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インフルエンザ脳症について

毎年出している記事ですが、今年も載せておきます。

 インフルエンザに罹ると誰しも脳症が心配になりますが、それはどんな症状なのでしょう。
子どもが高い熱を出してうなされることはよくあります。狂ったように泣き叫んだり、あらぬ事を口走ったり、部屋の隅を見つめてまるで何かがいるかのように怖がったり。その多くは熱せん妄と言って心配のないものです。ではどこまでが大丈夫で、どんな時に脳症を疑うのか。以下の項目を参考にして注意深く観察して下さい。

せん妄で脳症が疑われる場合
1.せん妄の持続時間が1時間以上、間歇的に12時間以上
2.せん妄間欠期の意識障害の程度が進行する場合
3.睡眠と無関係にせん妄が認められる場合
4.せん妄以外にけいれんが認められる場合
5.41℃以上の高熱や下痢が認められる場合

 解熱剤で熱が下がった時にもお母さんのことが分からなかったり、食べ物でないものを食べようとしたり、大きな子では一桁の足し算が出来なかったりといった時には病院を受診しましょう。タミフルを飲んだら安心という訳ではありません。タミフルを飲んでも、脳症を起こす子は起こしてしまいます。脳症を起こす時はタミフルが効いてくる前に一気に悪くなるのです。

 また、インフルエンザの治療薬による異常行動が懸念されていました。しかし治療薬を使用しなくても異常行動が見られることがありますので、子どもの行動に注意し、ベランダからの転落、道路への飛び出し等に注意し、窓・玄関の施錠を忘れないようにして下さい。

インフルエンザは正しく怖がりましょう。

当院の感染症発生動向(11/20〜11/26)

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・6例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・6例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・2例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・1例
     手足口病・・・・・・・・・・・・7例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・1例
     アデノウイルス感染症・・・・・・1例
     インフルエンザA・・・・・・・・2例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     RSウイルス感染症・・・・・・・1例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ インフルエンザの患児が市内2、3校で出ています。冬休み前に流行がありそうですね。最初に流行があった小学校では減少してきたようですが、そのまま終息するかどうかは疑問です。
・ 年内に小流行があって、それが一旦終息し、年明けに再び少し大きな流行が来るパターンでしょうか。
・ 残念ですがインフルエンザ脳症を合併した子がいたようです。無事に助かることをお祈りします。インフルエンザ脳症をタミフルなどの抗インフルエンザ薬で防ぐことは出来ません。脳症を起こすときは薬が効く前に一気に重症化してしまいます。取りあえず予防はワクチンしかありませんが、ワクチンを接種すれば必ず防げるものでもありません。脳症の早期のサインを見逃さないことが大切です。

当院の感染症発生動向(11/13〜11/19)

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・1例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・2例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・1例
     手足口病・・・・・・・・・・・・9例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・2例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・3例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     RSウイルス感染症・・・・・・・1例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・1例

・ インフルエンザが流行している学校があります。学級閉鎖が行われたようです。色々な地域から子どもが集まる学校なので、各地域に拡散しないか心配です。
・ 普通は夏に流行する手足口病がまた増えてきました。もう冬だというのにこんな年もあるのでしょうね。
・ ウイルス性胃腸炎の流行が拡大すると予想していましたが、それほど患者数は増えていません。皆が衛生管理に気をつけているからでしょうが、感染力は強いので油断禁物です。

当院の感染症発生動向(11/6〜11/12)

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・4例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・5例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・1例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・1例
     手足口病・・・・・・・・・・・・2例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・1例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     RSウイルス感染症・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・1例

・ インフルエンザの子が受診しました。クラスは違うが同じ学年でいたということでした。所見は典型的なインフルエンザ様で、迅速試験をするとやはり陽性にでました。もっとも症状はそれほど強くはありませんでした。その小学校での流行が市内全域に拡大するかどうかは注意して観てゆく必要があります。
・ もう雪が降ろうかというのにまだ手足口病が出ています。こんな年もあるのでしょう。
・ 水痘も幾つかの保育園で出ていますが、大部分の子ども達は予防接種を受けているので、大きな流行になることはないでしょう。

当院の感染症発生動向(10/30〜11/5)

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・6例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・3例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・1例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     RSウイルス感染症・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎が増えてきました。幸い症状は軽い子が多く、経口補水療法や五苓散で軽快しています。毎年ですが、毎年ですがこれからの寒い季節、ウイルス性胃腸炎による嘔吐下痢症の流行がしばらく続きます。普段から経口補水液を用意しておくと良いでしょう。
・ 県内でもインフルエンザが出ているようです。浪岡の成人の方でインフルエンザAと診断されたようですが、まだ弘前市内で出たという話しは伝わって来ません。しかしおそらく既に罹患した人は居ると思います。診断されずにそのまま風邪として治っているのこともあると思います。当院ではまだそれらしい子は来ていません。