ホテルに帰って8時15分、島のサイレンが鳴り響きました。そう、6日は原爆記念日でした。例年だと式典の様子を後でニュースで見るだけでしたが、今年は中継をずっとテレビで見ていました。子どもの代表のスピーチに思わず胸が熱くなりました。原爆が投下された日も快晴だったそうです。きっと同じように暑かったのでしょう。今年の8月6日は僕にとっても特別の日になりました。

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