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八甲田レポート:残雪

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 6月初めの八甲田、まだ登山道は所々雪に覆われていますが、迷うほどではありません。迷いやすいところには親切に赤いテープで目印が結びつけれててあり、晴れていれば初心者でも安全に登れるでしょう。新潟で父子の悲しい山の遭難事故がありました。雪でルートを見失ったのでしょうか。父親の無念と子どもの不安を思うと胸が痛くなります。
もし山で道を見失ったら・・・分かるところまで引き返すのが鉄則です。引き返す方向も分からなかったら取りあえず、可能な限り藪漕ぎでも何でもして頂上を目指して登ることです。しかしその前に迷わないように地図とコンパスは必携です。常に自分が地図上のどこにいるを確認しながら登るのが望ましいです。

 さて先の日曜日、山はそろそろ花の季節を迎えようとしていました。毛無岱の湿原ではチングルマが咲き始め、稜線ではミヤマキンバイやコメバツガザクラが咲いていました。湿原がお花畑になるのはおそらく2週間程後でしょうか。

 トレーニングのつもりでリュックにペットボトルを何本も詰め込み、10kgほどの重さにして登り始めました。登りはいつも通りのペースでしたが、大岳山頂からの下りで左の膝が悲鳴を上げ出しました。痛みで思うように歩けません。また半月板でしょうか。結局ペースはがた落ちで、いつもは4時間前後のコースを屈辱の5時間越え。山頂で4、5人の若者の集団が走るように登って来るのに出会いました。そして彼らは飛ぶように降りて行きました。昔は自分もああだったのにと悔しさと諦めと・・・。8月初めに南アルプスを縦走するつもりでしたがどうも無理そうです。弱気になって一緒に行くことになっていた友達に連絡したら、叱咤され、まず膝のMRIを撮れと言われてしまいました。そして1泊でもいいから行こうよと。
月曜日は平地を歩くのも辛かったのですが、それでも少し痛みが引けた火曜日からは再び朝の自転車を再開したのでした、アコンカグアを夢見て。

岩木山二景

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 水田に張られた水がお山を映し綺麗です。新緑も日に日に濃くなり、花壇の花も賑やかで一年で一番華やかな季節ですね。

 横浜町の菜の花も見事ですが、鰺ヶ沢の菜の花も岩木山を背景にして正に絶景です。ここの菜の花、今は随分と知られるようになりましたが、20年ほど前はあまり知る人はいませんでした。師長の赤平がこれと同じ構図のポスターを見て、これは何処?と僕に聞いていきました。僕も知らなかったのですが、岩木山の形を見て、北側だろうと教えました。彼女はその情報だけを頼りに車で探し回り、あびた牧場周辺の菜の花を探し当てたのでした。それ以来、毎年僕もこの菜の花を見に出掛けています。牧場のソフトクリームも美味しいですよね。

岩木山レポート:残雪

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 先の日曜日、おそらく遅いだろうとは思っていましたが、カタクリの花を期待して岩木山へ向いました。例年だと丁度この時期なのですが、やはり今年は早かったようで、カタクリは既に萎れ、変わってスミレの群生が綺麗でした。5合目から上はまだ雪が多く、登山道も雪に覆われています。この季節の登山は慣れた人でないと道に迷うかも知れません。全部が雪に覆われていれば何処でも登れるのですが、下手に雪の上にルートを取ると、藪漕ぎを強いられる事になります。天気は午後から崩れるとの予報で登山客はほとんどいませんでした。
 2週続けて登って、心肺機能は大分調子よくなりましたが、どうもまた膝を痛めてしまったようです。来週は休養して膝の回復を待ってまた登るつもりです。夏山のためのトレーニングには山を登ることが一番です。

写真はおそらくタチツボスミレ。スミレは種類が多くて難しいです。

岩木山レポート:山への憧憬

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良く晴れた日曜日、お城の桜は満開だったようですが、今を逃すと来年までないとボードを担いで岩木山を目指しました。荷物を背負っているとは言え、百沢の登山口から山頂まで4時間も掛かってしまいました。学生時代は空荷で2時間、2年前でも3時間余で登っていましたから、この2年でガクッとペースが落ちてしまいました。まあ最近はほとんど山を登っていないので体力が落ちるのも無理もありません。年相応のペースでしょうか。水分摂取にも失敗して山頂に着く頃には脱水で吐き気とめまいまでする始末。少し休んだくらいでは回復しませんでした。喉が渇く前に意識して水分を摂る必要があるのですが、情けないの一言です。

僕の特性か4、5年に一度は無性に山へ行きたくなるようで、前に北アルプスを縦走したのは2013年の8月でした。その前は2008年のマッターホルン。そして今年の夏、南アルプスの縦走を計画しています。実は去年行くつもりだったのですが、腰のヘルニアで断念し、2年越しの計画となりました。8月初めの1週間、北岳から赤石岳まで5泊で縦走するつもりです。もう3、4日あると全山縦走可能ですがそれは諦めました。しかしたかだか10kg程の荷物を担いだだけの4時間の登山でバテているようでは先が思いやられます。年々体力が落ちるのが分かります。夏まで精進して体を鍛え直すつもりですが、それでも65歳で南米アコンカグアを登るのは難しいかなあ〜。

大自然レポート:3月11日に

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 今年の3月11日、僕は久し振りで八甲田を登っていました。山を登るのは昨年秋以来ですから4ヶ月半ぶりです。既に樹氷は消え、日差しもあってか寒さに厳しさはなく、薄手の手袋一枚でも平気。春の間近なのを感じさせました。雪山にしては登山客も多く、年配の方も何人か登っていました。もっともこの季節、天候が崩れるとあっという間に真冬に逆戻りしますから、登山にはそれなりの装備は必要です。山頂から滑ろうと、いつものようにボードを担ぎ上げました。しかし残念ながら一面にクラスト(表面が硬くなること)し、しかも風で斜面は波打ち、とても滑るどころではなくずっと横滑りで降りてきました。何とか滑ろうとすると途端に転んでしこたま腰を強打し、ヘルニアの再発を心配していました。

 山から降りるとテレビでは7年前の災害の特番がずっと放送されていました。自分もあの日のことは忘れることができません。自分が医療支援に行った大槌町のことがいつも気になっていて、その後も何度が訪れています。最後に行ったのは2年前、復興までの道のりはまだまだ遠いと感じました。今年も行ってみようと考えています。

八甲田レポート:紅葉情報

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 今年の八甲田の紅葉のベストは9月下旬と予想していました。朝から快晴となった10月初めの日曜日、案の定ベストには一足遅かったようで、毛無岱では既に茶色に変わった葉もありました。しかし朝日に照らされ、むしろコントラストが強く、それはそれで綺麗でした。絶好の登山日和とあってか、ものすごい数の登山客。8時前に酸ヶ湯に着いたというのにもう駐車場は一杯でした。山の中には他県訛りや日本語以外の言葉(おそらく中国語?)が飛び交っていました。きっと八甲田の美しい紅葉の情報が海外にも届いているのでしょう。ただ美しい紅葉が比較的手軽に楽しめるとでも伝わっているのではないでしょうか。軽装の人が多かったのが気になりました。

 大岳の山頂からは360℃の大パノラマを望むことができました。南は岩手山から八幡平の山々、その左は姫神山? 東には小川原湖と太平洋の海岸線(日本一の砂丘)、そして六ヶ所村の石油備蓄基地までくっきりと見えていました。西には岩木山とその後ろの白神山地。遠くに鳥海山は・・・? 秋になると空気が澄んで遠くまで見通せるようになります。長い冬の前の一瞬の輝きに思えます。

紅葉情報:酸ヶ湯の紅葉はこれから、今度の日曜日あたりがベストでしょう。奥入瀬は更にその1週間後でしょうか。

八甲田レポート:初秋

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 連休の初日、山では既に紅葉が始まっていました。前に登ったのが7月でしたから2ヶ月ぶりの八甲田です。台風が接近中とあってゴーゴーと風が音を立て、山頂では人も飛ばされそうなほどの勢いでした。にもかかわらず午前中は晴れとの天気予報に誘われてか、沢山の登山客で賑わっていました。頂上直下の避難小屋の前では皆、口々にこんな風は始めて、死ぬかとおもったなんて話し声が聞こえてきましたが、まあそんな日もあるのが山なのです。ただ山頂近くで出会った母親と小学生の女の子の二人連れはさすがに危険と思い、風の弱まるところまで子どもの手を引いて下ろしてあげました。女の子は泣きたいほど辛かったと思います。これで山を嫌いにならなければいいのですが・・・。

 さて、今年の紅葉は少し早いようです。毛無岱の紅葉の見頃まであと10日程でしょうか。紅葉が終わると山には直に雪の季節がやってきます。

八甲田レポート:ワタスゲ

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 久し振りに何の予定もなくFreeとなった日曜日、八甲田を登ってきました。全国的に暑い一日となり、熱中症の注意報も出ていて、いつもより水分を多めに持って行きました。8時過ぎに酸ヶ湯に着くと、何があるのか大勢の登山客。広い駐車場ですが車が溢れ、自分の車を駐めることが出来ません。見ると横断幕があって「山開き登山大会」とありました。八甲田でも山開きをやっていたのですね。知りませんでした。どうして山開きなんてあるのだろう。春夏秋冬、それぞれの季節の山があるのに、その言葉が僕にはどうもぴんときません。ニュースで230人が集まったとありました。車を駐車場から外れたキャンプ場へと通じる道の路肩に駐め、彼らと一緒にならないようにと急いで支度をして登り始めました。

 山はすっかり盛夏。毛無岱の湿原では一面にワタスゲが風に揺れていました。今年のワタスゲは例年よりも見応えがありました。稜線ではミヤマオダマキが盛りを過ぎ、ヨツバシオガマやイワブクロなどの夏の花が可憐な花を咲き始めていました。

 それにしてもどうして人は群れたがるのでしょう。特に日本人は群れたがるようです。イワシなどの弱い魚が群れるのは身を守るためと言われています。スズメやムクドリは冬になると群れを作って行動します。その方がエサを見付けやすいからでしょうか。渡り鳥が群れて飛ぶのは空気抵抗を減らすため。動物の群れはそれぞれ意味が異なるように思います。さて、日本人は何故群れたがるのか。集団の方が楽しいから? 一人だと不安だから? 人任せに出来て気楽だから? 自分で責任を負わなくて良いから? 多分、山へ入ってみたいが経験も少ないし、1人だと不安だからといったところでしょうか。
 仲間と行くのが楽しいという人も居るでしょうが、僕は周りに人が沢山いると、自然の声が聞きにくくなるけどなあ。1人か、気心の知れた山仲間2、3人で登るのが好きです。

 子ども達が群れるのも特別な意味があります。思春期の子ども達の発達課題はアイデンティティの確立とそこから導かれる親からの独立、親離れです。その試練に立ち向かう不安を和らげてくれるのが友人達です。仲間を作り、徒党を組み、子ども達は巣立ちの準備をします。しかし中にはその友人を作れない子どもも居ます。そんな子ども達をサポートしてあげたいと願い、その手段、方法を模索中です。

八甲田レポート:パンダ出現

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 先々週、整形外科を受診したところ、腰のヘルニアはもうほとんど良くなっている。おそらく飛び出した椎間板に膜が張り、吸収過程に入っているだろう。どんな運動もOKと太鼓判を押され、快晴の日曜日、早速八甲田へと出掛けました。
 今年の山は雪の積もり初めるのは遅かったのですが、例年より積雪が多かったのでしょうか。それとも春先の低温の影響で雪解けが遅れているのでしょうか。まだ残雪多く、何の花も咲いていませんでした。しかし新緑は清々しく、久し振りの山を満喫してきました。

 以前、このブログで雪形の話しを書いたことがありますが、今回は田茂谷地岳の斜面にシロクマを見付けました。この写真を赤平に見せたらパンダがいると言います。パンダ〜?というと「ほら、ここが耳でここが目。そしてここが腕」なるほど確かにパンダです。皆さん、分かりますか?

八甲田レポート:樹氷

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 体調が戻り、少しは体を動かせるようになった連休最初の土曜日、山陰の日本海側は大雪で大変だったようですが、津軽は快晴。少しだけでも山の空気を吸いに行こうと八甲田へと出掛けました。病み上がりで無理はしないつもりでしたが、酸ヶ湯から歩き始めると思いの外調子よく、背負ったボードもそれほど重く感じません。おまけにしっかりとトレース(踏み跡)もあり、これなら楽に登られそうだと上を目指しました。

 仙人岱ヒュッテまでと思っていましたが、トレースは山頂へと伸びています。快晴で何人もの登山客が登っていました。頂上直下には滑るのに素敵な斜面が広がっています。柔らかそうな新雪です。ここで引き返すのは心残りと頂上斜面を登り始めました。半分ほど登って流石に息が切れてきました。やはり体力はまだまだ回復していないようです。頂上まであと200mほどのところで上から登山者が一人降りてきました。見ると自分より高齢と思われる女性の方。長靴にスノーシューを履いて、装いも今時の山ガールではありません。近所のおばちゃん風。「いや〜、たいしたものだ」と脱帽しました。

 今年の八甲田は昨年同様、雪が少なく、樹氷も貧弱でした。しかしそれでもスノーモンスター達は青空に映えて白くまぶしく輝いていました。

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