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2種類のハグ

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新年のご挨拶を書かないまま、松の内もとうに過ぎてしまいました。これが今年最初の「院長のひとこと」です。

今年は元旦からクリニックの除雪していない駐車場に無理矢理入り、車を亀の子状態にしてしまって脱出するのに一苦労。帰省して遊びに来ていた孫をあやそうとひねって腰を痛め、20年間毎年行っていたニセコ行きを断念したりと、新年早々トラブル続きでした。
今年は意識改革し、できないことは無理しない、できることだけ頑張ろうと思っています。そして弱った体を鍛え直そうと新年の誓いを立てました。(ついついオーバーワークになる自分を反省しています)

さて、新年最初の話題はハグ。年末に、当院に来てくれている心理士さんから聞いた話です。ハグに2種類ある。それは子どもが不安を感じた時、「大丈夫、大丈夫」と抱きしめるハグと、子どもを「愛おしい」とギューッとするハグ。どちらも大事。その親子にどちらが足りないかを見極め、足りない部分をサポートする事が大切と言うのですが、なかなか難しいですね。

正月、しばらく我が家で過ごしていた孫達は大分“じいじ”にも慣れ、泣かずにハグさせてくれました。腰は痛いですが、孫達の笑顔に心は幸せでした。

それでは皆様、本年もHP、クリニック共々ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

伝えたいこと

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 今週水曜日の午前を休診にして青森県教育相談研究会で講演をしてきました。タイトルは「子どもの行動の陰に潜むもの〜子どもの心に寄り添って〜」
子どもの心の発達と愛着形成、愛着障害と発達障害、加えて子どもの問題行動への対応についてお話ししました。
講演の冒頭に「全ての事象には意味がある」と話し始めました。咳の意味、熱の意味、全ての物事には意味があります。同様に子ども達の様々な問題行動にもそれぞれに意味があります。発達障害の特性から来る行動もありますし、ストレスから来る心のサインもあります。それぞれに対応は異なります。先ずはその行動の意味を考えることが大切だと思っています。

 しかしそもそも大人は何故子どもの行動を問題と感じ、困ったり苛ついたりするのか?
三つの子ども像があります。1つ目は理想の子ども像、2つ目は自身が子どもであった時の自分の像、3つ目は現実の目の前にいる子どもの像。1や2が3と大きく異なると困った行動と感じます。しかしそこにはその行動の意味が考慮されてはいません。元々感情の話しなのですから無理はありません。しかし自分自身にそういう感情があることを理解して、その上で子どもの行動の意味を知り、適切な対応をとることが望ましいと考えています。つまり内省するところから始まるのです。

 自分が医療を出来る残された時間を考えています。そして自分が学んだことを次の世代に伝える必要があると考えています。そんな訳で皆様には多大なご迷惑をお掛けしましたが、敢えて休診にさせていただきました。謹んでお詫び申し上げます。


 写真は連休の初日に出掛けた八甲田。まだ膝は回復しておらずロープウェイで上がりました。ボードは大丈夫のようでした (^_^)v

 2018年の院長のひとことはこれが最後です。忙しくて更新できない週もありましたが、それなりに頑張ってきました。来年も出来る範囲で更新したいと思います。

それでは皆様、よい年をお迎えください。

医学最新情報

 先週の土曜日は青森川崎病研究会、日曜日は予防接種・海外渡航合同研修会と続けて参加してきました。一年間にかなりの回数の学会、研究会に参加しています。それは最新情報を得て、自分のスキルを磨き、診療に役立てるためです。

 土曜日の川崎病研究会では川崎病の診断キットの情報を得てきました。川崎病は今も原因不明で、診断は症状からの診断しかありませんでしたが、川崎病で特異的に増加する蛋白があり、それを測定することで診断が可能となるだろうというものでした。典型的な川崎病は一目見ただけでそれと分かりますが、最近問題となっているのが不全型と言って症状の揃わない川崎病です。だからといって決して軽症という訳ではなく、心臓に後遺症を残すことも少なくありません。診断キットが出るとより早期の確実な診断に繋がり治療に役立つことでしょう。
日曜日の研修会もポリオや海外からの輸入感染症についての話題で、これは既に知っていることも多かったのですが再確認できました。早速、クリニックのスタッフと情報を共有し、外来に役立てたいと思っています。

 医学の進歩はめざましく、また最新でなくとも自分の知らないことも多く、常に勉強が必要です。しかし知らないことを学ぶことは楽しいことです。別に医学に限りません。知識欲や向上心はどの子も持っています。それを上手に引き出してあげたいものです。

そのままでいいがな

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 今年の外来小児科学会年次集会は東京の国際フォーラムで開催されました。その国際フォーラムに「相田みつを美術館」があります。それは知っていたのですが、これまでそこへ行く機会がありませんでした。今回、学会の会場がその国際フォーラムということもあって、時間を見付けて美術館に入ってみました。もちろん相田みつをさんは今では誰しも知る有名な書家です。自分で詩を書いて、それを独特のタッチで書いた数々の作品は多くの人を引きつけ、心を動かしました。美術館には外来で子ども達に伝えたいフレーズが沢山ありまた。
彼の作品がこれほど人を引きつけるのは「飾らなくていい、今のままのあなたでいい」というメッセージに溢れているからでしょう。
心を動かされるのは、頑張らなくてはと追い詰められている自分への癒やしになるからでしょうか。

色紙を二つだけ買ってきました。
「そのままでいいがな」
「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

早速、クリニックに飾りました。

じいじの心配

 娘が里帰り出産でこの春から帰省していました。帰ってきた彼女は昼間自分の仕事の本を広げ勉強していました。出産が間近になるもなかなか産まれず、陣痛を誘発しようと家の前の公園を何周も歩き回っていました。きっと様々なことが心配だったのでしょう。仕事のこと、生まれてくるあかちゃんのこと。父親としてはそんな娘を見てもっとのんびりすれば良いのにと思いましたが、口には言えず、こんなに真面目な性格で産後うつにならなければ良いけどと密かに心配してたのでした。
5月下旬、無事に男の子が産まれました。机の上にPCは広げてありましたが、仕事の本は片付けられていました。彼女は子育てに没頭し、それを充分楽しんでいるようでした。先ずは一安心 (^_^)v。
じいじとしてはもちろん孫は可愛いのですが、むしろ赤子をあやす娘の方を可愛く思っていました。1ヶ月健診を終える間もなく、彼女は自分の家に帰って行きました。ずっとつきっきりだった奥さんは泣いていましたが、僕は早くに父親の元に帰ることに賛成でした。ただ父親の仕事が忙しく、家に帰るのも遅いそうです。サポートのない都会で一人育児するのも心配です。まあ奥さんはしつこいくらいに連絡を取っているようですから大丈夫でしょう。

 産後うつの頻度は10〜20%と高く、出産後1〜2週間から1ヶ月で発症するそうです。核家族化が進み、地域社会の絆が薄れている都会で、適切なサポートがなければどんな母親でもうつに陥る可能性はあるのでしょう。社会全体として理解と適切な対策が必要です。

岩木山神社まで

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6月の始めにトレーニングのつもりで少し負荷を掛け(荷物を背負って)八甲田を登り、その時に痛めた膝が回復せず、ずっと山へ行けていません。自転車は膝への負担が登山より軽いので、晴れた朝はできるだけ自転車をこいでいました。脚力を付けて膝をカバーしようという魂胆ですが、それでもなかなか膝の痛みは回復しません。先の日曜日も岩木山神社まで自転車をこぎましたが、あと数百メートルのところで後ろから来た若者にあっという間に追い越されてしまいました。まあ鼻から彼に敵うとは思っていませんが、こうも圧倒的なスピードの差で追い越されると気持ちが萎えます。まあトレーニングに励むしかありません。
まだ膝のMRIは撮っていません。受診する時間がないのと、もし手術となったらまたしんどい思いをしなければならないのかと思うと憂鬱になるのです。
しかしアコンカグアを登ろうと思うなら手術も必要なのかな〜。

写真は5月に行ったときの神社からスマホで撮った岩木山です。自撮りもありますが、載せるのは止めておきます (^_^;

立ち会い分娩

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 先週、娘が無事に男の子を出産しました。自分にとっての二人目の孫です。彼が産まれたのは夜8時過ぎ。娘の夫は陣痛が始まったとの知らせを聞いて東京から新幹線で青森に向かったのですが、残念ながら弘前に着いたのは夜の9時半。もう少しのところで我が子の誕生の瞬間には立ち会うことができませんでした。それでも病院側の配慮があったのか、彼が病院に駆けつけたとき、母親と産まれたばかりの赤ん坊はまだ分娩台の上でした。父親となったばかりの娘婿が感動しているのは良く分かりました。母親の胸に抱かれる赤ん坊を見て、「こんなことがあるのか〜」「凄いな〜」「おーおーっ!よく産まれてきたなあ〜」と何度も何度も我が子の頭を撫で、語り掛けていました。そして産まれた子どもとその父親を見詰める我が娘の、本当に幸せそうな表情が印象的でした。

 僕も妻の出産に立ち会うことはできませんでした。しかし本来、可能なら全ての男性は我が子の出産に立ち会うのが望ましいと思っています。その方がその後の子どもと父親との愛着形成もスムーズに行くはずですし、男性も育児にもっと積極的に参加することでしょう。

 ところで、夜、我が家で娘婿と祝杯を挙げ、色々と語り合う中で彼は「まるで神になったようだ」と言いました。神とはヒトの創造主という意味です。ちょっと変わった感情かなとも思いましたが、彼は優秀な男性でヒトの体の神秘をそれだけ分かっているということでしょう。彼の親馬鹿ぶりは大したもので、「君のお父さんは君をどう育てたのですか?」と聞くと、「母が言うには父も随分と自分を可愛がったようです」と言っていました。そう、育児の態度も世代間伝達するのですよね。

 写真は父親を見詰める生まれたばかりの孫の写真です。こうやって父親の顔は赤ちゃんに刷り込まれる(imprinting)のでしょうね。

ギリシャの格言

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汝、己を振り返ることなく、相手を知ることは不可

 GWの初め、東京でのFOUR WINDSの幹事会で渡辺久子先生がギリシャのことわざとして紹介されていました。おそらくギリシャのアポロン宮殿の「汝自身を知れ」という有名な碑文を解釈したものでしょう。その短い碑文の解釈は様々あるようですが、僕は久子先生の解釈に納得が行きました。子ども達を診ていて、特に心の相談で来る子ども達と接していて、自分自身の感情にも変化が起こります。その自分の変化に気付くことなく診療することは危険でもあります。例えば子ども達が心を許してくれないとき、その原因は子ども側ではなく、自分自身にもあるかも知れないのです。相手を知るには自分自身を振り返りつつ、今の自分を俯瞰的に見詰めるところから始める必要があるのです。

 さて、写真は岳の湯段温泉の桜並木。今年の桜ももう終わりましたが、15年ほど前に同じ構図でこの桜並木の写真をアップしました。当時はこの並木の存在を知る人はほとんどいませんでした。それが桜も大きくなり、随分と知名度も上がったようです。見物客がたくさん来ていましたよ。

5000倍可愛い

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「写真で見るより5000倍可愛い」
分娩に立ち会うことができなかった息子が、仕事が終わって病院に駆けつけ、自分の赤ん坊を見て最初に言った言葉です。僕の初孫(女の子)です。先週末、彼女に会いに札幌へ行きました。病院を離れて既に18年、生後1ヶ月前後の乳児を診察する機会はありましたが、生まれて間もない新生児を見る機会はほとんどありませんでした。会って驚きました。彼女はまだ生まれて9日目の新生児でしたが、息子の顔を見て笑顔をみせるし、何かを話したそうに口をすぼめます。表情が本当に豊かでした。替わって僕が抱っこすると彼女は「このおじさん誰?」とフリーズ。しばらく僕を見た後、顔を背けました。もうしっかり区別できているのですね。新生児の認知機能がこれほどだとは思いませんでした。息子が生まれたばかりの頃は自分も余裕がありませんでしたし、赤ちゅんの心の発達のことを勉強していませんでした。FOUR WINDSと出会い、赤ちゃんのことを勉強し、改めて赤ちゃんを観察すると、本当に面白い。しかも自分の孫ですから尚更楽しく思えました。
写真を載せますね。新生児模倣ではありません。しっかりと自分の意志を持っています。既に自己主張し始めていました。息子は「おまえの結婚相手はパパだと刷り込ませるんだ」と言っていました。親馬鹿だ〜。でも親馬鹿結構。子どもが小さい内は親馬鹿が一番です。

注)新生児模倣;生まれて間もない新生児が他者の顔の動きなどを模倣する現象のこと。

伝えたいこと

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4月2日は世界自閉症啓発デーです。自閉症の啓発を目的として世界中でブルーライトが照らされたり、様々なイベントが開催されます。その日本の実行委員会公式サイトには「自閉症をはじめとする発達障害について知っていただくこと、理解していただくことは、発達障害のある人だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会のじつげんにつながるものと考えております」とありました。
日本でも各地でそれに因んだ催しが開催されます。弘前ではその日の日没から午後9時までお城がブルーにライトアップされ、弘前大学精神科の主催で講演会が開催されます。青森市でもアスパムをブルーライトアップし、発達障害者支援センター、ステップの主催で講演会が開催されます。実は今年、そのステップさんに青森での講演を頼まれました。最初に話が来たとき、自分は発達障害を研究している専門家ではないのでお断りしようと思ったのですが、対象が一般の方というのと、所長さんに僕がブログに書いた「発達障害があろうとなかろうと、もともと多様な子ども達なのだから色んな子がいて良いのではないのではないか」と書いたのを読んで、それで僕を指名したと言われ、講演を引き受けることにしました。
年のせいなのでしょうか。最近、色々と講演を頼まれることが多くなりました。講演の準備をすることは自分の勉強にもなります。口下手な僕ですが、引き受けたらからには自分が日頃考えていることを伝えたいと考えています。チラシを載せます。もしご興味がおありでしたらご参加ください。

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