医学最新情報

院長のつれづれ

 先週の土曜日は青森川崎病研究会、日曜日は予防接種・海外渡航合同研修会と続けて参加してきました。一年間にかなりの回数の学会、研究会に参加しています。それは最新情報を得て、自分のスキルを磨き、診療に役立てるためです。

 土曜日の川崎病研究会では川崎病の診断キットの情報を得てきました。川崎病は今も原因不明で、診断は症状からの診断しかありませんでしたが、川崎病で特異的に増加する蛋白があり、それを測定することで診断が可能となるだろうというものでした。典型的な川崎病は一目見ただけでそれと分かりますが、最近問題となっているのが不全型と言って症状の揃わない川崎病です。だからといって決して軽症という訳ではなく、心臓に後遺症を残すことも少なくありません。診断キットが出るとより早期の確実な診断に繋がり治療に役立つことでしょう。
日曜日の研修会もポリオや海外からの輸入感染症についての話題で、これは既に知っていることも多かったのですが再確認できました。早速、クリニックのスタッフと情報を共有し、外来に役立てたいと思っています。

 医学の進歩はめざましく、また最新でなくとも自分の知らないことも多く、常に勉強が必要です。しかし知らないことを学ぶことは楽しいことです。別に医学に限りません。知識欲や向上心はどの子も持っています。それを上手に引き出してあげたいものです。

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