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小助川翁の鐘

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 成人式の日の連休、ふかふかのパウダースノーを期待して出掛けたニセコでしたが、大雪なのは札幌周辺だけのようで弘前と同じようにニセコも少雪。雪はクラスト(雪が固まること)し、コース外のブッシュも未だ雪に覆われず、今年は残念なニセコでした。(いつはコース外を我がもの顔に滑る不良ボーダーです (^_^; )
日曜日の午後、すっかり晴れ上がった青空の向こうに羊蹄山が美しくそびえていました。

 写真はゲレンデから望んだ羊蹄山。岩木山より一回り大きな標高1892.7mの円錐形の美しい火山です。鐘を吊るしたポールの頭が切れてしまっていました。残念! 撮り直したいけど、もう二度のこんな晴天の日には当たらないだろうなあ〜 (T_T)
この鐘は小助川翁の鐘 「齢100歳を数えて、尚元気で活躍しておられた、故小助川翁がスキーヤーの安全を願って作られたものです。澄み切った鐘の音に安全の願いがこめられています。」

 今日はようやく冬らしく吹雪いている津軽ですが、今年はずいぶんと暖冬小雪ですね。これも地球温暖化の影響でしょうか。雪かきが楽なのは良いのですが、環境の変化は農作物や様々なところに影響するはずです。津軽の冬は冬らしく、寒く厳しくあって欲しいと願うのは僕だけでしょうか。

わたしのワンピース

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皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

 毎年、正月3が日の間に山へ行くことを恒例としていましたが、今年は子ども達が二人とも帰って来るとあって山を諦め、久し振りに家族4人、温泉旅館で正月を過ごしました。子ども達が小さかった頃は、毎年正月の休みの度に泊まりがけでスキーに出掛けていましたが、彼らが親元を離れ静かになり、学生時代のように正月登山を再開したのでした。しかし来年からは彼らは一人ではなく、それぞれ自分の家族を連れて帰省することになりそうです。密かに来年の正月は北アルプスか八ヶ岳で迎えようかと考えていたのですが、そうなると正月登山はもう出来そうにありません。

 さて、今日のタイトルの「わたしのワンピース」ですが、これは娘が小さい頃、大好きだった絵本です。何度も繰り返し、ベッドで読まされました。読み終わる度に「もう1回」「もう1回」と。秋に長崎の童話館の絵本美術館でそのマスコットを見付けた時、思わず懐かしさがこみ上げ、娘へのプレゼントにと買い求めたのでした。そして正月、帰ってきた娘に「これ覚えている?」とマスコットを見せると、「何、それ。分かんない」「え〜、分かんないの? (*_*) 」 まあそんなものでしょう。しかし彼女の表象世界には残っているはずです。彼女に自分の子どもが生まれたとき、きっと彼女はベッドで絵本を沢山読んであげることでしょう。

「わたしのワンピース」のマスコットは診察室に飾ることにしました。

八甲田レポート:冬、まだ雪少なし

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 約2ヶ月ぶりの山はすっかり雪に覆われていました。しかしまだ積雪は70cmほど、樹氷も出来ていません。酸ヶ湯を出たのは朝早いという分けではなかったのですが、先行パーティは少なく途中からトレース(踏み跡)がなくなり、一人でラッセルをしながらの登山でした。残念ながら時間切れで大岳の登りの途中から下山。登頂は出来ませんでした。(山の神からレンジ周りとお風呂の大掃除を仰せつかっておりました (^_^;) )
 部屋の片付けや午後から晴れるとの天気予報もあり、ゆっくりと家を出たのですが、山の天気の回復は里より遅く、山の方まですっかりと晴れ上がったのは夕方になってから。家の窓から恨めしく、空を眺めていました。それでも仙人岱までは視界も良く、写真も何枚か撮ることができました。
 体の故障や学会研究会で、今年はまだ数えるほどしか山を登っていません。久し振りの山の空気は清々しく、いつもの見慣れた景色に心が落ち着きました。山の空気は様々なストレスを消去し、リセットされた気分にしてくれます。

 さて、今年も残すところあと2日。FOUR WINDSの学会が終わったというのに今年は何とも気忙しい1年でした。来年は気持ち安らかに仕事したいものです。子ども達の健康を手助けするには、まず自分が心身ともに健康でなければなりません。皆様も良いリフレッシュ法を見付けてくださいね。

それでは皆様、良い年をお迎えください。

メタ・ポジション

 日曜日、日帰りで盛岡へ行き、日本小児科医会のカウンセリング講習会に参加してきました。今回のテーマはブリーフセラピー。ブリーフセラピーとは短時間で問題の解決を図る心理療法で、短期療法と訳されています。以前にもこのコーナーで紹介したことがあったかな?
さて、今日のタイトル、メタ・ポジションはその講習会で出てきた単語です。ネットを検索すると、「メタ・ポジションとは自分でも他人でもない、第三者的な立場、客観的な立場、あるいは自分が存在する世界をも超越した俯瞰的な場所や立場のことです」とありました。
常々、俯瞰的に診療したい、自分が診療している姿をまるで上から見下ろしているように、自分の診療を自身で客観的に評価しながら診療したいと考えていましたから、その言葉が僕の心にヒットしました。診察も人対人の関係ですから、そこにはお互いの感情も入るのは当然で、それが過ぎると客観的な評価が出来ないのではないかと思うのです。もちろん感情を共有し、笑い、泣き、する事も大切ですが、そうしながら俯瞰的な眼を持っていたいと考えていました。つまり診療には内省が必要と考えているということです。もっと視覚的に言えば幽体離脱しながら診療する (^_^;)
しかしそれはとても難しいのです。

久々の「院長のひとこと」の更新です。
春から診療時間は短くしたのですが、自分の力量の問題か、なんだか以前にも増して日々忙しく感じる今日この頃です。
明日は急患診療所の当番ですが、今度の日曜日は久し振りにフリーの休日です。山へ行こうと思っています。大自然レポートをお届けしますね (^_-)-☆

世界三大夜景

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昨年、自分が主催し弘前で開催されたFOU RWINDS乳幼児精神保健学会、今年の開催地は長崎でした。大会のテーマは「いま、ふたたび愛着について考える」
大会で自分がもっとも印象に残ったのはシンポジウムのテーマだった愛着と甘えの考察でした。
その違いとは・・・
愛着が一方向であるのに対し、甘えは双方向。つまり愛着は一方通行の感情であるのに対し、甘えはお互いが影響し合う感情。例えば物にだって愛着の感情は起こるが、甘えの感情は起こらない。
澤田敬先生が日頃から「甘えは間主観性の世界」と言っていた意味がようやく分かりました。前々からのアタッチメントと愛着、そして甘えについてのモヤモヤしていた思いが整理された有意義な大会でした。

さて、長崎は世界三大夜景の一つとして知られています。懇親会の後、スタッフと夜景の見える稲佐山に登りました。(もちろんタクシーで)
確かに見応えのある素晴らしい夜景でした。街は異国情緒あふれた独特の雰囲気で、今度はゆっくりと観光目的で訪れたいと思いました。
カステラも美味しかったですよ (^_-)-☆

小さな小さな学習発表会

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 11月3日文化の日、校医をしている弘前ろう学校(略して弘ろう)の学習発表会がありました。今、弘ろうの生徒は小学生6人だけ、それに幼稚部の7人を加えても13人。ろう学校と言っても発表会は作品展示に劇やダンス、歌。他の小学校と変わりはありません。ただ小学生だけでは人数が少なすぎるので幼稚部も加えても発表会です、毎年近くの大和沢小学校からも応援が来てくれます。PTAの出し物まであります。生徒よりも先生の数の方が多く、実習生も来ています。父兄だけでなく、毎年卒業生も沢山来てくれ、とても生徒数13人の発表会とは思えない程に盛況な発表会です。何より僕が弘ろうの発表会が好きなのは生徒達が皆兄弟のように仲が良く、それぞれが助け合っている姿に心動かされるからなのです。
 最後の生徒代表の言葉を聞いて、熱いものがこみ上げてくるのを禁じ得ませんでした。きっと彼らは僕の想像以上の努力をしているのでしょうが、明るく生きています。とても可愛い子ども達です。

車の無い生活

 車の無い生活が2週間になります。10月中旬には新しい車が来るとの話しだったので連休に息子に車を届けたのですが、直ぐの納車と思いきや1ヶ月遅れるとディーラーに言われました。まあこの際、少し車の無い生活をおくってみようと、代車を請求せずに過ごしていました。毎朝、自転車で通勤しています。幸い天気は大きく崩れることもなく、雨でタクシーを呼んだのは1回だけ。自宅からクリニックまでは歩いても30分程。思えば学生時代はずっと自転車か歩きでした。弘前は自転車でも困らない大きさの街です。昔は冬でも自転車に乗っていました。平和な時代でした。時間もたっぷりありました。今もそんなに困らないのですが、やはり気持ちに余裕が無いと車が欲しくなります。

車が無くて困ったこと。
クリーニングを出すのが大変。
遠出ができない。

 八甲田や岩木山へ行くのにも昔は電車やバスで行ったものですが、今はそんな時間の余裕はありません。先週の山はリュックを担いでバイクを走らせました。しかしこの先、雪が降るとバイクも使えません。車が来るまでしばらく山はお預けです。もっとも今度の日曜は秋田、11月は長崎とどっちにしても山はお預けなので諦めもつきます。

 未来の話しですが、石油や鉱物が枯渇して、車やバイクを使えなくなる時代が来ると思うのです。その時代がどんな暮らしになるかを歩きながら想像していました。

八甲田レポート:紅葉情報

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 良く晴れた日曜日、八甲田を登ってきました。今春、同じ八甲田で膝を故障してから何と4ヶ月ぶりの登山です。久し振りの山は全てが美しく見えました。それこそ枯れ葉さえも。既に毛無岱の紅葉は終わっていましたが、酸ヶ湯の紅葉は今が見頃。来週は奥入瀬渓流あたりでしょうか。メルマガにも書きましたが、昨年のFOUR WINDSの全国大会から丁度1年が経とうとしています。まだ1年ですが何故か遠い昔のことのように思えています。

 それにしても今回、体の衰えを痛感させられました。以前なら4時間かからずに回れたコースを、荷物を軽くしても5時間も掛かってしまいました。しかしまあ心配していた膝は悲鳴を上げそうになるも何とか最後まで持ちこたえ、ほっとしています。次に望を繋げることができたといったところでしょうか。半月板の手術はしなくて済みそうです。毎週、登ることが出来たらきっと徐々に体は慣れてくるはずです。しかしこの後も忙しい日が続きそうで、元の体力を取り戻すことはそうは容易くなさそうです。
 来年の夏、南アルプス登山を考えています。山の峰峰のたおやかな稜線を歩く自分を夢見ていました。

枯れ草が綺麗

 下の娘がまだ小さかった頃の話しです。
 春早く咲き出した野の花を見付け、「綺麗な花が咲いてるね」と子ども達に話しかけたことがあります。息子は「本当だ。きれい」と言ったのですが、娘は花とは違う隣の枯れ草を見つめて可愛い声で「きれい」と言ったのです。僕と奥さんは「そっちじゃないよ。こっちのお花だよ」と返し、「可笑しな子。枯れ草を見てきれいだって」と笑ってしまいました。しかし今になって、なんてダメ親だったろうと思うのです。娘は枯れ草に美を発見したに違いありません。一緒になって共感してあげれば良かったと反省しています。綺麗と共感しなくても、馬鹿にするのではなく、せめて「そっちも綺麗かも知れないけど、こっちのお花はもっと綺麗じゃない?」とか。
 親子で綺麗とか楽しいとか美味しいとか様々に同じ感情を共有し、その一瞬一瞬の記憶にも残らない軽い羽毛のような思いが潜在意識下に降り積もり、それが心の土台を作っていくのではないだろうか。しかしその羽毛はいつも白く軽く心地よいものばかりではなく、ネガティヴな黒い羽毛も混じっているかも知れない。その黒い羽毛ばかりが積み重なると、いつかそれが表面に顔を出し、様々な症状となって出てくるのだろう。自分自身白い綺麗な羽毛ばかりであるはずがなく、黒い羽毛も混じっている。要はその比率なのかしらなどと考えていました。
そうだとしたら黒い羽毛ばかりだったとしても、その上を白い羽毛で覆ってしまえば、その症状は軽くなるのかも知れません。
 連休で札幌に行き、フェリーの中で読んだ本の影響か、娘の顔を見ながらそんな昔のことを思いだし、白い羽毛を空想していました。

 今度の日曜日は久し振りに何もない休日です。来週は大自然レポートをお届けできると良いなと思っています。

小児科医の役割とは

 東北6県に新潟、北海道を加えた8つの県、道の小児科医会が集まる東北・北海道小児科医会連合会。年1回の総会を各県持ち回りで開いています。前の土日、秋田市でその総会が開催されました。その総会では毎年テーマを決めてシンポジウムが開かれます。今年のシンポジウムのテーマは「小児科医の近未来を語ろう」。実は多くの小児科医、特に開業小児科医が自分たちの未来について不安を抱いているのです。
 今年の春、青森県の小児科医会の会長K先生に今年の青森代表のシンポジストを頼まれました。さすがに二つ返事というわけには行きませんでしたが、テーマがテーマだけに若い先生には頼まれないと言われ、仕方なしにシンポジストを引き受けました。とはいうものの、「小児科医の未来?さて、何を話そうか」と悩んで決めたのが子どもの心の診療についてでした。主催者側は新しく始まった地域総合小児医療認定医制度の話しに持って行きたかったようですが、僕はその制度にあまり興味がありませんでした。そこで当院で今年の春から始めた「子どもの心相談室」のことを話し、全ての小児科医が子どもの心の診療に取り組むべきだと主張しようと考えたのです。

 僕のプレゼンテーションのタイトルは「一小児科医がチームで診る子どもの心」。僕の話は、それなりにインパクトはあったようです。しかし会が終わってロビーで知り合いの若手の先生に言われました。「ハードルが高すぎる」と。それを聞いて初めて僕は自分のプレゼンが失敗だったと悟ったのでした。
僕は子どもをその症状だけでなく、心身の発育発達、家庭・家族環境と全ての側面から多角的、総合的に診ることが出来るのは小児科医だと主張したかったのです。そしてどの小児科医も子どもの心に常に配慮するべきだと。しかしそれと自分の実践報告に乖離があったのでしょう。もっと親しみやすいプレゼンにすれば良かった反省したのでした。

 日曜日、秋田から帰る道すがら沢山のバイクとすれ違いました。「今日は晴れて絶好のバイク日より。きっと八甲田の紅葉も今がベストだろうなあ」とちょっと嫉妬しながらライダー達を眺めていました。