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子どものマスク

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 世の中、相変わらずコロナコロナでマスコミは騒いでいます。日本での大きな流行はほぼ収束しました(未だ終息ではありませんが)。北九州市で小流行がありましたが、それも治まってくるでしょう。東京にしても然り。おそらくこれからも所々で小流行を繰り返すのではないかと予想しています。しかしそれがまた日本中の大流行になるかと言えば、そうはならないのではと期待しています。元々、新型コロナウイルスの感染力はそれほど強いものではありません。それこそ水痘や麻疹の方が遥かに強いのです。ウイルス本来の感染力を表す基本再生産数でいえば新型コロナは2.5前後。風疹やおたふく風邪はその倍の4〜7。麻疹に至っては12〜18と一桁違います。新型コロナは2.5ですが、それでも環境によっては多くの人に感染させる危険性はあるわけで、そこでソーシャルディスタンスの発想があるわけです。しかし周囲に全く患者が発生していない地域で、あまりに極端な感染防止対策は不要ではと思ったりします。

 日本小児科医会では2歳未満のマスクは不要、むしろ危険!とメッセージを発信しました。公に言ってくれて良かったです。僕は保育園児のマスクも不要と思っています。外来の子ども達のマスクをしている姿を見ていてもあんまり有効とは思えません。小学生もあまり必要ないかと思いますが、まあ学童は目をつむりましょう。今ではマスクがファッションの一つのようになっています。しかしマスクをすると人の顔の半分は消えるわけですから、保育士さんや先生方がマスクをするのは、どうなんだろうと疑問に思うのです。幼児はマスクをした保育士さんの気持ちを読み取れるでしょうか。人は社会性の動物です。人と人との関係性の中で生きています。相互のコミュニケーションは必須です。コミュニケーションには言葉による言語的コミュニケーションと人の表情や声のトーン、仕草などによる非言語的なコミュニケーションがありますが、お互いの意思疎通は、9割以上が非言語的コミュニケーションによると言われています。特に乳幼児では非言語的コミュニケーションの比重は大きくなります。
今週から子どもの心の相談室や乳児健診ではわざとマスクを外すことにしました。自分にはあまり目力はないので。

 日曜日、奥入瀬渓流を歩いてきましたが、何とマスクをしている人の多いことか。自然を散策するのに必要なんだろうか。マスクも一つのマインドコントロールかも。


 木曜日の読売新聞に日本を含めたアジアで何故死亡者数が少ないのかというテーマの記事が出ていました。以前このブログにも載せたHLAの話題と交差免疫説が紹介されていました。ニュージーランドやオーストラリアでもそれほど多くの患者がいないことを考えると、後者の説もあるかも知れませんね。