記事一覧

罰金100円

ファイル 466-1.jpg

土曜日から秋田に出掛け、甘えと間主観性研究会に参加してきました。
今回のタイトルはその研究会での渡辺久子先生の講演で出てきたフレーズです。
罰金100円というのは、「母親は父親の悪口を子どもの前で言ってはいけない。違反したら罰金100円」ということ。「それでお金が貯まったら家族でお出かけすれば良い。」皆、分かっていてもつい子どもの前でパートナーの悪口を言ってしまっていませんか?自分が大好きなお母さんに、大好きなお父さんの悪口を言われると子どもは混乱します。もちろんその逆の、父親が母親の悪口を言うのはもっと重大な違反です。子どもを取り巻く、幾重もの環境の一番内側が家族です。そこにほころびがあれば、子どもの心に直接悪影響を与えます。「結婚してから相手の欠点に気付いてからでは遅すぎます。結婚する前に半年くらい同棲すれば良い」・・・(O_O)
いつもながらに過激な久子先生でしたが、今回もパワフルでした。

今回の他の久子語録を幾つか紹介しましょう (^_-)-☆
「子どもの全てを受け止めるのが小児科医」  これは良いなあ \(^O^)/
「忘れ物をするのが子ども」         そうだよね
「塾は子どもの時間を奪う」         全く!
「インターネットは育児に禁物」       同感!

自己肯定感、倫理観は乳児期に創られます。
その乳幼児期に大切なこと3つ 
1つ目は関係性、2つ目も関係性、3つ目もやはり関係性。
親子の関係性が子どもの心を育てるのです。
その親子の関係性を見守るのが小児科医院であり、園であり学校であるべきなのでしょうね。

家康の教え

ファイル 465-1.jpgファイル 465-2.jpg

海の日の連休を利用して奥さんと日光東照宮を参拝してきました。残念ながら陽明門は「平成の大修理」中で見学することは叶いませんでしたし、“見ざる言わざる聞かざる”の「三猿」や「眠り猫」も修復作業中で、代わりにレプリカが飾ってありました。しかしレプリカといっても実に精巧に出来ていて本物と同じに見えましたし、塗り替え中の陽明門も興味深かったです。社殿も実に見事で、周囲の杉の大木の森の雰囲気とも相まって、神社全体が荘厳な雰囲気に包まれていました。

 さて今週のタイトル、家康の教えとは資料館に掲示してあった立て看板に書かれていた言葉です。感銘を受けたので一つ、二つ紹介します。
「人の一生は重き荷を負て 遠き道を行くが如し 急ぐべからず」
「不自由を 常と思えば 不足なし」

日本史を選択せず、NHKの大河ドラマも観ない僕には、家康がどのような人物か知識はありません。しかし徳川幕府、江戸を作り上げた武将ですから、相当に才長けた人物だったのでしょう。人望も厚かったはずです。その教えも含蓄あるものばかりで感心しました。「及ばざるは 過ぎたるに 勝れり」というのもありますが、東照宮の建築物はその教えとは真逆に思えました。ただ、東照宮を今のような荘厳な社殿に改築したのは三代目の家光だそうですから、家康は豪華な東照宮は知らないはずです。知ったら家康はどう思ったでしょうね。

 写真は泊まった中禅寺湖畔のホテルから見た男体山の山肌と戦場ヶ原で出会った授乳中の鹿です。

禁煙授業

 毎年春、小学校では校医や歯科医、薬剤師による禁煙授業があります。学校の先生による禁煙授業は以前からあったのでしょうが、校医による禁煙授業は3、4年前から始まったように思います。しかし僕はこれまで学会準備を理由にして禁煙授業をしてきませんでした。学会も終わり、今年はそういう訳にもいかず、授業を引き受けることにしました。市内の禁煙活動の旗頭N先生からスライドの資料をもらい、それを自分なりにアレンジして授業に臨みました。少し難しい所もあるかと思いましたが、子ども達の反応はそこそこ良かったのではないかと思います。
(少なくとも看護学校の生徒と違って、寝てる子はいなかった (^_^; )
一通りタバコの害のお話しをして最後に僕が付け加えた二枚のスライドは
「考えてみよう
 体に悪いと分かっているのに なぜ、タバコはなくならないのだろう?」
「考えてみよう
 被害者は誰?
 タバコを吸う人は悪い人?」
子ども達には少し難しい質問だったと思います。しかし禁煙授業というと喫煙者を悪者にしがちです。しかしそれは間違いだと思うのです。
タバコを吸う人だって周りの人に害を与えようとして吸っているわけではありません。喫煙者は被害者でもありえます。
物事の見方は一つではないよと伝えたかったのですが、やはり難しかったでしょうね。

 最後に少し時間が余り、質問を受け付けました。ある生徒の質問。「タバコってなんですか?」また別の子の質問「タバコを最初に吸った人はどんな人ですか?」
(◎-◎;) う〜ん、子ども達の質問は難しい。上手に答えられませんでした。

半月板

 膝の痛みが引かず、今週MRIを撮りました。結果は案の定、半月板断裂。ただ前回の右と違って「程度は軽く、めくれ上がったりはしていないので1ヶ月ほどの安静で良くなることが多い。しかしそれでも痛みが引けなかったらやはり手術」と言われました。まあ仕方ありません。90°以上膝を曲げるなと言われ、そう心がけていますが、そうは言っても90°はすぐです。100%守ったら日常生活はかなり制約されてしまいます。山へも行けません。トレーニングも出来ません。しかしそもそも怪我をしたのは筋力の低下が原因。膝のクッション性が悪くなっているのです。やはり筋力を付けることが、この後の怪我の防止に繋がります。と言うわけで、今日から朝の自転車を再開。自転車に乗っても膝は痛くないので、多分大丈夫。膝に負担が掛からないようにセーブして乗っていました。(^_^)v

 久し振りで走る田舎道。稲はすくすくと伸び、もう30cm以上になっていました。リンゴの実も赤子の拳ほどに膨らみ、ほんのりと色づいています。今年はまだ夏らしい日がありませんが、作物はすくすく育っているようです。そろそろネプタ太鼓や笛の音が聞こえる頃ですね。

八甲田レポート:初夏

ファイル 462-1.jpgファイル 462-2.jpg

 5年前、八甲田を登っていて大きな段差を右足で登った瞬間、膝に痛みが走り、結局、整形外科で右半月板断裂と診断。手術し、1週間入院しました。先の日曜日、また八甲田で半月板を傷つけてしまったかもしれません。天気は悪かったのですが、2週続けての出張で山へ行けず、多少の雨でも初めから登るつもりでした。里でもあまり天気は良くなかったのですが、山はものすごい風で、ストックで体を支えつつ、必死で登りました。この季節でここまで強い風はあまり経験しません。這うようにしてやっとの思いで赤倉、井戸岳を登り、大岳を越えたその下り、大きな段差を右足で降りたとたん曲げた左の膝に痛みが走りました。「しまった。またやっちゃったかも。」しかし後の祭り、今度は左膝。しばらく休養し、痛みが引かなければまた整形外科に見てもらうつもりです。しかし手術は避けたいな〜。

 さて、山はやはり春の花は終わり、夏の花が咲き始めていました。今年も毛無岱のお花畑を愛でることが出来ませんでした。それでも7月上旬、酸ヶ湯から1時間ほど登った仙人岱では、雪渓が消えた後にお花畑が出現します。同じ頃、毛無岱ではキンコウカ、稜線は夏の花、そして仙人岱では春の花が疲れを癒やしてくれます。しかし果たして今年、僕は行けるでしょうか・・・(v_v)

写真の花はウラジロヨウラクです。

二拝四拍手一拝 その2

前回、出雲大社で四拍手する理由をどなたか教えてくださいと書いたら、あるお母さんが調べて教えてくれました。

「全国の神社で二拝二拍手一拝となったのは、明治時代に神社が国家管理に入ってから作法を統一しようとしたためですが、出雲大社は別格で古いしきたりを残すことが許されたとのことです。
四拍手するのは、人や神社の魂は、「和魂」「荒魂」「奇魂」「幸魂」の四種類があり、この四つの魂にそれぞれ柏手を打つのが四拍手の原型と言われているそうです。
俗説として出雲大社の祭神、大国主命は右手が不自由で、左西)を向いて鎮座しており、そのため良く聞こえるように四拍手するという説もあるそうです。」

お母様、ありがとうございます。
そういえば母の実家は天理教の教会ですが、天理教の教会でお参りするときも四拍手していたように思います。それも同じ理由なのでしょうかね。
神社仏閣を見学するのは好きですが、無信心の僕でした。
それでも神様はいると思っていますよ (^_-)-☆

二拝四拍手一拝

ファイル 460-1.jpgファイル 460-2.jpg

 前の土日、今年の日本小児科医会フォーラムが米子で開催されました。米子は鳥取県の西、鳥取県で2番目の街です。ゲゲゲの鬼太郎の境港市は米子の北隣に位置します。出雲大社のある出雲市は米子から特急電車で西へほんの1時間ほどの距離です。折角だからと時間を見付けて出雲大社を参拝してきました。昔、学生時代、親が境港に住んでいたこともあり、一度だけ出雲大社を参拝したことがあります。荘厳な雰囲気だったことは覚えていましたが、細かいところはすっかり忘れていました。
 出雲大社での参拝方法は他の神社と違って、二拝四拍手一拝、つまり2回お辞儀をして、4回拍手するのですね。何故4回手を叩くのか調べましたが、どうも調べきれませんでした。ご存じの方がいらっしゃったら教えてください。
 出雲大社には10月(神無月)に全国から八百万の神が集まり、神議を行うのだそうです。従って出雲の国では10月は神無月でなく、神在月というのですよね。これは高校時代に古文の授業で習いました。社の裏の森に神様は確かにいましたが、その気配は少ないと感じました。今は6月水無月だからでしょうか。

 さて、出雲大社で祭られているのは大国主大神、国造りの神ですが、縁結びの神様としても知られています。参拝し、いつも通りに全ての子ども達の幸せと、そして今回は我が家の子ども達の良縁もお願いしてきました (^_-)-☆
写真のウサギは因幡の白兎です。

ビタミンDと日光浴

ファイル 459-1.jpg

 皆さんも“くる病”という病名を聞いたことがあると思います。5月中旬に札幌で開催された日本小児科学会でそのくる病がシンポジウムの一つで取り上げられていました。くる病はカルシウムの骨への沈着が障害されておこる病気です。くる病の赤ちゃんでは頭の骨が柔らかくなり、幼児では高度のO脚をきたします。大人では骨軟化症。原因として多いのはビタミンD欠乏。これまでは稀と考えられていましたが、最近それが問題になってきているようです。

 ビタミンとは体に不可欠な栄養素です。多くのビタミンをヒトは自分で作ることができませんが、このビタミンDは自分自身で作ることができます。皮膚で紫外線の力でコレステロールから合成されるのです。またビタミンDはキノコ、魚類からも摂取することができますが、必要量の80〜90%は皮膚で合成されるのだそうです。しかし近年、紫外線の有害な面が指摘され、それに反応し過度に日焼け予防をしてしまうと必然的にビタミンDが欠乏してしまいます。
 また、母乳に含まれるビタミンDはごく微量です。母乳栄養児でしかも魚のアレルギーがあり、冬の東北地方日本海側、あるいは極端な紫外線対策はくる病を起こしやすくなるのです。

 最近、ビタミンDの免疫に対する働きも色々と調べられているようです。インフルエンザの予防や癌予防、自己免疫疾患、アレルギー疾患の予防、あるいはアトピー性皮膚炎への治療効果も言われています。

 乳児のビタミンD不足はくる病だけでなく、将来の様々な病気を引き起こしてくる可能性もあります。適度な日光浴は必要のようです。赤ちゃんにビタミンD補充が勧告されている国もあるとか。最近は日本でも赤ちゃん用のサプリメントとして市販されているようです。
http://babyd.jintan.jp


 写真は札幌に住む旧友Yと一緒に行ったビール園で。ジンギスカンもビールも最高に美味しかったですよ (^_^)v

遥かなる高みへ

ファイル 458-1.jpg

随分前に同じタイトルで書いたような気がしますが、何を書いたか忘れました。
学生時代、自分のボトルにいつもそう書いていました。
同じタイトルでもう一度。

 先週、古いザイルパートナーHと会ってきました。ザイルパートナーとは山を登るときにザイル(ロープ)を結び合う仲間のことです。彼は優秀な外科医で今関東のある病院に務めています。もし自分が癌でお腹を切らなければならなくなったときは彼にお願いしようと思っています。山岳部で一緒に剱や穂高を登った仲で、8年前にはマッターホルンを登りました。その彼に随分前から次はアコンカグアを登ろうと誘われていました。アコンカグア(6960.8m)はアンデス山脈にある南米の最高峰です。技術的には難しくはありませんが、悪天候(白い嵐=ビエント・ブランコ)に見舞われると猛烈な強風のため行動不能となり、登山の成功率は3割ほどだそうです。実は昔、大学を卒業した年、一人でその山を登ろうと南米行きのチケットまで手配したことがありました。しかしその時は様々な事情がそれを許さず諦めざるを得ませんでした。

 アコンカグアだけでなく南米に一度は行ってみたい。ウユニ塩湖も行ってみたい。背負うものが何もなければ直ぐにでも行くのですが、そうは簡単に行きません。「5年後なら行けるかも」と返事をしました。Hは「5年後か〜。それまで体力を落とさないように鍛えておかなくちゃ」と。さて、5年後、僕はアコンカグアの頂に立つことが出来るでしょうか。まあ夢を見るのはトレーニングをするモチベーションに繋がるでしょう。この年になって体力を維持することの難しさを感じています。

 写真はWikipediaから。

八甲田レポート:雪解け

ファイル 457-1.jpgファイル 457-2.jpg

 良く晴れた日曜日、久し振りで八甲田へと出掛けました。下から見上げると随分と雪が少なくなりましたが、それでも北側の斜面や林の中では残雪が多く、登山道も半分ほどは雪に覆われていました。湿原は雪解けの水に覆われ、ようやくマンサクとショウジョウバカマ、ミズバショウが咲き始めたばかり。稜線ではコメバツガザクラが可憐な花を咲かせていました。春一番に咲くミネズオウはもう時期を過ぎたようです。
 まだ道が雪で覆われているためか登山客はそれほど多くありません。静かな山でした。あと1ヶ月もすると湿原はお花畑になるでしょう。季節が進むにつれ、それぞれの花が順に咲いて行きます。山では登るたびに違う花と出会えます。