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八甲田レポート:初夏

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 5年前、八甲田を登っていて大きな段差を右足で登った瞬間、膝に痛みが走り、結局、整形外科で右半月板断裂と診断。手術し、1週間入院しました。先の日曜日、また八甲田で半月板を傷つけてしまったかもしれません。天気は悪かったのですが、2週続けての出張で山へ行けず、多少の雨でも初めから登るつもりでした。里でもあまり天気は良くなかったのですが、山はものすごい風で、ストックで体を支えつつ、必死で登りました。この季節でここまで強い風はあまり経験しません。這うようにしてやっとの思いで赤倉、井戸岳を登り、大岳を越えたその下り、大きな段差を右足で降りたとたん曲げた左の膝に痛みが走りました。「しまった。またやっちゃったかも。」しかし後の祭り、今度は左膝。しばらく休養し、痛みが引かなければまた整形外科に見てもらうつもりです。しかし手術は避けたいな〜。

 さて、山はやはり春の花は終わり、夏の花が咲き始めていました。今年も毛無岱のお花畑を愛でることが出来ませんでした。それでも7月上旬、酸ヶ湯から1時間ほど登った仙人岱では、雪渓が消えた後にお花畑が出現します。同じ頃、毛無岱ではキンコウカ、稜線は夏の花、そして仙人岱では春の花が疲れを癒やしてくれます。しかし果たして今年、僕は行けるでしょうか・・・(v_v)

写真の花はウラジロヨウラクです。

二拝四拍手一拝 その2

前回、出雲大社で四拍手する理由をどなたか教えてくださいと書いたら、あるお母さんが調べて教えてくれました。

「全国の神社で二拝二拍手一拝となったのは、明治時代に神社が国家管理に入ってから作法を統一しようとしたためですが、出雲大社は別格で古いしきたりを残すことが許されたとのことです。
四拍手するのは、人や神社の魂は、「和魂」「荒魂」「奇魂」「幸魂」の四種類があり、この四つの魂にそれぞれ柏手を打つのが四拍手の原型と言われているそうです。
俗説として出雲大社の祭神、大国主命は右手が不自由で、左西)を向いて鎮座しており、そのため良く聞こえるように四拍手するという説もあるそうです。」

お母様、ありがとうございます。
そういえば母の実家は天理教の教会ですが、天理教の教会でお参りするときも四拍手していたように思います。それも同じ理由なのでしょうかね。
神社仏閣を見学するのは好きですが、無信心の僕でした。
それでも神様はいると思っていますよ (^_-)-☆

二拝四拍手一拝

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 前の土日、今年の日本小児科医会フォーラムが米子で開催されました。米子は鳥取県の西、鳥取県で2番目の街です。ゲゲゲの鬼太郎の境港市は米子の北隣に位置します。出雲大社のある出雲市は米子から特急電車で西へほんの1時間ほどの距離です。折角だからと時間を見付けて出雲大社を参拝してきました。昔、学生時代、親が境港に住んでいたこともあり、一度だけ出雲大社を参拝したことがあります。荘厳な雰囲気だったことは覚えていましたが、細かいところはすっかり忘れていました。
 出雲大社での参拝方法は他の神社と違って、二拝四拍手一拝、つまり2回お辞儀をして、4回拍手するのですね。何故4回手を叩くのか調べましたが、どうも調べきれませんでした。ご存じの方がいらっしゃったら教えてください。
 出雲大社には10月(神無月)に全国から八百万の神が集まり、神議を行うのだそうです。従って出雲の国では10月は神無月でなく、神在月というのですよね。これは高校時代に古文の授業で習いました。社の裏の森に神様は確かにいましたが、その気配は少ないと感じました。今は6月水無月だからでしょうか。

 さて、出雲大社で祭られているのは大国主大神、国造りの神ですが、縁結びの神様としても知られています。参拝し、いつも通りに全ての子ども達の幸せと、そして今回は我が家の子ども達の良縁もお願いしてきました (^_-)-☆
写真のウサギは因幡の白兎です。

ビタミンDと日光浴

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 皆さんも“くる病”という病名を聞いたことがあると思います。5月中旬に札幌で開催された日本小児科学会でそのくる病がシンポジウムの一つで取り上げられていました。くる病はカルシウムの骨への沈着が障害されておこる病気です。くる病の赤ちゃんでは頭の骨が柔らかくなり、幼児では高度のO脚をきたします。大人では骨軟化症。原因として多いのはビタミンD欠乏。これまでは稀と考えられていましたが、最近それが問題になってきているようです。

 ビタミンとは体に不可欠な栄養素です。多くのビタミンをヒトは自分で作ることができませんが、このビタミンDは自分自身で作ることができます。皮膚で紫外線の力でコレステロールから合成されるのです。またビタミンDはキノコ、魚類からも摂取することができますが、必要量の80〜90%は皮膚で合成されるのだそうです。しかし近年、紫外線の有害な面が指摘され、それに反応し過度に日焼け予防をしてしまうと必然的にビタミンDが欠乏してしまいます。
 また、母乳に含まれるビタミンDはごく微量です。母乳栄養児でしかも魚のアレルギーがあり、冬の東北地方日本海側、あるいは極端な紫外線対策はくる病を起こしやすくなるのです。

 最近、ビタミンDの免疫に対する働きも色々と調べられているようです。インフルエンザの予防や癌予防、自己免疫疾患、アレルギー疾患の予防、あるいはアトピー性皮膚炎への治療効果も言われています。

 乳児のビタミンD不足はくる病だけでなく、将来の様々な病気を引き起こしてくる可能性もあります。適度な日光浴は必要のようです。赤ちゃんにビタミンD補充が勧告されている国もあるとか。最近は日本でも赤ちゃん用のサプリメントとして市販されているようです。
http://babyd.jintan.jp


 写真は札幌に住む旧友Yと一緒に行ったビール園で。ジンギスカンもビールも最高に美味しかったですよ (^_^)v

遥かなる高みへ

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随分前に同じタイトルで書いたような気がしますが、何を書いたか忘れました。
学生時代、自分のボトルにいつもそう書いていました。
同じタイトルでもう一度。

 先週、古いザイルパートナーHと会ってきました。ザイルパートナーとは山を登るときにザイル(ロープ)を結び合う仲間のことです。彼は優秀な外科医で今関東のある病院に務めています。もし自分が癌でお腹を切らなければならなくなったときは彼にお願いしようと思っています。山岳部で一緒に剱や穂高を登った仲で、8年前にはマッターホルンを登りました。その彼に随分前から次はアコンカグアを登ろうと誘われていました。アコンカグア(6960.8m)はアンデス山脈にある南米の最高峰です。技術的には難しくはありませんが、悪天候(白い嵐=ビエント・ブランコ)に見舞われると猛烈な強風のため行動不能となり、登山の成功率は3割ほどだそうです。実は昔、大学を卒業した年、一人でその山を登ろうと南米行きのチケットまで手配したことがありました。しかしその時は様々な事情がそれを許さず諦めざるを得ませんでした。

 アコンカグアだけでなく南米に一度は行ってみたい。ウユニ塩湖も行ってみたい。背負うものが何もなければ直ぐにでも行くのですが、そうは簡単に行きません。「5年後なら行けるかも」と返事をしました。Hは「5年後か〜。それまで体力を落とさないように鍛えておかなくちゃ」と。さて、5年後、僕はアコンカグアの頂に立つことが出来るでしょうか。まあ夢を見るのはトレーニングをするモチベーションに繋がるでしょう。この年になって体力を維持することの難しさを感じています。

 写真はWikipediaから。

八甲田レポート:雪解け

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 良く晴れた日曜日、久し振りで八甲田へと出掛けました。下から見上げると随分と雪が少なくなりましたが、それでも北側の斜面や林の中では残雪が多く、登山道も半分ほどは雪に覆われていました。湿原は雪解けの水に覆われ、ようやくマンサクとショウジョウバカマ、ミズバショウが咲き始めたばかり。稜線ではコメバツガザクラが可憐な花を咲かせていました。春一番に咲くミネズオウはもう時期を過ぎたようです。
 まだ道が雪で覆われているためか登山客はそれほど多くありません。静かな山でした。あと1ヶ月もすると湿原はお花畑になるでしょう。季節が進むにつれ、それぞれの花が順に咲いて行きます。山では登るたびに違う花と出会えます。

ペアトレ募集

昨年1年間、FOUR WINDS弘前大会の準備でお休みしていたペアレント・トレーニングの講座(通称ペアトレ)を再開します。
まず今年度の第1回目の講座を6月9日から開始します。
隔週で全7回。
当院で行うまめの木式(精研方式)のペアトレはADHDや自閉症スペクトラム障害などの発達障害のあるお子様に限定せず、「どうも子どもとうまく関われない」「優しくしたいのに結果的に叱ってしまう」など、よくある育児上の困った行動への対応を学ぶことができます。

詳細は下記の通り
日程:日程は6月9日(木)から9月1日(木)までの隔週の木曜日
   午後2時半〜午後4時まで(各セッション90分)
対象:原則として全ての回に参加できる方
会場:城東こどもクリニック プレールーム
参加費:300円(資料代として)
申込先:クリニックの赤平か、ことりの森の佐藤まで
申込み締めきり:平成28年6月4日(土)

ほめ上手になってお子さんの「笑顔」と「やればできる」を増やしましょう!


以前、このブログに載せた記事を再掲します。

【ペアレント・トレーニング】
 ペアレント・トレーニングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。子どもの行動に振り回され、ついかっとなって怒ってしまい後で後悔する、そんな経験は誰しもあるものだと思います。「先生でも怒ることがあるんですか?」とよく言われますが、僕だってルールを破ってゲームを止めない息子に腹を立て、テレビのコードをはさみで切ってしまったり、レストランで泣きやまない娘を車に閉じこめたりしたことがあります。これは明らかに虐待です。今も凄く後悔しています。ADHD(注意欠陥多動性障害)や高機能自閉症などの発達障がいの子どもを持つ親御さんはそういう場面がしばしば出てきます。
 ペアレント・トレーニングはそんなストレスや深刻な悩みを抱える家族を支援する方法の一つとして、アメリカの精神科医によって今から30年以上前に開発されました。日本でも肥前方式、精研方式などといった日本人向けの改良版が実施されており、訓練を受けたトレーナーの指導の下で行われています。
 親にとって子どもが「してほしくない行動」をとったとき、感情的になって子どもを怒ってしまったり、はたまた諦めて放っておく、などといった対応では、その行動は減るどころかますますエスカレートしたり、あるいは反抗的になったり、親子関係そのものが悪くなってしまいます。それは親にとっても子どもにとっても不幸なことです。ペアレントトレーニングは親が子どもの行動変容における心理やパターンを理解・分析し、具体的にどのような対応ができるかを学習して行きます。それは単に親自身のストレスを除くだけではなく、子どもの補助治療者としてトレーニングするプログラムなのです。

岩木山レポート:スミレの群生

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 日曜日、カタクリの花を見たくて岩木山へと向かいました。百沢の登山口から10分ほど登ったところにカタクリが群生し、例年だと5月の上旬、可愛い紫の花を一面に咲かせます。しかし今年は山の花も早かったようで、カタクリの花は既に咲き終わり、代わりにスミレが群生していました。スミレの種類は多く、写真のスミレは何というのか良くわかりません。多分タチツボスミレかな?
 最近の自分の体力不足を自覚しているのでゆっくりとしたペースで登ったお陰か、ピークまでばてることなく登れました。所要時間3時間余。学生時代は2時間ちょっとで登っていたから随分と遅いペースです。まあ今の僕にはそんなものでしょう。しかし僕の足は下山までは持ちませんでした。半分ほど降ったところで膝が悲鳴を上げ出しました。膝関節のクッション性が低下しているのと、それをカバーする脚力も落ちているのです。週明けの2、3日は階段を上り下りするのもやっとでした。体力を維持するのも難しい年齢になってきました。焦らず、鍛え直そうと思う今日この頃です。

青い池

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 GWに北海道の青い池へ行ってきました。ネットで紹介されているのを見て、是非一度行ってみたいと思っていた場所でした。ネットで検索するともっといろんな季節の素敵な写真がたくさん出ています。この池は実は自然に出来た池ではなく、美瑛川の堰堤として作られた池で、偶然この色が生まれたとか。このあたりの湧き水に含まれる水酸化アルミニウムが川の水と合わさってコロイド状態になり、その粒子に太陽光が衝突散乱し青くなるとか(Wikipediaより)。実際に行ってみて確かに美しい青い池でしたが、堰堤で出来た池と知り少し残念に思いました。自分としては自然の中の十二湖の透き通った青池の方が好きです。

 さて、帰りに札幌に寄り息子に会ってきました。彼はこの春、大学を卒業し、前から付き合っていた彼女との結婚に向け、新居へと引っ越しの最中でした。昨年、娘が手を離れ、今年は息子が独り立ちしました。彼女と新しい家庭を築きつつある息子を見て、我々の子育てもこれで本当に終わったと思うと感慨深げで、何故か一抹の寂しさも感じていたのでした。

白か黒か

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 ストレスの多いインフルエンザの診療もそろそろ終わりです。そのストレスとは医療を提供する側と受ける側の意識の差から来るものでしょうか。もう少し正確に言うならば自分がやりたい医療と患者さんが望む医療のギャップでしょうか。
 多くの方が重症度を問わずインフルエンザかどうかの診断と治療薬を希望されます。マスコミに不安を煽られたり、会社あるいは園、学校から診断を求められることも少なくありません。しかし最近思うのは白黒はっきり診断を付けることにどれだけ意味があるのだろうかということです。
インフルエンザの診断キット自体、100%の精度で診断することは出来ないし、仮に診断して厳密に出停措置をとったとして、それでインフルエンザの流行を防ぐことが出来るわけではありません。出停にどれだけ意味があるのだろうと疑問に思うのです。タミフルなどの治療薬を使わなくてもほとんどのインフルエンザは治るし、罹ったときにその子の状態を正しく評価して適切な医療をすれば良いのではないかと思うのです。インフルエンザに全例、抗インフルエンザ薬を使うのはある意味過剰医療ではないでしょうか。
 発達障害でも白黒はっきり診断を求められることが多いようです。世の中、白黒だけでなく、グレーもある。他の色だって沢山ある。いつから日本は白黒しか認めない二元的な社会になってしまったのでしょうか。

 絶対的な信頼感を持てた赤ちゃんは好ましい愛着形成を築くことが出来ます。しかし大好きな母(good mother)の中に、怖い母(bad mother)の存在に気付いたとき、大好きお母さんでもbadな所もあることに気付き、子どもはgoodとbadを統合して行きます。good とbadを統合できないと、人を白か黒かだけで見て、灰色で見られなくなります。自分自身もgoodとbadが分裂し、一貫した思考が出来ず、ストレスがたまり、精神的混乱、心身症、異常な行動の引き金になると言われています。
 さて、今の日本、白か黒かでしかものを見られなくなってきているのだとしたらそれは日本の自己像が不安定であることを意味していると言えるのかも知れない・・・なんて考えていました。

GWまでは持ちそうにありませんが、今年の桜も綺麗でしたね。