ジオラマ

院長のつれづれ

 以前もこのブログで書いたことがありますが、僕が医学部を卒業して間もない頃、パキスタン・カラコルム山脈のユクシン・ガルダン・サールという7000m級の山を登ったことがあります。1984年の夏です。日本を出る時は未踏峰でした。残念ながら初登頂は逃しましたが、かなり困難なルートからの初登攀でした。今思うとよく登ったなと感心します。僕の数少ない勲章の一つです。
 先日、僕とザイルを組んで一緒に登頂した広島の精神科医、Aさんが、アルミニウムの塊を持って遊びに来ました(もちろん彼が弘前に来た目的は別ですが)。
ユクシン周囲の精巧な模型でした。
なんでも最近保険に入ったら担当の保険屋が山好きな人で、我々が登った山の模型をNASAの衛生写真から作成し、プレゼントしてくれたのだそうです。アルミと言ってもかなりの重量でよく広島から持ってきてくれたと感心しましたが、秋のFOUR WINDS弘前大会にまた来るからその時まで貸してあげると置いて行きました。飾ってくれと。
 その模型を玄関に飾ってよとスタッフに渡したら、あっという間に写真のようなジオラマを作ってくれました。これにまたびっくり。

 もう僕の人生も終盤で体のあちこちにがたが来て、同じような山登りはできませんが、憧れだけは今も持ち続けています。
学会が終わって少し暇になったら、また山旅をしようと考えていました。

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