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八甲田レポート:初秋

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 皆さんは秋の連休をどのように過ごされましたか?
今年はコロナ禍でどこへも出掛けなかった方も多いかと思います。自分も近場でも何処かへ出掛けたいと思っていましたが、急遽クリニックの工事が入り、結局どこへも行けられませんでした。せめて山くらいと、連休の最終日、午後から八甲田へと向かいました。酸ヶ湯を出たのは既に2時を回っていました。上毛無岱到着が3時過ぎ。大岳まで登るとなるとおそらく下山は5時を過ぎるでしょう。暗くなってきます。帰宅が6時過ぎ・・・。奥さんにも山へ行くとは言っていなかったので、躊躇いつつも、諦め途中で引き返しました。

 山はそろそろ秋色に染まり始めていました。空気はすっかり秋の匂いがします。ウルシやナナカマドの紅葉が始まっていました。

 山は早立ちと決めていましたが、何時もと違って遅い出発です。光の加減が違うのでしょう、歩き慣れた山道が何時もとは違って見えました。下山してくる最後の登山客とすれ違うと、風もなく静寂が待っていました。聞こえるのは自分の足音だけ。朝の爽やかな空気が好きですが、午後の柔らかな光の登山も良いものだと知りました。

 写真が何の木か思いつきません。どなたか教えてください。

岩木山レポート:黄色のキノコ

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 雨の日の登山も嫌いではありません。先の日曜日は前々から岩木山を百沢から登ろうと決めていました。しかし天気予報は終日の雨。沢筋の道は増水すると危険です。百沢を止めて、赤倉へと向かいました。赤倉は6月にも登っていますが、夏を越し、登山道は笹藪で覆われ、雨で足下も悪く、レインウエアを着ての夏の山登りは蒸し暑く体力を消耗します。何時もより少し時間が掛かって日本海を望む大開まで上がると、西の方角から生暖かい風がゴーゴーと吹いてきました。何だか怪しい気配がして少し不安になりました。案の定、聖観音像に着いたとき、遠雷が聞こえてきました。テレビで雷注意報も出ていたのを思い出しました。山での雷は避難する場所も少なく危険です。聖観音から山頂まではそれこそ隠れる場所もなく、ここは雷が近づく前に降りるしかないと、頂きには登らずさっさと下山と決めたのでした。

 霧の掛かるブナ林も幻想的で素敵です。空気は湿気を帯び、濡れた登山道には沢山のキノコが生えていました。山の花の名前は大体分かるのですが、キノコは全く分かりません。椎茸そっくりのキノコもありましたが、それが食べられるかどうか・・・キノコの鑑別は難しそうです。道の途中で可愛らしい黄色いキノコを見付けました。採らずにカメラに納めました。

 以前、南八甲田の赤倉岳の登山道でキノコ観察会の集団に出会ったことがあります。リュックサック一杯にキノコを採って下山してきた御仁とも出会いました。観察会は興味があります。キノコの本も持っています。しかし自分は山菜同様、他の方が採ったものを少しだけお裾分けしてもらうだけで充分です。

八甲田レポート:晩夏

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 お盆も過ぎ、里でも朝夕コオロギが鳴き始めました。山ではもうアザミやキキョウ、リンドウといった秋の花が咲いています。とはいえまだまだ残暑厳しく、むしろ今の方が暑く、テレビでは連日、熱中症のニュースが流れています。

 先の日曜日、今日も暑くなるとの天気予報に、お昼前には降りるつもりで早くに家を出て7時少し前に酸ヶ湯を発ち、一人山歩きを楽しんでいました。30分ほどで毛無岱に着くと、前方からやはり一人歩きの御仁が降りてきます。聞くと5時半には酸ヶ湯を出たそうです。僕と同じに朝の涼しいうちに登ろうと思ったのでしょう。それ程暑くもなく快適な登山でしたが、稜線はガスっていて風も強く、寒いくらいでした。8月でも山では天候が崩れると一気に体感気温は下がります。夏山でもウインドブレーカーや簡単な防寒具は必要です。

写真左は3週間前の晴れた井戸岳付近。
写真右の花はタテヤマリンドウ。ハチが蜜を吸っていると思って撮った写真を見返したらアブでした。アブとハチも似てますよね。
ところでアブとハチの見分け方、知ってましたか? 眼の大きいのがアブです。

八甲田レポート:梅雨明け間近

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 ジメジメとした重い空気の日々が続いています。梅雨前線はまだ日本の南に掛かり、豪雨をもたらしているようです。しかしもうすぐ梅雨も明けるでしょう。

 連休初日、朝のうちは曇り空でしたが、イヌの散歩をしていると青空が見えてきました。やっぱり登ろうと少し遅くなりましたが、八甲田へと向かいました。前にも書きましたが、この季節の八甲田は登るたびに違う花が咲いています。毛無岱の湿原ではキンコウカが黄金の絨毯をなし、稜線ではイワブクロが清楚な花を咲かせていました。谷の雪が溶けたばかりの仙人岱は一面のお花畑でした。

 山から下りて酸ヶ湯で蕎麦でも食べようと思ったのですが、沢山の人出でそば屋も列が出来ていました。他県ナンバーの車も多く、ちょっと3密だよなと思い、蕎麦は諦めました。

 連日、感染者数は過去最高を記録していますが、国はGo to travel キャンペーンを推し進めています。人の動きが大きくなれば、COVID-19も拡散することは明白です。しかし国が敢えて中止を選択しないのは、もちろん経済活動を優先してのことでしょうが、若しかするとCOVID-19の軽症化を捉えてのことでしょうか。そうであれば幸いなのですが、なかなか正確な、詳細な情報が出てきません。
 パンデミックウイルスが年余を経て軽症化することはよく知られています。彼のスペイン風邪も数年の後、普通の季節型のインフルエンザに変わりました。COVID-19の軽症化も言われてはいますが、少し早すぎるようにも思います。今後のデータを注視すべきでしょう。

 出来ることは先ずは3密を避け、やむを得ないときはマスクと手洗いでしょうか。何度も書きますが、3密でない屋外はマスクは不要です。

岩木山レポート:祈りの道

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 今年は月に最低2回は山を登ろうと決めていました。山の体力を付けるには山を登るのが一番です。という訳で先週は八甲田、今週は岩木山へと向かいました。今回、登ったのは僕が好きな赤倉コース。このルートはこれまでも何度か「院長のひとこと」で紹介しています。登山道に沿って点々と石仏(観音像)が祭られている山岳信仰の道です。自分も鳥居でお辞儀してから登り始めました。登り口にある石仏が一番で、8合目に三十三番の大きな聖観音像があります。
 このコースを函館のA先生に紹介したところ、昨年秋に一人で登られたそうです。後日、その時の山行を報告してくれたのですが、三十三番の聖観音の足下に母子像があったと教えてくれました。これまで何度もこのコースを登っていますが、その母子像には気付きませんでした。それを自分の目で確認するのも今回の登山の目的の一つでした。聖観音に合掌し、足下をみると確かに赤子を抱く、母親?あるいは観音様?がいました。この像が祭られたのには一体どんな物語があったでしょう。母親の像の表情が印象的でした。僕には悲しそうに遠くを見詰めているように見えましたが、皆さんにはどう見えますか?きっと観る人によって違うと思います。

 昨年秋にA先生が登ったとき「観音様が紅葉した枝をお持ちでした」と写真を送ってくれました。2019年10月の記事をご覧ください。今回、同じ観音様は花束をお持ちでした。

 33体あるはずの石仏は、残念ですが風化が進み、欠番や倒れている観音様もいらっしゃいます。登山道はよく整備されています。観音様を修復するのは大変でしょうが、いつの日にかと期待しています。それぞれの観音様がそれぞれのお顔をされていて、登りながらいつもその表情に癒やされていました。

八甲田レポート:新緑の森

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 ブナの新緑が好きです。その若葉には産毛が生え、光を透き通し輝きます。里では随分と緑が濃くなってきましたが、山の緑はまだまだ優しく癒やされます。
先々週まで雪に覆われれていた山々もこのところの暖かさで一気に雪解けが進んでいます。酸ヶ湯からの毛無岱へと続く登山道もほとんど雪が消えました。2週間前の酸ヶ湯はまだ若葉が芽吹き始めたばかりでしたが、あっという間に一面、緑の世界に変わっていました。

 朝のうち曇っていた空も登るにつれて青空の面積が増え、赤倉岳に上がる頃にはすっきりと晴れ上がりました。毛無岱の湿原ではショウジョウバカマやミズバショウに加え、早くもチングルマが咲き始めていました。赤倉岳の尾根に上がるとキスミレが出迎え、その南斜面にはミネズオウの群落が一面のお花畑を成していました。井戸岳の岩稜(外輪山)ではミヤマキンバイ、コメバツガザクラが例年と同じに可憐な花を咲かせていました。これからしばらく八甲田では様々な高山植物が代わる代わる咲き、登るたびに違う花を楽しめます。

 登山客は多いと言うほどではありませんが、それでも何人もの人が春の八甲田を楽しんでいました。しかしこのコロナ禍で登山の自粛も呼びかけられたためでしょうか。例年の春山のような賑やかさはありませんでした。
 かつて大岳山頂はハイマツで覆われていたそうです。しかしそれが多すぎる登山客に踏み荒らされ枯死し、今、山頂周辺は広い裸地が広がっています。井戸岳の斜面も崩れが目立ち、なかなか修復作業が追いつきません。ただ、おそらく今年は学校の集団登山はないでしょうし、商業ベースの集団登山も減るのではないでしょうか。それが幸いして、少しでも荒れた山肌が回復することを期待しています。

春の津軽

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 桜、菜の花、リンゴの花と津軽の春を彩った花の季節もそろそろ終わりです。雪形が美しく、新緑が爽やかに輝いています。田んぼでは代掻きが進み、もう直ぐ田植えが始まります。朝、山や田畑を見ながら、川沿いの道を自転車を走らせると、コロナのことなんかすっかり忘れてしまいます。

 先の日曜日、八甲田を登りましたが、ずっとガスの中で写真を撮ることができませんでした。そこで今週はGW中に撮影したお勧めの景色をアップします。津軽には津軽しかない素晴らしい景色が沢山ありますよね。
 写真左は鰺ヶ沢の菜の花畑。右は十和田湖、風がなく鏡のような湖面でした。

岩木山レポート:春山ひとり

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 5月5日こどもの日、岩木山を登りました。最後に登ったのは去年の6月ですからほぼ1年ぶりです。学生時代から岩木山を登るのはハードでした。標高差1300mを日帰りで登るのは若くても結構な運動量です。以前は百沢から2時間半程で登り、帰りは走って駆け降ることも出来たのですが、今はもうそれは不可能です。3時間以上掛けてゆっくり登り、降りも膝に負担が掛からぬようゆっくり降りました。行動時間は5時間半。流石に疲れました。

 さて、例年だと晴れたGW、山には何人もの登山客がいるのですが、今年は誰一人とも出会いませんでした。この季節、ひとっこ一人いない岩木山は初めてで、どこか違和感を感じました。登山も自粛するようにテレビで放送されていましたが、それは可笑しな話しです。山小屋は密閉空間ですが、集団で登るのでなければ全く問題ありません。あちこちの公園も入場を制限されているようですが、過剰と思えるものも少なくありません。心身のリフレッシュを考慮した適切な制限が必要でしょう。

 COVID-19はやや収束に向かっているようも見えます。しかしまだ分かりません。油断大敵。経済活動も少しずつ再開するべきとは思いますが、感染防止対策は必要です。最低限マスク、手洗いは続けましょう。


 写真左は山頂から望む白神岳。写真右、鳥海の斜面には例年だと何本ものスキーのシュプールが刻まれるのですが、今年はまっさらでした。

八甲田レポート:早立ち

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 こんな時、何をのんきにと言われそうですが、日曜日ボードを持って、また八甲田へと出掛けました。

 学生時代、山は早立ちが基本と先輩から教えられました。夏の北アルプスは午前中天気が良くても、お昼頃から雲が沸き出し、午後は雷が鳴ることもよくありました。それで夏山では午前3時頃には起き出し食事を済ませ、日の出前に早立ちします。お昼頃には目的地に到着することもありました。それは天気のためだけでなく早立ちして時間に余裕があると気持ちにもゆとりが生まれ、何かトラブルがあったとき、冷静な判断も可能となるからです。

 日曜日、天気予報では晴れ。朝、空を見上げると高曇り。午後には晴れることは分かっていましたが、長年の山登りで染みついた習性でやはり朝7時には家を出ました。酸ヶ湯に着くとまだ気温は低く、雪は硬く凍っていました。前回アイゼンの話しを書きましたが、硬い雪を登るときもう一つ必須アイテムがあります。それはピッケルです。ピッケルとは登山用のつるはしみたいな道具です。最近、そのピッケルを捜しているのですが、どこに仕舞ったものか見つかりません。ピッケルと言えば武士の刀。刀がないなんて武士とは言えない、僕ももう登山家とは言えないなどと思いながら代わりにストックを突いて登っていました。
 頂上直下、既に10時を回っていましたが、まだ雪は硬く、ボードで滑り始めたのですが、転ぶとダメージが大きく怪我をしそうです。結局上部はほとんど横滑り。少し雪が柔らかくなった下部でようやく少しだけ滑りを楽しんだのでした。

 さて、いよいよ青森県でも新型コロナが出てきました。今の所、感染経路がはっきりしているケースだけですが、早晩東京のように感染経路不明の事例が増えてくるでしょう。志村けんさんが亡くなられました。驚きと不安が日本中を覆ったのではないでしょうか。感染症情報にも書きましたが、この新型コロナの流行は長期戦になりそうです。
 自分がCOVID-19の治療に携わることはないでしょうが、それでももしそれが疑われるような子が受診したとき、トリアージ(重症度と治療の優先順位の判断)は必要です。それに病気は新型コロナだけではありません。赤ちゃんの予防接種も大切です。子ども達の心のケアも続けなければなりません。そのためにはまずは自分が罹らないようにしなくてはいけません。ましてや知らずに移ってそれを他の子ども達に移す訳には行きません。
 更に緊張感を持って診療しています。

八甲田レポート:冬の終わりに

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 世の中、新型コロナで自粛ムードが漂い、多くの遊戯施設も休業や営業の制限を余儀なくされているようです。ヨーカドーの4階のボールプールのボールも片付けられていました。しかし山は大丈夫。コロナは居ません。先の日曜日、低気圧が近づく前の少しの晴れ間にと朝早くから八甲田へと向かいました。岩木山も綺麗に晴れていたのですが、今年はまだ八甲田の頂を踏んでいません。ずっと山へ行けていないので、まずは八甲田で足慣らしです。

 3月は暦では春ですが、山はまだ冬です。それでも確実に春は近づき、真冬の厳しさはもうありません。多くの登山客が雪山を楽しんでいました。おそらく登頂した人は少なくとも10人はいたでしょう。山の上部はクラスト(雪が硬く凍りつくこと)していて、皆安全に登れたかしらと心配しました。中には諦めた人もいたようですが、ほとんどの人は何とか登頂できたようです。雪が硬いとスノーシューの歯が食い込まず、足下が不安定になるのです。凍った斜面を安全に登るにはアイゼン(登山靴につける金属の爪)が必要です。

 家に閉じこもってばかりいては子ども達のストレスも溜まる一方です。お外で遊ばせましょうね。一緒に公園を散歩してみてはいかがですか。小さな春を見付けることが出来ますよ。


 今年の雪解けは山でも早く、冬山のモンスター達は姿を消していました。しかしここ数日の悪天はおそらく山では吹雪ていたのでしょう、アオモリトドマツをまた凍らせたようでした。

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