八甲田レポート:冬の終わりに

院長の大自然レポート

 世の中、新型コロナで自粛ムードが漂い、多くの遊戯施設も休業や営業の制限を余儀なくされているようです。ヨーカドーの4階のボールプールのボールも片付けられていました。しかし山は大丈夫。コロナは居ません。先の日曜日、低気圧が近づく前の少しの晴れ間にと朝早くから八甲田へと向かいました。岩木山も綺麗に晴れていたのですが、今年はまだ八甲田の頂を踏んでいません。ずっと山へ行けていないので、まずは八甲田で足慣らしです。

 3月は暦では春ですが、山はまだ冬です。それでも確実に春は近づき、真冬の厳しさはもうありません。多くの登山客が雪山を楽しんでいました。おそらく登頂した人は少なくとも10人はいたでしょう。山の上部はクラスト(雪が硬く凍りつくこと)していて、皆安全に登れたかしらと心配しました。中には諦めた人もいたようですが、ほとんどの人は何とか登頂できたようです。雪が硬いとスノーシューの歯が食い込まず、足下が不安定になるのです。凍った斜面を安全に登るにはアイゼン(登山靴につける金属の爪)が必要です。

 家に閉じこもってばかりいては子ども達のストレスも溜まる一方です。お外で遊ばせましょうね。一緒に公園を散歩してみてはいかがですか。小さな春を見付けることが出来ますよ。

 今年の雪解けは山でも早く、冬山のモンスター達は姿を消していました。しかしここ数日の悪天はおそらく山では吹雪ていたのでしょう、アオモリトドマツをまた凍らせたようでした。

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