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椎間板ヘルニア

 メルマガには書きましたが、2ヶ月近く前から痛み出したお尻の左側、最初はただの筋肉痛か、あるいは転倒したのが原因かな?と高を括っていたのですが、次第に痛みが強くなり、2週間前に知り合いの整形外科を受診。先週、腰のMRIを撮ってきました。やはり診察での所見通り、腰椎の椎間板ヘルニアでした。椎間板とは背骨と背骨の間のクッション剤のこと。椎間板ヘルニアとはそのクッションの中の綿が飛び出した様なもので、それが脊髄を圧迫し、痛みや痺れがくる疾患です。以前は手術で治療していたのですが、最近は原則として保存的療法、つまり安静にして飛び出した綿が吸収されるのを待つのが一般的です。ただ症状が重い場合は手術になるようです。治るまで3ヶ月から半年と言われました。「やった方が良いことと悪いことは?」と聞くと、「やった方が良いことはない。悪いことは腰に負担が掛かること。」
自転車はOK、スノーボード×、登山は当然×。フィットネスは腰に負担が掛からないものだけOK。

 さてさて、今年は秋まで山はお預けでしょうか。夏に南アルプスを登ろうと考えていたのですが・・・諦めました。しかし筋力が落ちるのは避けなければなりません。そのために自転車は続けるつもりです。山へは行かず、今年はバイクを楽しむことにしましょう。腹筋を鍛えるには・・・馬鹿にしていたスレンダートーンでもやってみようかしら (^_^;

 今は痛み止めが効いているのでそんなことを考えていますが、薬が切れた時は椅子から立ち上がるのもやっとです。動きが鈍くてしばらくは皆様のご迷惑をお掛けするかも知れませんが、ご容赦いただきますようお願いいたします。

それにしても色々トラブルがあるな〜

ニセ医学

 毎月、保険医団体から送られてくる雑誌の先月号の特集は “「ニセ医学」に出会ったら”でした。世の中には「ニセ医学」がはびこっています。特集ではその代表として「サプリメント」や「癌放置療法」、週刊誌の記事「飲み続けてはいけない薬」などが取り上げられていました。我々がそれらの「ニセ医学」に対抗するにはエビデンスに基づいた診療、治療の効果や副作用の分かりやすい説明、患者を叱らない、見捨てない・・・等々色々と書いてありました。

 エビデンス(証拠)に基づいた医療(EBM)ですが、僕はこれがくせ者かなと思っています。どの医者も自分では正しいと信じて医療を提供しているのですが、それが実は正しいとは限りません。例えば食物アレルギーの治療。「食べさせない」から「如何に食べさせるか」というように、この10年で180°と言って良いくらいに変わりました。今から思えば10年前の自分の医療はニセ医学と言っていいかもしれません。だからこそ、最新の情報を求めることが必要ですし、常に今自分が提供している医療を検証して行くことが必要です。そして間違いに気付いたら何時でも修正出来る柔軟性が必要なのです。

さて、あなたが今、病院で受けている医療は本当に正しいものですか?

模擬授業

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 先の土曜日、講演を頼まれたセミナーは発達障害の子ども達の教育に携わっている先生方のセミナーでした。セミナーはまず初めに模擬授業から始まりました。ADHDの特性を持った子ども役の先生とその他の子ども役、そして授業する先生とに別れての模擬授業は僕にとって新鮮で大変興味深いものでした。落ち着きがなく、教師の些細な言葉に反応し、周りの子ども達のことが気になって仕方ない子。そんな子どもを演じる先生も上手でしたが、その子達を相手に授業を進める先生も上手でした。シナリオはありません。全部アドリブ。先生方がいつも教えている子どもを演じているからでしょう。模擬授業はその先生役の授業の進め方の良かったところ、悪かったところを検証するという進行でした。
 当院でもそんな子ども達は沢山来ますが、学校の先生は正直大変だと思いました。そして授業をコントロールする教師の力量にクラス運営は大きく左右されるということが良くわかりました。

 医療機関はもっと学校と密に関わる必要があるようです。学校もそれを望んでいるのかもしれません。今回のセミナーに参加された先生方は大変勉強されていて理解のある先生です。しかし発達障害の子どもの教育に慣れていない先生は少なくないのでしょう。学校と医療機関とそれぞれ考えはあると思いますが、教師と医師では視点が違います。立ち位置が違います。お互いの思いにはずれがあり、すれ違いが生じ、誤解が生じることも少なくありません。セミナーの名称は「特別支援医教連携セミナー」という名称でしたが、残念ながら医療関係者の出席は僕だけでした。主催者のM先生は弘前でも開催したいと仰っていました。もし実現したら、M先生に協力し、広く医療機関にも広報するつもりです。その時はそんな子ども達に関わり、関心のある方々は是非ご参加ください。

完全看護と子どもの心

 日曜日、東京で参加したFOUR WINDSセミナーはロバートソンフィルムを使ったセミナーでした。ロバートソンフィルムとは愛着理論を確立したボウルビィの弟子のロバートソン夫妻によって1950年代から1960年代にかけてイギリスで撮影されたフィルムです。そこには2歳前後の子ども達が母親と分離され、「自分に何が起こっているのか分からない」戸惑いと不安が記録されています。ボウルビィはロバートソン夫妻の仕事を基にして愛着理論を完成させました。フィルムにはそれぞれ観察の対象となった子ども達の名前が付けられています。今回、視聴したのは「ローラ」でした。ローラは2歳5ヶ月の女の子。臍ヘルニアの手術で8日間入院するのですが、当時のイギリスでは子どもの入院に親の付き添いは認められていませんでした。フィルムにはお利口さん過ぎるローラの悲しい気持ちが克明に記録されています。このフィルムがきっかけとなり、イギリスでは子どもの入院に親の付き添いが認められるようになったそうです。

 さて、今の日本では・・・。
ほとんどの病院で子どもの入院に親が付き添うことが許されていますが、中には今も完全看護と称して子どもだけで入院させているところもあるようです。これは大きな問題です。入院だけでなく、点滴や採血の際に母子分離することは多くの病院で行われています。そういった処置が子どもの心を傷つけ、その小さな傷つきの積み重ねでもPTSD(心的外傷後ストレス障害)へと発展することが知られています。我々は子どもの心を守ることにもっと注意を払うべきなのです。

日曜日の東京の空は透き通るように青く輝いていました。
青森空港に降りると車の上には20cm程の雪が積もっていました。冬の津軽の暗い空は大なり小なり人の心にも影響しているのだろうなあ〜 (v_v)

八甲田レポート:樹氷

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 体調が戻り、少しは体を動かせるようになった連休最初の土曜日、山陰の日本海側は大雪で大変だったようですが、津軽は快晴。少しだけでも山の空気を吸いに行こうと八甲田へと出掛けました。病み上がりで無理はしないつもりでしたが、酸ヶ湯から歩き始めると思いの外調子よく、背負ったボードもそれほど重く感じません。おまけにしっかりとトレース(踏み跡)もあり、これなら楽に登られそうだと上を目指しました。

 仙人岱ヒュッテまでと思っていましたが、トレースは山頂へと伸びています。快晴で何人もの登山客が登っていました。頂上直下には滑るのに素敵な斜面が広がっています。柔らかそうな新雪です。ここで引き返すのは心残りと頂上斜面を登り始めました。半分ほど登って流石に息が切れてきました。やはり体力はまだまだ回復していないようです。頂上まであと200mほどのところで上から登山者が一人降りてきました。見ると自分より高齢と思われる女性の方。長靴にスノーシューを履いて、装いも今時の山ガールではありません。近所のおばちゃん風。「いや〜、たいしたものだ」と脱帽しました。

 今年の八甲田は昨年同様、雪が少なく、樹氷も貧弱でした。しかしそれでもスノーモンスター達は青空に映えて白くまぶしく輝いていました。

マスク

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 先日ある会合で、市内に同じ小児科医院を開業している同期のS先生が、「自分も年を取って免疫能が低下して風邪を引くようになった。冬だけでなく、一年中マスクをすることにした」と言っていました。それを聞いて「自分はまだまだ大丈夫」と思っていましたが、しかしそうではなかったようです。3週間ほど前から風邪気味だったのですが、一向に治る気配もなく、先週の木曜日ついに発熱してしまいました。悪寒筋肉痛もあり、てっきりインフルエンザと思いましたが、何度調べても迅速試験は陰性。インフルエンザだったらしばらく休診にするつもりでしたが、翌朝には解熱。まだめまいはありましたが、何とか外来をこなしました。
 発熱の原因は副鼻腔炎。去痰剤と漢方薬を飲み始めたばかりでしたが、間に合わずの発熱。諦めて抗生剤を飲み始めました。しかしそれでも中々軽快せず、一昨日から強い抗生剤を飲み始めました。少しは良いようですが、まだ鼻汁と頭痛は続いています。

 自分の免疫力には自信を持っていたのですが、年と共に衰えてきているのでしょう。しかし自分はマスクでの診察はまだ抵抗があります。言葉と目だけで気持ちを伝えるコミュニケーション力に自信がありません。
特に小さい子ども達に対しては・・・。

マスクは表情を隠し、円滑なコミュニケーションを妨げます。
実はコミュニケーションにおいて、非言語的なコミュニケーションの方が遥かに大きなウエイトを占めていると言われています。
する必要のない場所で、誰もがマスクをしている日本の社会が僕は心配になるのです。
副鼻腔炎は人にうつす感染症ではないので、相変わらずマスクをしないで診療していました (^_^;

 日曜日、晴れ上がった空を恨めしく見上げながら、岩木山を撮っていました。

見逃されている汗の役割

 土曜日、つがる小児科医の会で杏林大学の皮膚科名誉教授、塩原哲夫先生を招聘し、「アトピー性皮膚炎におけるスキンケア」と題した講演会がありました。副題が「見逃されている汗の役割」

 学生時代、汗腺にエクリン腺とアポクリン腺の二つがあると教わりましたが、その役割についてはほとんど忘れていました。
「エクリン腺は全身に広く分布し体温調節を行う。アポクリン腺の分布は腋窩などに限られ、ヒト以外の動物では芳香腺として機能する。」
講演はそのアポクリン腺の話しでした。実はアポクリン腺が皮膚の肌理(きめ)に関係しているというのです。アポクリン腺から出る汗が皮膚に水分を補給し潤いを持たせる。アポクリン腺の汗を充分にかくことで皮膚の肌理が良くなる。
 皮膚の肌理の良い県の1位は広島、2位が島根、3位が鳥取。年間を通して湿度の高い気候がお肌美人を作るのだそうです。青森も湿度が高い県だそうですが、冬の青森は外は湿度が高くても、暖房している部屋の中は乾燥していますよね。

 さて、その皮膚の肌理を良くする汗をかくにはどうするか。一番ベストが43℃の足浴だそうです。暑いお風呂に入ると汗はかくが、それは体温調節に関与するエクリン腺の汗。足浴はじんわり体が温まり、良い汗をかくのだそうです。
 保湿剤も効果有りですが、保湿剤で随分と効果が違うようです。ヒルドイドクリームがベスト。ジェネリックの効果はその3分の1。僕がいつも処方するヒルドイドのソフト軟膏はクリームより少し効果が落ちるとか。昔はクリームを処方していましたが、ソフト軟膏の方が滑らかで塗り心地が良いので、最近はもっぱらソフト軟膏を処方していました。自分自身、乾燥肌で軽いアトピー。かゆがりで毎日ヒルドイドソフト軟膏で保湿していましたが、またクリームを試してみようかなと考えていました (^_^)v

小助川翁の鐘

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 成人式の日の連休、ふかふかのパウダースノーを期待して出掛けたニセコでしたが、大雪なのは札幌周辺だけのようで弘前と同じようにニセコも少雪。雪はクラスト(雪が固まること)し、コース外のブッシュも未だ雪に覆われず、今年は残念なニセコでした。(いつはコース外を我がもの顔に滑る不良ボーダーです (^_^; )
日曜日の午後、すっかり晴れ上がった青空の向こうに羊蹄山が美しくそびえていました。

 写真はゲレンデから望んだ羊蹄山。岩木山より一回り大きな標高1892.7mの円錐形の美しい火山です。鐘を吊るしたポールの頭が切れてしまっていました。残念! 撮り直したいけど、もう二度のこんな晴天の日には当たらないだろうなあ〜 (T_T)
この鐘は小助川翁の鐘 「齢100歳を数えて、尚元気で活躍しておられた、故小助川翁がスキーヤーの安全を願って作られたものです。澄み切った鐘の音に安全の願いがこめられています。」

 今日はようやく冬らしく吹雪いている津軽ですが、今年はずいぶんと暖冬小雪ですね。これも地球温暖化の影響でしょうか。雪かきが楽なのは良いのですが、環境の変化は農作物や様々なところに影響するはずです。津軽の冬は冬らしく、寒く厳しくあって欲しいと願うのは僕だけでしょうか。

わたしのワンピース

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皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

 毎年、正月3が日の間に山へ行くことを恒例としていましたが、今年は子ども達が二人とも帰って来るとあって山を諦め、久し振りに家族4人、温泉旅館で正月を過ごしました。子ども達が小さかった頃は、毎年正月の休みの度に泊まりがけでスキーに出掛けていましたが、彼らが親元を離れ静かになり、学生時代のように正月登山を再開したのでした。しかし来年からは彼らは一人ではなく、それぞれ自分の家族を連れて帰省することになりそうです。密かに来年の正月は北アルプスか八ヶ岳で迎えようかと考えていたのですが、そうなると正月登山はもう出来そうにありません。

 さて、今日のタイトルの「わたしのワンピース」ですが、これは娘が小さい頃、大好きだった絵本です。何度も繰り返し、ベッドで読まされました。読み終わる度に「もう1回」「もう1回」と。秋に長崎の童話館の絵本美術館でそのマスコットを見付けた時、思わず懐かしさがこみ上げ、娘へのプレゼントにと買い求めたのでした。そして正月、帰ってきた娘に「これ覚えている?」とマスコットを見せると、「何、それ。分かんない」「え〜、分かんないの? (*_*) 」 まあそんなものでしょう。しかし彼女の表象世界には残っているはずです。彼女に自分の子どもが生まれたとき、きっと彼女はベッドで絵本を沢山読んであげることでしょう。

「わたしのワンピース」のマスコットは診察室に飾ることにしました。

八甲田レポート:冬、まだ雪少なし

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 約2ヶ月ぶりの山はすっかり雪に覆われていました。しかしまだ積雪は70cmほど、樹氷も出来ていません。酸ヶ湯を出たのは朝早いという分けではなかったのですが、先行パーティは少なく途中からトレース(踏み跡)がなくなり、一人でラッセルをしながらの登山でした。残念ながら時間切れで大岳の登りの途中から下山。登頂は出来ませんでした。(山の神からレンジ周りとお風呂の大掃除を仰せつかっておりました (^_^;) )
 部屋の片付けや午後から晴れるとの天気予報もあり、ゆっくりと家を出たのですが、山の天気の回復は里より遅く、山の方まですっかりと晴れ上がったのは夕方になってから。家の窓から恨めしく、空を眺めていました。それでも仙人岱までは視界も良く、写真も何枚か撮ることができました。
 体の故障や学会研究会で、今年はまだ数えるほどしか山を登っていません。久し振りの山の空気は清々しく、いつもの見慣れた景色に心が落ち着きました。山の空気は様々なストレスを消去し、リセットされた気分にしてくれます。

 さて、今年も残すところあと2日。FOUR WINDSの学会が終わったというのに今年は何とも気忙しい1年でした。来年は気持ち安らかに仕事したいものです。子ども達の健康を手助けするには、まず自分が心身ともに健康でなければなりません。皆様も良いリフレッシュ法を見付けてくださいね。

それでは皆様、良い年をお迎えください。