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じいじの心配

 娘が里帰り出産でこの春から帰省していました。帰ってきた彼女は昼間自分の仕事の本を広げ勉強していました。出産が間近になるもなかなか産まれず、陣痛を誘発しようと家の前の公園を何周も歩き回っていました。きっと様々なことが心配だったのでしょう。仕事のこと、生まれてくるあかちゃんのこと。父親としてはそんな娘を見てもっとのんびりすれば良いのにと思いましたが、口には言えず、こんなに真面目な性格で産後うつにならなければ良いけどと密かに心配してたのでした。
5月下旬、無事に男の子が産まれました。机の上にPCは広げてありましたが、仕事の本は片付けられていました。彼女は子育てに没頭し、それを充分楽しんでいるようでした。先ずは一安心 (^_^)v。
じいじとしてはもちろん孫は可愛いのですが、むしろ赤子をあやす娘の方を可愛く思っていました。1ヶ月健診を終える間もなく、彼女は自分の家に帰って行きました。ずっとつきっきりだった奥さんは泣いていましたが、僕は早くに父親の元に帰ることに賛成でした。ただ父親の仕事が忙しく、家に帰るのも遅いそうです。サポートのない都会で一人育児するのも心配です。まあ奥さんはしつこいくらいに連絡を取っているようですから大丈夫でしょう。

 産後うつの頻度は10〜20%と高く、出産後1〜2週間から1ヶ月で発症するそうです。核家族化が進み、地域社会の絆が薄れている都会で、適切なサポートがなければどんな母親でもうつに陥る可能性はあるのでしょう。社会全体として理解と適切な対策が必要です。

岩木山神社まで

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6月の始めにトレーニングのつもりで少し負荷を掛け(荷物を背負って)八甲田を登り、その時に痛めた膝が回復せず、ずっと山へ行けていません。自転車は膝への負担が登山より軽いので、晴れた朝はできるだけ自転車をこいでいました。脚力を付けて膝をカバーしようという魂胆ですが、それでもなかなか膝の痛みは回復しません。先の日曜日も岩木山神社まで自転車をこぎましたが、あと数百メートルのところで後ろから来た若者にあっという間に追い越されてしまいました。まあ鼻から彼に敵うとは思っていませんが、こうも圧倒的なスピードの差で追い越されると気持ちが萎えます。まあトレーニングに励むしかありません。
まだ膝のMRIは撮っていません。受診する時間がないのと、もし手術となったらまたしんどい思いをしなければならないのかと思うと憂鬱になるのです。
しかしアコンカグアを登ろうと思うなら手術も必要なのかな〜。

写真は5月に行ったときの神社からスマホで撮った岩木山です。自撮りもありますが、載せるのは止めておきます (^_^;

立ち会い分娩

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 先週、娘が無事に男の子を出産しました。自分にとっての二人目の孫です。彼が産まれたのは夜8時過ぎ。娘の夫は陣痛が始まったとの知らせを聞いて東京から新幹線で青森に向かったのですが、残念ながら弘前に着いたのは夜の9時半。もう少しのところで我が子の誕生の瞬間には立ち会うことができませんでした。それでも病院側の配慮があったのか、彼が病院に駆けつけたとき、母親と産まれたばかりの赤ん坊はまだ分娩台の上でした。父親となったばかりの娘婿が感動しているのは良く分かりました。母親の胸に抱かれる赤ん坊を見て、「こんなことがあるのか〜」「凄いな〜」「おーおーっ!よく産まれてきたなあ〜」と何度も何度も我が子の頭を撫で、語り掛けていました。そして産まれた子どもとその父親を見詰める我が娘の、本当に幸せそうな表情が印象的でした。

 僕も妻の出産に立ち会うことはできませんでした。しかし本来、可能なら全ての男性は我が子の出産に立ち会うのが望ましいと思っています。その方がその後の子どもと父親との愛着形成もスムーズに行くはずですし、男性も育児にもっと積極的に参加することでしょう。

 ところで、夜、我が家で娘婿と祝杯を挙げ、色々と語り合う中で彼は「まるで神になったようだ」と言いました。神とはヒトの創造主という意味です。ちょっと変わった感情かなとも思いましたが、彼は優秀な男性でヒトの体の神秘をそれだけ分かっているということでしょう。彼の親馬鹿ぶりは大したもので、「君のお父さんは君をどう育てたのですか?」と聞くと、「母が言うには父も随分と自分を可愛がったようです」と言っていました。そう、育児の態度も世代間伝達するのですよね。

 写真は父親を見詰める生まれたばかりの孫の写真です。こうやって父親の顔は赤ちゃんに刷り込まれる(imprinting)のでしょうね。

ギリシャの格言

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汝、己を振り返ることなく、相手を知ることは不可

 GWの初め、東京でのFOUR WINDSの幹事会で渡辺久子先生がギリシャのことわざとして紹介されていました。おそらくギリシャのアポロン宮殿の「汝自身を知れ」という有名な碑文を解釈したものでしょう。その短い碑文の解釈は様々あるようですが、僕は久子先生の解釈に納得が行きました。子ども達を診ていて、特に心の相談で来る子ども達と接していて、自分自身の感情にも変化が起こります。その自分の変化に気付くことなく診療することは危険でもあります。例えば子ども達が心を許してくれないとき、その原因は子ども側ではなく、自分自身にもあるかも知れないのです。相手を知るには自分自身を振り返りつつ、今の自分を俯瞰的に見詰めるところから始める必要があるのです。

 さて、写真は岳の湯段温泉の桜並木。今年の桜ももう終わりましたが、15年ほど前に同じ構図でこの桜並木の写真をアップしました。当時はこの並木の存在を知る人はほとんどいませんでした。それが桜も大きくなり、随分と知名度も上がったようです。見物客がたくさん来ていましたよ。

5000倍可愛い

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「写真で見るより5000倍可愛い」
分娩に立ち会うことができなかった息子が、仕事が終わって病院に駆けつけ、自分の赤ん坊を見て最初に言った言葉です。僕の初孫(女の子)です。先週末、彼女に会いに札幌へ行きました。病院を離れて既に18年、生後1ヶ月前後の乳児を診察する機会はありましたが、生まれて間もない新生児を見る機会はほとんどありませんでした。会って驚きました。彼女はまだ生まれて9日目の新生児でしたが、息子の顔を見て笑顔をみせるし、何かを話したそうに口をすぼめます。表情が本当に豊かでした。替わって僕が抱っこすると彼女は「このおじさん誰?」とフリーズ。しばらく僕を見た後、顔を背けました。もうしっかり区別できているのですね。新生児の認知機能がこれほどだとは思いませんでした。息子が生まれたばかりの頃は自分も余裕がありませんでしたし、赤ちゅんの心の発達のことを勉強していませんでした。FOUR WINDSと出会い、赤ちゃんのことを勉強し、改めて赤ちゃんを観察すると、本当に面白い。しかも自分の孫ですから尚更楽しく思えました。
写真を載せますね。新生児模倣ではありません。しっかりと自分の意志を持っています。既に自己主張し始めていました。息子は「おまえの結婚相手はパパだと刷り込ませるんだ」と言っていました。親馬鹿だ〜。でも親馬鹿結構。子どもが小さい内は親馬鹿が一番です。

注)新生児模倣;生まれて間もない新生児が他者の顔の動きなどを模倣する現象のこと。

伝えたいこと

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4月2日は世界自閉症啓発デーです。自閉症の啓発を目的として世界中でブルーライトが照らされたり、様々なイベントが開催されます。その日本の実行委員会公式サイトには「自閉症をはじめとする発達障害について知っていただくこと、理解していただくことは、発達障害のある人だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会のじつげんにつながるものと考えております」とありました。
日本でも各地でそれに因んだ催しが開催されます。弘前ではその日の日没から午後9時までお城がブルーにライトアップされ、弘前大学精神科の主催で講演会が開催されます。青森市でもアスパムをブルーライトアップし、発達障害者支援センター、ステップの主催で講演会が開催されます。実は今年、そのステップさんに青森での講演を頼まれました。最初に話が来たとき、自分は発達障害を研究している専門家ではないのでお断りしようと思ったのですが、対象が一般の方というのと、所長さんに僕がブログに書いた「発達障害があろうとなかろうと、もともと多様な子ども達なのだから色んな子がいて良いのではないのではないか」と書いたのを読んで、それで僕を指名したと言われ、講演を引き受けることにしました。
年のせいなのでしょうか。最近、色々と講演を頼まれることが多くなりました。講演の準備をすることは自分の勉強にもなります。口下手な僕ですが、引き受けたらからには自分が日頃考えていることを伝えたいと考えています。チラシを載せます。もしご興味がおありでしたらご参加ください。

小児科医のアイデンティティとは

弘前市では4ヶ月と7ヶ月健診を個別健診で、1歳半と3歳半健診を集団でやってきました。今年の春からその集団健診が少し変わります。まず今年から3歳半健診が、来年度から1歳半健診も変わります。小児科医は身体を診察するだけ、発達の評価は大学の精神科が行うことになりました。まず問診票でチェックし、それで引っ掛かったこどもは大学の精神科に行ってそこで検査、評価を行い発達障害か否かを診断するというものです。健診会場には精神科のお医者さんは来ません。
 僕はその新しいシステムに反対してきました。確かに今までの健診では診断されずに見過ごされてきた発達障害の子達がいました。しかし診察もせずチェックリストだけで疑いのある子を大学に呼び出し検査する。ちょっと乱暴ではないかと思ったのです。もちろん早期に診断し、早くから療育することで救われる子もいるでしょう。しかしそれで傷つき悩む親子いるのではないかと危惧するのです。そして何よりそれに対応する社会のシステムが整っていません。

発達障害の診断は検査だけでは分からないと思っています。診断すべきは診断名ではありません。その子の困りごとが何処にあって、どんな支援を必要としているか、支援の方向性を診断することです。それは簡単ではありません。なぜなら単に認知機能の問題だけではなく、何より関係性の評価が大切だからです。子どもは発達し変化します。簡単に診断するべきものではありません。しかも大学に呼び出されただけでご両親は大きな不安を抱えます。大学の精神科の先生に質問しましたが、そこは時間を掛けて慎重に評価するとは言っていました。

自分が一番残念なのは小児科医としてのアイデンティティを傷つけられたように感じたことでした。体も心もそして発達も加えて環境も全てをトータルで評価できるのが小児科医だと思っています。それを小児科医は体だけ診ればいいだなんて!

そんな理由で4月からの集団健診を僕はボイコットしました。本当は他の小児科医と示し合わせれば良かったのですが、ボイコットしたのは僕一人でした。自分が抜けた分、他の先生の負担が増えてしまいました。なんだか自分が悪者になった気がします。

問題の多い新しい健診システムですが、これまでその問題を解決してこなかった小児科医にも責任があります。小児科医と精神科医が手を取り合ったより良い健診システムができることを望んでいます。

今も昔も

「君たちはどう生きるか」
最近話題になっている本のタイトルです。先日、本屋さんでレジの横に積まれていて思わず一緒に買ってしまいました。今、クリニックのフロアの本棚に並べました。僕は始めてでしたが、奥さんに聞いたら昔中学の頃に読んだと言っていました。(もちろん漫画でなく)

自分も中高生の頃、同じような悩みを抱いていました。
「自分は何の為に生きているのか」「自分の存在価値は?」「人生の意味とは?」
その頃はこんな青臭い問いはおそらく大人になったら解決するのだろうと思っていました。しかし今も同じような問いかけをしながら生きています。この本が若い子ども達だけでなく大人にも読まれているのは、おそらく他の人も同じように「自分はどう生きたらよいのか」と自問自答しながら生きているのでしょう。その解答が見つかるかも知れないと思ってこの本を手に取るのかも知れません。
さて、今の自分は・・・、明確な答えは見つからなくてもそう悩みながら生きて行くだけで良いのかなと考えています。少しお気楽です。
そして命果てるとき、自分は己の人生をどう振り返るのだろう、そんな事を考えていました。

色々と忙しく、山へ行けていません。
大自然レポートは3月になりそうです。

カマキリの卵

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 青森市のある方が「今年は雪が少ないと思っていた」と言っていたと聞きました。それはカマキリの卵の位置が低かったからだそうです。カマキリは冬の間、卵が雪に埋もれないような位置に産卵するそうで、それが今年は例年より低かったと。カマキリの卵の位置でその年の雪の深さが分かるのですね。この冬の青森は出だしは早かったのですが、どうも少雪のようです。そこで暮らす者にとっては幸いですが、しかしあまりの少雪はかえって夏の水不足も心配になります。

 さて、今週の写真はニセコ。毎年成人の日の連休をニセコで過ごすのを恒例にしていました。津軽は少雪ですが、今年のニセコは最高でした。ここ数年で最高の積雪。ゲレンデでさえもフカフカの深雪で十分楽しめました。もちろんゲレンデ以外(オフピステ)も楽しく、ニセコは手軽にパウダースノーを楽しめるパラダイスなのです。

 ニセコはいつも札幌のH先生と滑っています。彼は僕のボードの師匠です。30年前に彼にボードを教えてもらったのが僕のボードの始まりでした。昼は存分にボードを楽しみ、夜は夜で美味しい日本酒を飲みながら、同業者同士、遅くまで語り合ったのでした。

新年のごあいさつ

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皆様、明けましておめでとうございます。

 戌年の今年、我が家に届いた年賀状のうち何通かは愛犬の写真でした。そういう我が家の年賀状も今年は犬の写真。トイプードルとペキニーズのミックスで、まだ2歳の甘えん坊です。そして写真の下に「子ども達が巣立った今、コタローが子ども代わり?いや孫の代わりです」と書き添えました。

 これまで毎年、正月登山を恒例としてきましたが、子ども達が成人し、それぞれに家庭を持ち、伴侶を伴って、あるいは大きなお腹で帰省し、山どころではありませんでした。そんな訳で今年の最初の写真は年賀状と同じコタローです。

 昨年は故障が多く、思うように山を登れず自転車も走れずの一年でした。今年は体調管理を万全にし、山を登ろうと思います。そしてもう少し日々のんびりと行こうと考えています。このブログも毎週は難しいかも知れませんが、時間が出来たら、無理せず更新して行きますね。

それでは皆様、今年もクリニック共々よろしくお願い申し上げます。
m(__)m

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