ほめるテクニック

講演・学会・検診

 「子どもの心」研修会。毎年、前期と後期の年2回開催される研修会ですが、その講師陣が毎回素晴らしく、できるだけ出席するようにしていました。今年はエジンバラへ行ったこともあり、土曜日を休診にしなければならない前期は欠席しましたが、先の連休で後期の研修会に行ってきました。今回も素晴らしい講演がいくつもあり勉強になりました。その中からいくつか紹介してゆきますね。

 まずは臨床心理士のA先生の講演から。子どもはほめて育てろと言いますが、なぜ叱って育てるのでは駄目なのか。それは叱ると確かに行動は変容しますが、その変化は一時的なものなのです。それを継続的なものにするために、ほめることが必要なのです。さて、叱る、ほめるにもテクニックが大切です。
そのほめるテクニックとは?
①3Sを使う
・さすが
・すごいね
・すばらしい
②さりげなく
③スパイスを効かせて
 もちろんその子の年齢にあったほめ方があります。幼児にはストレートにほめた方が良いかもしれません。でも小学生も高学年になると、かえって「馬鹿にして」と思われてしまうこともあるでしょう。さりげなく、ぼそっと、でも本人に聞こえるように「・・・すごいね。」

 では、叱りのテクニックは?
①「短く、強く、行為」を叱る
②効果的な叱りの文脈を作る
・どこを見て
・どのような姿勢で
・どのように 叱るか
③叱りの3段階
レジメにはそうありますが時間が足りず、講演では説明していただけませんでした。講演は笑いもあって、大変おもしろいものでした。講師の先生のプロフィールを見ると常磐大学の准教授、そして弘前大学の非常勤講師とあり驚きました。すぐ近くにこんな先生がいたのですね。今度、講演会を企画しようかしら。

 写真右はスコットランド版忠犬ハチ公。主人が死んだ後、その墓の隣に10年以上も座っていたそうです。

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