八甲田レポート:大雪

院長の大自然レポート

 我が家の子ども達がそれぞれ独立し、正月に孫達を連れて帰ってくるようになってから、以前恒例にしていた正月登山が出来なくなりました。彼らが帰った後も気力が湧かず、また溜まった仕事を片付けるのに日曜日を使っていましたが、1月中に1回は山へ行こうと1月最後の日曜日、八甲田へと出掛けました。

 里ではそれ程積もりませんでしたが、山は大雪で、木々が重そうに雪を抱えていました。前の日から降り積もった雪は柔らかく、スノーシューを履いていても膝上まで潜ります。所によっては腰まで潜り、それが斜面になると胸までのラッセルを強いられました。せめて仙人岱までは行こうと思ったのですが叶いませんでした。大雪の時のラッセルは先ず手で雪をかき分けます。次に膝で雪を押して足を置く場所を作り、それからようやく一歩を踏み出します。深いところでは、ほんの10mを進むのにも10分以上は掛かりました。これでは今日は仙人岱まで行くのは無理だと諦め、途中の地獄沢の出会いから引き返したのでした。

 今年最初の登山は残念な登山でしたが、まあそれが山というものでしょう。あるがままを受け入れるしかないのです。それでも登るには時間か人手を掛ける必要があります。単独の登山では無理は禁物です。

 コロナの流行が始まってからなかなか山へ行けないでいます。気持ちの問題もあるでしょう。ずるずると山に行かない日が続くと、体力も低下し、今度は自分の体力に自信が持てなくなり、益々億劫になります。丁度、不登校の子ども達が次第に学校へ行き辛くなるのと似ているかななどと思ったりしていました。

 まあ自分もそれなりの年ですから、無理せず登ろうと思っています。
次の大自然レポートは何時になるでしょうか?
あまり期待せずにお待ちください。

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