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六十肩?

 1月にスキーで転んで肩を痛め、春、暖かくなり、そろそろ良いかなと無理にストレッチし、懸垂しようと鉄棒にぶら下がった瞬間に激痛が走り、かえって肩を痛めて仕舞いました。しばらくは我慢していたのですが、あまりに痛みが酷くなり、先日、整形外科を受診しました。軽い腱板断裂はあるようですが、手術する必要はなく、それよりむしろ痛みで長期間、動かせなかったことによる筋の拘縮が問題だそうです。実はその時以来、痛みで右手を背中に回せませないのです。リハビリを勧められ、しばらく週1回、整形外科に通うことにしました。

 これまで色々と怪我をしてきました。バドミントンで靱帯断裂やアキレス腱の断裂、登山での半月板損傷等など。もう走ることは出来ないと諦めたこともありましたが、怪我を乗り越え、オリンピックで活躍しているスポーツ選手もいることを知り、自分もまた頑張らなくてはと思ったりしました。もう一度、両手両足を使うような登山をしたいのです。

 東京オリンピックで必死に競技しているスポーツ選手を観ると、こちらも胸が熱くなります。日本人選手が表彰台に上がるのを見るのも嬉しいものです。しかしその高揚し喜びを皆で分かち合いたい気持ちと、コロナ感染予防対策で人と人との距離をとらざるを得ない残念な気持ちとは相反しますが、感染爆発もと言われる今の第5波を乗り越えるためには気持ちの切り替えが必要でしょう。

 オリンピックはオリンピックで楽しみますが、コロナは別です。すぐ側にいます。気持ちを緩めることなく、感染予防対策をお願いします。

そして若い人もワクチンを受けて大事な人を守りましょう。

ニセアカシア

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 清々しい季節です。朝、晴れた日は河岸の道を自転車を走らせています。今、河川敷のニセアカシアの花が満開で、甘い香りが鼻をくすぐります。ニセアカシアの花は香りだけでなく上質な蜂蜜も取れるし、天ぷらにするとほんのり甘くて美味しいです。
しかしこのニセアカシアは外来種だと知っていましたか?繁殖力が強く、侵略的外来種ワースト100に入れられていると聞きました。葉や実、樹皮には毒があるそうで、動物が食べると中毒を起こすとネットにありました。

 数千年を掛けて作られてきた日本の風土に外国からの動植物が入り込むと、環境に適応できずに繁殖できないか、逆に天敵がいなくて極端に繁殖し、在来種を駆逐してしまうかのどちらかなのでしょう。池や堀の水を抜くテレビ番組を見ることがありますが、亀や魚など様々な水生動物が外来種として、古くは江戸時代から日本に入ってきているようです。
しかし上手に共存しているなら別に外来種がいても良いのかなと思ったりします。

 同じことが人の文化でも起こるのかもと思います。外来文化が従来の伝統的な日本文化を駆逐してしまうということが起こっています。伝統的な文化を守ることも必要でしょうが、上手に取り入れて新しいものを作るのも必要なことかなと自転車のペダルをこぎながら考えていました。

3.11

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10年前の今日、あの大震災が起きました。津波が東北を襲いました。この数日来、テレビだけでなく新聞各社も震災を、津波を、福島の原発事故を取り上げています。10年一昔と言いますが、10年経った今も自分は忘れることは出来ません。その日のことを克明に覚えていますし、その後医療支援に行った大槌町のこともしっかり覚えています。ゴーッという地鳴りと共に。

日本は地震や台風や様々な自然災害の多い国です。その中で我々は昔から自然と共生する道を歩んできました。それが日本人の精神性にも表れているように思います。コロナ禍も自然の猛威と言えるでしょう。刻々と変異を繰り返すウイルスにも有効なワクチンが出来ると良いのですが、それが困難としても、あるいはそれが出来たとしても、やはり我々はウイルスとの共存して行くしかないように思います。幸い、今の所コロナは子どもには優しいウイルスです。しかしコロナよりむしろそれを恐れる社会が子ども達を追い詰めているように思えます。様々な社会問題がコロナによってあぶり出されているように思えます。

その場しのぎでも構いません。気持ちを落ち着け、冷静に、臨機応変に対応して行くしかないように考えています。そして後からそれが適切だったか否か、しっかりと検証しましょう。未来を少しはマシに生きるためには、振り返る事が大切ですから。

ワクチンあれこれ

 ようやく日本でも新型コロナのワクチン接種が始まりました。今、ニュースで報道されるのは、どの局を見ても副反応の話題ばかりです。しかし発熱だったり、筋肉痛だったり、接種部位の腫脹だったり、それらは当然予想される副反応で、いつも子ども達にやっているヒブや肺炎球菌の予防接種の副反応と同じものです。アナフィラキシーにしても数万人も接種すれば起こす人だっていてもおかしくはありません。挙げ句の果てには注射時の痛みだって! そりゃ注射すれば少しは痛いでしょう。
 報道の仕方次第で接種する人の気持ちも随分と変わると思います。やたらと不安を煽るような報道の仕方は止めてほしいものです。子宮頸がんワクチンが始まったばかりの頃の少女達の反応と同じことが起こらないことを祈ります。

新型コロナワクチンの正しい知識を得るのに有用なサイトを紹介します。

こびナビ https://covnavi.jp


 ところで子宮頸がんワクチンと言えば待望の新しいタイプのワクチンが発売になります。これまでのワクチンでは子宮頸がんを予防する効果は60〜70%程度でしたが、新しいワクチンは90%予防するそうです。しかし残念なのは定期接種になるのはまだまだ先のようで接種するには自費になります。
そして更に問題なのは・・・
 どうも厚労相の指示のようですが、このワクチンを接種するには登録が必要になります。しかもその登録は接種医だけでなく、接種希望者自身も登録する必要があるそうです。スマホで登録するようですが、面倒だし、国がこのワクチンに及び腰なのが分かります。トラブルがあったら大変だと思っているのでしょうか。
いずれにせよ、自費で受けるには非常に高額なワクチンになります。早く定期接種になってほしいものです。

テレビCM

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どうやら今、テレビに僕が出たCMが流れているようです。実は昨年秋、ある業者から頼まれ、県がプロデュースするCMの出演を引き受けてしまいました。しかし僕はその趣旨を勘違いしてたのです。このコロナ禍で視聴者の皆さまにメッセージを伝えて欲しい、コロナ禍の日常生活で子ども達にどう接して行くかを伝えるのだと思ったのです。しかし県の考えていた趣旨はちょっと違っていたようで、「エセッシャルワーカーが利用者からありがとうを言われて勇気付けられた。それに対して感謝を述べる」ということでした。ちょっと残念でしたが、赤平にペアトレと同じですよと言われ思い直しました。確かに自分が「ありがとう」と感謝することで、下手な説教を垂れるよりむしろ伝わることも多いと思います。
僕のメッセージは「子ども達の笑顔に癒やされています。ありがとう!」
そして外来で子ども達に「先生、観たよ!」と言われ、その笑顔に癒やされていました。

ペアレント・トレーニング、略してペアトレの基本は子どもに肯定的なメッセージを与え、好ましい行動を増やすことにあります。好ましくない行動は見て見ぬ振りをします。子どもは親に認められたい、褒めて欲しいと思っていますから、知らん顔される困った行動は減り、褒められる好ましい行動が増えるという理屈です。

ところでそのCMは自分では見ていません。あまり見たくもありません (^_^;)

ニュースアプリ

 自分のスマートフォンにニュースアプリが入っています。
時々読むのですが、韓国をバッシングする記事のなんと多いことか。一方、中国に対しては中国の民衆は実は日本を肯定的に捉えていると言った記事が多く、少し作為的なものを感じます。

 ところで先日、慰安婦問題について書かれた記事を読みました。作家・北原みのりさんの論説でした。この問題については、概して韓国に対し否定的な意見の記事が多いのですが、その論説はフェミニズムの視点から書かれていました。慰安婦問題が解決されない理由は日本政府の姿勢にあるのではないかという主張です。

 日本政府はこれまで「お詫びと反省の気持ち」を繰り返し表明してきたと言っているが、真の謝罪はされていないのではないか。謝罪とは受け取る側が納得しなければ意味が無い。そもそも、犯した残虐性に比して、「お詫びと反省の気持ち」の字面はどこか軽すぎる感が否めない、と主張しています。
 おそらくこの問題が拗れているのは韓国政府の対応もあるのでしょうが、元々は国家の問題では無く、個人の問題だからなのでしょう。彼女達(元慰安婦)は本当の意味での日本からの謝罪を求めているのではないでしょうか。論説には日本は関係改善に努力しているのに、韓国が一方的に悪化させてくる・・・という被害者意識を剥き出しにした論調が強まっていることを危惧すると書かれていました。メディアの責任にも言及していました。韓国に怒りを向けるコラムがあったり、「日韓関係が史上最悪」と煽っているメディアが非常に多いことに懸念されていました。
 自分も常々、慰安婦問題が解決しないのは日本政府と韓国民との間の主張のずれがあると思っていましたから、今回の記事はとても納得できる論説でした。

 韓国の取材のニュース映像では日本をバッシングする光景ばかりを取り上げ、さも我々の反感を煽ろうとしているかのように思えます。おそらく、韓国の人々も政府やメディアに洗脳されているのではないかと思いますし、もしかすると我々自身も洗脳されているのかも知れないことに気付く必要があると考えています。

 クリニックに来る韓国や中国、あるいはその他の国々の人達はどの方も素敵な方達ばかりです。外国の方であっても、先ずは人と人との関係性を大切にしたいと考えています。

心の井戸

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メリークリスマス!
 皆さんはどんなクリスマスを過ごされていますか?自分もキリスト教徒ではありませんが、毎年このクリスマスを楽しんでいます。自分の子どもの頃、朝起きて枕元のプレゼントを見付けた時の嬉しさを今でも覚えています。どんなプレゼントだったかは記憶にありませんが、その楽しい気持ちが残っています。お正月の思い出、誕生日の思い出、母の日の思い出、友だちと遊んだ思い出、それらの数々の思い出が自分の心を形作っています。良い思い出だけではありません。辛い思い出や悔しい思い出も一緒に残っています。

 昨年夏にお呼びした渡辺久子先生がヒロロでの講演会で「心の井戸」の話をされていました。
「人の心は深い井戸に似ています。日常何気なくやり過ごしてしまう出来事は、井戸に投げ込まれた石のように、必ずある波紋を心の表面に引き起こして心の底に沈んで行きます。人の心の井戸の底には、人がその日その日を刻々と生きた感情体験の記憶の片鱗が絶え間なく降り積もって心の地層が形成されていきます。最近の乳幼児精神医学で明らかになったことは、人は一つや二つの不幸な出来事により心が傷つき心が病むのではなく、むしろ日常生活の中で、丁度身体が空気を吸い、食も当を食べるように心が触れ、吸収している周囲の世界との関わり、つまり家庭の雰囲気や、抑圧や歪みなどが累積して、心の歪みや障害を形作っていくのです。」

 もちろん心の井戸に放り込まれる石には黒い石ばかりではなく、輝く宝石もあります。明るく輝く石が多いと良いですね。

 我が家の子ども達もきっと孫娘、孫息子の枕元にクリスマスプレゼントをそっと置いたことでしょう。そして朝起きて彼らがそれを見付け、包みを開けた時の丸くなった目を想像していました。

クリスマスの次はお正月。子ども達にはお楽しみが続きますね。
それでは皆さま、良い年をお迎えください。

写真は弘前のカトリック幼稚園です。毎年この時期ステンドガラスに灯りがともります。

新しいワクチン

 毎年、どうやったらスムーズにインフルエンザワクチンの接種を進めることが出来るか悩み、これまで試行錯誤やってきました、今年は週3回夜のインフルエンザワクチン外来を設け、予約は取らないという方法に切り替えました。希望者は多少は増えてもそれ程多くはならないのではと予想していたのです。しかし18時から予約無しで接種するというスタイルは利用者には便が良かったようで、多くの方にご利用いただけました。ただ確保したワクチンが早々と無くなってしまい、期間の半ばで夜のワクチン外来を終了せざるを得なかったのは大きな誤算でした。申し訳ありませんと謝るしかありません。

 それにしてもそれ程有効率が高くないワクチンをどうしてこんなに沢山の人が希望するのか少々疑問を感じないわけではありません。現在のインフルエンザワクチンの有効性、つまり接種すれば罹らないで済む確率は5割といったところでしょうか。重症化は防ぐと言い訳のように唱えていますが、それとて確実なものではないのです。しかも乳児への効果はあまり期待できないワクチンです。やらないという選択肢もあっても良いと考えていました。それが今年は国をあげてインフルエンザワクチンの勧奨が行われ、普段は接種しない方も希望されていました。国のキャンペーンの影響はとても大きいものだと改めて知りました。

 ところで今週、アメリカの製薬会社ファイザーが開発したコロナウイルスのワクチンのニュースがありました。その有効率は90%というのですが、高すぎて俄には信じることは出来ません。mRNAを利用した新しいタイプのワクチンだそうですが、もしその有効性が本物なら素晴らしいものです。自分にはまだその仕組みをしっかりとは.理解していません。有効性だけでなく副反応や免疫の持続性などこの新しいタイプのワクチンが本当に人類にとって有益かどうか注視する必要があるのでしょう。

 もし本当に有効なワクチンであるなら朗報ですよね。
期待しましょう。
 
 別の話題もありました。軽症者、無症状者はコロナウイルスに対する既存の免疫(交差免疫)が働いていいるのではないかというニュースでした。これは前々から予想されていました。もしそうだとすれば風邪を繰り返し引いている子ども達が罹りにくい理由の1つなのかも知れませんね。
(以前に罹った別のコロナウイルスで今回の新型コロナウイルスも予防できているのではないかという話しです。)

八甲田レポート:晩秋

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 今年は少なくとも月に2回は山に登ろうと決めていたのですが、やはり急患診療所や自分の体調、天候など様々な理由で思うように登ることが出来ず、結局8月の終わりからはほとんど登れていませんでした。今年も八甲田の紅葉の一番綺麗な時期を逃してしまいました。残念!

 11月最初の日曜日、久し振りの八甲田は、既に木々は葉を落とし、稜線には数日前に降った雪が残っていました。登山客はほとんどいないだろうと思っていましたが、予想外に多くの登山者に出会いました。中には若い山ガールも。一時は山を登るのは中高年ばかりだったのですが、最近は山を登る若い人達も増えてきて嬉しいです。自分が登り始めた頃は、山は若者が中心で、夏になると全国の大学山岳部が北アルプスに集まっていました。

 2ヶ月も登っていないとやはり体力は衰えます。息は切れるし、脚も悲鳴を上げていました。また鍛えなきゃ駄目ですね。

 写真の山は赤倉岳です。

掌(たなごころ)

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 小児科医にとっての大きな喜びの一つは自分が診ていた子の成長した姿を見ることでしょう。保育園の時にはそれこそ毎週のように受診していた子も小学校に入る頃になると風邪を引かなくなってパタッと来なくなります。それでも年に一度のインフルエンザワクチンや大学入学を控えての予防接種で顔を見せてくれます。そんな時、立派になったな〜と感慨深く思うのです。

 先々週、ある女の子が大学入学のための健康診断書を求めて受診されました。懐かしい顔でした。その子がCDを作ったからと僕にプレゼントしてくれたのです。CDには「掌」というタイトルが付いていました。”たなごころ”と読みます。聞くと「リンゴ娘」の姉妹グループで「ライスボール」というボーカルユニットのメンバーとして活動しているそうです。そう言えば彼女は小さい頃、クリニックを受診するたびに診察室で歌を歌って聞かせてくれました。もちろんお母さんに促されてでしょうが、忙しい診療の中でその歌声に癒やされていました。
 CDジャケットのタイトルとなった「掌」という曲はとても素敵な曲でした。初めて聴いたとき胸に熱いものがこみ上げてきました。CDには他にも2曲が収録されています。「命」と「ずっとずっと」です。どれもとても良い曲で、車の中で繰り返し聞いています。ネットでライスボールと掌とで検索すると直ぐに出てきますよ。皆さんも是非聞いてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=HGg81Wh2c8s

写真は日曜日に奥さんと出掛けた東八甲田のグダリ沼です。紅葉がとても綺麗でした。

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