その他のQ&A
Q:
アレルギーの詳しい治療法は?
A: アレルギーと一口で言ってもさまざまですが、ここでは気管支喘息とアトピー性皮膚炎について説明します。
* 気管支喘息
喘息ってどんな病気?
喘息は「ヒューヒュー」という呼吸音(喘鳴)を伴い、呼吸がしにくく苦しい状態が発作的におこる病気です。また、喘息は気管支の炎症による慢性的な病気で、発作が繰り返しおきます。
喘息発作とは?
気管支の粘膜が晴れ(浮腫)、気管支のまわりの筋肉が縮み(平滑筋収縮)、気管支の中にたくさんの分泌物(痰)がでてきます。その結果、気管支が狭くなって発作がおこります。
喘息の検査
小児喘息はアレルギーの関与が約90%と多く、血液や皮膚テストによるアレルギー検査が参考になります。
喘息は気管支が過敏状態にある
喘息の子どもでは気管支が過敏な状態にあり、抗原(ダニ、家塵、花粉、動物の毛やフケなど)以外にも気道に刺激を与えるものはすべて発作につながります。煙(タバコ、花火、線香など)、風、激しい運動、気候の変化(台風の接近など)、疲労のような喘息発作をおこしやすい因子が知られています。
喘息の治療
○ 環境整備
抗原や発作をおこしやすい因子の除去が喘息発作の予防の基本です。じゅうたんはやめ、フローリングで、日当たり・風通しのよい部屋が理想です。掃除をこまめに行い、ダニの繁殖を防止します。

○ 薬物治療
発作をおこしにくくする治療として気管支の慢性炎症を抑制する治療(抗炎症剤)と、発作を鎮める治療(気管支拡張剤)があります。喘息の重症度により治療が異なるため、主治医の先生と相談して、よりよい治療を選択してください。

○ 心身鍛錬療法
発作がコントロールされているときは、水泳や好きなスポーツを積極的に行い、運動や勉強において得意分野をつくることが効果的です。
* アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はなぜおこるの?
○ ドライスキン(乾燥肌)
ドライスキンとは皮膚表面にある角質層のなかの「あぶら」が不足して皮膚の水分が蒸発し、カサカサになることです。
皮膚には「バリア機能」といって、外界からのいろいろな刺激(汚れ、汗、細菌などの病原体、アレルゲンなど)から体を守ってくれる働きがあります。ところが、皮膚が乾燥すると、この「バリア機能」がうまく働かなくなり、悪い刺激が皮膚に侵入して炎症をおこします。炎症がおきると、皮膚が赤くなり、浸出液がでたりしてとてもかゆくなります。炎症によってかゆくなり、かゆいからひっかく、この「ひっかく」という動作がまた皮膚をこわしてしまいさらに悪化する、という悪循環に陥るのです。
○ アレルギー
アレルギー反応によってもかゆみや炎症がおこります。何に反応するかは、人によって、年齢によって異なりますので、何がアレルゲンかを検査することも必要になります。
アトピー性皮膚炎の治療
○ スキンケア
正しいスキンケアが治療の基本になります。まずは「清潔」。皮膚の表面につくいろいろな刺激が悪化させますので、きれいにしましょう。毎日のお風呂かシャワーが大切で、汗をかいたらすぐに流しましょう。石けんを使うときは、よく泡立てて手のひらでやさしく洗い、最後は皮膚に残らないようによくすすいでください。

○ 薬物治療
炎症をコントロールするためにはステロイド剤が不可欠です。主治医の先生とよく相談し、その程度に合わせてきちんと治療しましょう。正しく使えば副作用をおこさずにコントロールすることができます。

○ 悪化の原因をなくそう
検査によってアレルゲンが特定できれば、次はその対策です。食物が原因だとわかれば除去食療法ですが、むやみな除去は禁物です。主治医の先生とよく相談しましょう。
アトピー性皮膚炎とうまくつきあおう
アトピー性皮膚炎は治らない病気ではありません。うまくコントロールすればほとんどの子どもさんで寛解します。でも、皮膚がきれいになることが治療のゴールではありません。他のお子さんと変わらない日常生活をすることができる、そのことが大切なのです。気長に病気とつきあうことが必要です。