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海の向こうに

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 自分の出生地は富山県高岡市です。両親の出身は隣の氷見市で、ブリ漁で有名な港街です。親が転勤族だったので、1歳の誕生日を迎える前に島根県に引っ越していますから、生まれた街の記憶は全くありません。両親の故郷の氷見は今も沢山の親戚が居て、自分も何度か行っています。特に学生時代、北アルプスを登った帰りによく寄ったものでした。しかし卒業してからは滅多に行くことはなく、最後に行ったのは叔母が亡くなった7年前でした。
 今年の小児科医会フォーラムが富山市で開催され、丁度良い機会と氷見の母の実家の、天理教の協会へ行ってきました。氷見で暮らしたことはないのですが、その街並みは自分にはどこか懐かしく思え、もしかすると意識下の表象世界に氷見があるのではないかと思うのです。そこで生まれ、赤ん坊時代を過ごしている訳ですから、それは当然かもしれません。

 さて、氷見はブリだけでなく、海の向こうに立山連峰を望む美しい景色でも知られています。例年だとこの季節、ほとんど山を望むことは出来ないのですが、どういう分けか今年は山が見える日が多いそうです。朝、教会の裏の朝日山公園に登ると、前日の雨が上がり、立山連峰が見えていました(写真左)。昼にはすっきりと晴れ上がり、富山市内の環水公園からは学生時代に登った剱、立山の懐かしい峰峰を美しく望むことが出来ました(写真右)。
左の険しい山が剱岳、真ん中が立山、氷見からの写真で右のなだらかな山が薬師岳です。

ネットで氷見と立山連峰で検索すると美しい写真が沢山出てきますよ。

夏の休診の理由

 去年の4月から始めた「こどもの子心相談室」も早、1年が過ぎました。今15ヶ月目です。当初、乳幼児の相談をメインで考えていましたが、今は小学校高学年、中、高校生の発達障害や不登校がほとんどの思春期外来となっています。思春期に入り様々な問題が起きないように乳幼児期から予防的に関わりたいと考えていたのですが、なかなかそうは思い通りに行きません。

 先日、児童精神科の杉山先生の本を読んでいて、成人ばかり見てきた精神科医は「経験豊かな児童精神科医の臨床陪席が必要」と書いてあるのを見付けました。自分は乳幼児は随分と勉強してきましたが、「思春期の子ども達を診るにはまだ未熟ではないのか。」日頃からそう思っていた自分にはその言葉にはっとさせられました。「やはり自分も児童精神科医の実際の臨床に陪席し、学び直そう。」そう思い始めると居ても立ってもいられず、友人の精神科医にメールしていました。「1週間、勉強させてくれ」と。返事はもちろんOK。そんな訳で8月の初めの1週間を休診にし、広島に行って勉強してきます。
またまた我が儘な還暦小児科医の行動をお許しください。

しかし今から緊張している自分に気付いていました。

ビデオフィルム

 秋に結婚の披露宴を予定している息子が、会場で自分の子どもの頃のビデオを上映するかも知れないというので、昔撮りためた8mmのビデオフィルムをカメラのキタムラに頼んでDVDにしてもらいました。自分でDVDにダビングするにはその機材がありませんでしたし、何より量が膨大でした。フィルムの数にして60本以上!撮影した日はその数倍。ずっと本棚の一画を占領していました。
 以前、友人が自分で8mmをDVDにダビングしたというのを聞いて、自分は未来指向型の人間で過去のフィルムを見返すつもりはない、DVDにダビングするつもりもない、なんて言っていたのですが、息子の頼みとなればそうも行きません。ダビングし、30年近く前のフィルムを何本か見返しました。そこにはまだ小さい子ども達の姿と若い自分や奥さん、おそらく今の自分と同じ位の年の父母が懐かしく映っていました。自宅のある青山は当時造成途中で家の周囲はまだ原っぱ。植えられたばかりの宮園公園の木々もまだ小さく、我が家の鯉のぼりが大きく見えました。30年という月日は自分の中では連続した時の流れで気が付かなかったのですが、その長さを今更に痛感させられました。

 以前、ある講演会で子ども達が小さいうちに沢山写真を撮っておくと良い。そうして大きくなって子どもが反抗し、この野郎と思うことがあった時、小さく可愛かった頃の我が子の写真を見返すと良い、なんて講師の先生が言っていましたが、確かにそれも良いかもと思いました。皆さんも可愛い子どもの写真や動画を沢山残して多くと良いですよ。

八甲田レポート:パンダ出現

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 先々週、整形外科を受診したところ、腰のヘルニアはもうほとんど良くなっている。おそらく飛び出した椎間板に膜が張り、吸収過程に入っているだろう。どんな運動もOKと太鼓判を押され、快晴の日曜日、早速八甲田へと出掛けました。
 今年の山は雪の積もり初めるのは遅かったのですが、例年より積雪が多かったのでしょうか。それとも春先の低温の影響で雪解けが遅れているのでしょうか。まだ残雪多く、何の花も咲いていませんでした。しかし新緑は清々しく、久し振りの山を満喫してきました。

 以前、このブログで雪形の話しを書いたことがありますが、今回は田茂谷地岳の斜面にシロクマを見付けました。この写真を赤平に見せたらパンダがいると言います。パンダ〜?というと「ほら、ここが耳でここが目。そしてここが腕」なるほど確かにパンダです。皆さん、分かりますか?

赤ちゃんとビタミンD

 先日のたけしの「みんなの家庭の医学」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。帰宅し、たまたまテレビを付けたらその番組が入りました。老化防止がテーマでビタミンDの話題が取り上げられていました。実は最近、医学会でもこのビタミンD が色々と話題となっているのです。単なる骨を丈夫にするビタミンと言うだけでなく、免疫やアレルギー、癌予防などとの関連が研究されているのです。

 今回、この「院長のひとこと」で取り上げようと思ったのは、赤ちゃんとビタミンDの関連です。番組ではビタミンDを多く含む食材として魚、特に鮭、イクラ、そしてキノコが紹介されていました。しかし赤ちゃんの主食は母乳やミルクです。ミルクにはビタミンDが添加されていますが、実は母乳中にビタミンDは含まれていないのです。従って母乳育児の赤ちゃんはビタミンDを自分で作る他ないのですが、それには紫外線が必要です。近年、紫外線の有害性ばかりが強調されていますが、ある程度の紫外線は必要ということです。しかし東北地方、特に日本海側の冬は天候が悪く、お日様は出てきません。寒くて外に出ることも少ないので、赤ちゃんはどうしてもビタミンDが不足してしまいます。欧米ではサプリメントとして赤ちゃんにビタミンDを摂らせることが推奨されているそうですが、日本ではまだ一般的ではありません。それでも最近ようやく、赤ちゃん用のサプリメントが日本でも手に入るようになりました。
http://babyd.jintan.jp
クリニックでも主に始めて受診する赤ちゃんにそのサンプルを見せて紹介していました。

 番組ではビタミンDと記憶力の話題も取り上げられていて、同じくその番組を観た看護師のSは「先生、私にください」と2つあったサンプルの1つを持って行ってしまいました。僕も物忘れが酷くて、サプリを飲んだ方が良いのかも知れません。鮭やイクラを沢山食べるのは血圧が塩分過多で血圧が亜雅あってしまいそうですから (^_^;

津軽鉄道

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 GW初めの日曜日、前日につがる小児科医の会で講演してもらった福島のS先生を案内して津軽鉄道に乗って金木まで行ってきました。彼は太宰のファンで、津軽鉄道に乗って斜陽館へ行くのが目的でした。さて、その津軽鉄道、20年前には五所川原にも住んでいたというのにこれまで一度も乗ったことがなく、今回が始めてでした。もちろん今は夏ですからストーブ列車ではありません。車内はおそらく経費削減の努力の成果なのでしょう、紙で作った沢山のお花が飾られていました。むしろ安っぽい造花よりも良いかもしれません。駅の窓口で紙の切符を買って、それに鋏を入れてもらって電車に乗り込む。懐かしいな〜!最近はどこでもほとんど自動改札機だものなあ〜

 GW後半の3日憲法記念日、バイクで十三湖へしじみラーメンを食べに行ってきました。北から望む岩木山は正に秀麗な山容でしたし、津軽半島を横断し陸奥湾岸から望んだ海の向こうの八甲田も美しかった。しかしカメラもスマホも忘れてしまい、どちらも写すことが出来ませんでした。
残念 (v_v)

皆さんはどんなGWをお過ごしですか?

写真は金木駅で撮った走れメロス号と岩木山。ちょっとだけ撮り鉄気分になっていました。

ボツリヌス菌と腸内細菌

 先日、ボツリヌス症で亡くなった赤ちゃんのニュースがありました。乳児に蜂蜜を食べさせてはいけないということを知らなかった若いお母さんだったようです。このニュースで赤ちゃんに蜂蜜をあげてはいけない理由がボツリヌス菌だと再確認した方もいらっしゃるのではないでしょうか。では何故、赤ちゃんにはダメで大人だと良いのか。それは蜂蜜の中に高率に存在するボツリヌス菌の芽胞が赤ちゃんの腸内で発芽し、神経毒を産生する。それが麻痺を起こし、呼吸できなくなり亡くなってしまうのです。なぜ赤ちゃんの腸内だと発芽して大人だと発芽しないのかというと、大人では腸の中の細菌叢が発芽を阻止するのだそうです。つまり多様な細菌の存在が発芽を邪魔するのですが、乳児ではその細菌叢が確立していないためボツリヌス菌の芽胞が発芽してしまうのです。

 その腸内細菌の役割について最近いろいろと話題になっています。病原菌の繁殖を抑えるだけでなく、幾つかのビタミンを生成したり、免疫に関与したり。母乳栄養児では腸内細菌は善玉菌の代表であるビフィズス菌が主流となりますが、人口栄養児の腸内細菌は複雑で悪玉菌も存在します。母乳栄養児の方が感染性胃腸炎や風邪に罹る率も少ないことが知られています。逆に乳児への抗生剤の投与はその腸内細菌叢に悪影響を与えます。腸内細菌とアレルギー疾患との関連も示唆されています。

 ボツリヌス症を起こすのは乳児期だけでなく、抗生剤を大量に投与されたときもその危険性が高まるそうです。腸内細菌叢、今流行りの言葉で言えば腸内フローラ。健康を保つには腸の健康も重要。そのためにも赤ちゃんに不要の抗生剤は避けたいものです。

津軽ダム湖:春遠からじ

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 随分と温かくなり、そこかしこに春に息吹が感じられます。土曜日、冬眠させていたバイクを出してきました。路傍の雪も消え、道も乾き、走り初めに津軽ダムまで足を伸ばしました。先日テレビで水陸両用の観光バスの話題をやっていたので、ダムの上の展望施設はもう出来たのかしらと行ってみたのですが、残念ながらそこへと通じる道は閉鎖されていました。ダム湖はまだ厚い氷に覆われ、歩けそうにさえ見えました。しかし氷は岸に近いところで所々割れていて、きっともう何日が暖かい日が続くと湖面が見えて来るでしょう。

 このダムの建設風景を見るのが好きで、何度も通いました。大きなダンプが行き交い、少しずつ高くなって行くダムにワクワクしました。夜、見に行ったこともあります。煌々とライトに照らされ、感動さえ覚えました。先日、あるお母様に工事が終わり転勤することになった、お世話になりましたと外来で挨拶されました。ダム建設のために関東からいらした方でした。着工が平成19年ですから、今年までの10年余の間に二人の子どもが生まれたわけです。その子ども達も随分と大きくなりました。この子達が大人になった時、この津軽ダムを見に来ることがあるかも知れません。自分の父親が建設に関わったこの大きなダムを見て、子ども達は何を思うでしょうか。

 ヘルニアで山を登れない代わり、今年は自転車やバイクで走り回ろうと思っています。そんな訳で大自然レポートはしばらくお休みです。代わりにバイク紀行を書こうかな (^_-)-☆

山岳遭難事故

 先日の高校生のいたましい山の遭難事故。高校生の山の大きな事故はこれまでも何度か起こっています。自分が北アルプスを登っているとき、すぐ側で神奈川の高校生が吹雪の中を迷って遭難しました。岩木山でも半世紀ほど前ですが、やはり吹雪でルートを見失い、4名の高校生が命を落としました。頂上直下にある鳳鳴ヒュッテはそれを追悼して建てられたものです。
 自分自身でも事故は幾つか経験しています。雪庇が崩れ、雪の塊と共に落ちていった後輩の姿が今でも目に焼き付いています。幸い助かりましたが、仲間を死なせてしまったと焦りました。滝谷(穂高の岩登りエリアの一つ)で先輩の落石事故を対岸から見ていました。実際に滑落して命を落とした後輩もいます。山とはそういう所です。山家(やまや)はそれを分かっているので、山の事故は皆、自己責任と覚えています。

 しかし高校生の事故はそれとは少し違うでしょう。彼らは山の本当をまだ知りません。テレビで今回の事故を人災と言っている登山家を見ました。確かにそうかも知れません。しかし自然相手のスポーツです。雪崩の予測は容易ではありません。予測不能なことも起こりえます。だから僕はお互いが自己責任と了解している山仲間でなければ一緒に山を登れないと思っています。

  昨今の中高年の登山ブーム。ツアーを利用して集団で山を登る人達はそれを分かっているだろうかと疑問に思っています。

ともあれ、山に失われた若い命のご冥福をお祈りいたします。
合掌

椎間板ヘルニア

 メルマガには書きましたが、2ヶ月近く前から痛み出したお尻の左側、最初はただの筋肉痛か、あるいは転倒したのが原因かな?と高を括っていたのですが、次第に痛みが強くなり、2週間前に知り合いの整形外科を受診。先週、腰のMRIを撮ってきました。やはり診察での所見通り、腰椎の椎間板ヘルニアでした。椎間板とは背骨と背骨の間のクッション剤のこと。椎間板ヘルニアとはそのクッションの中の綿が飛び出した様なもので、それが脊髄を圧迫し、痛みや痺れがくる疾患です。以前は手術で治療していたのですが、最近は原則として保存的療法、つまり安静にして飛び出した綿が吸収されるのを待つのが一般的です。ただ症状が重い場合は手術になるようです。治るまで3ヶ月から半年と言われました。「やった方が良いことと悪いことは?」と聞くと、「やった方が良いことはない。悪いことは腰に負担が掛かること。」
自転車はOK、スノーボード×、登山は当然×。フィットネスは腰に負担が掛からないものだけOK。

 さてさて、今年は秋まで山はお預けでしょうか。夏に南アルプスを登ろうと考えていたのですが・・・諦めました。しかし筋力が落ちるのは避けなければなりません。そのために自転車は続けるつもりです。山へは行かず、今年はバイクを楽しむことにしましょう。腹筋を鍛えるには・・・馬鹿にしていたスレンダートーンでもやってみようかしら (^_^;

 今は痛み止めが効いているのでそんなことを考えていますが、薬が切れた時は椅子から立ち上がるのもやっとです。動きが鈍くてしばらくは皆様のご迷惑をお掛けするかも知れませんが、ご容赦いただきますようお願いいたします。

それにしても色々トラブルがあるな〜