子どもへのコロナワクチン

講演・学会・検診

新型コロナ感染症がかなり減少し、また感染症分類も2類相当から5類に引き下げられ、子どものワクチンを接種希望する方も随分と少なくなったようです。子どもにワクチンを接種した方が良いのかと質問されることもほとんどなくなりました。

 

新型コロナもオミクロン株に代わり、感染力は強くなりましたが、随分と軽症化し外来でみるコロナに罹った子ども達は普通の風邪と変わりありません。この状況で子どもにワクチンを接種する必要があるのでしょうか。

 

先日の小児科学会・青森地方会で八戸の子どものコロナの死亡例が報告されました。コロナによる出血性脳症という診断でした。昨年1年間に日本全国で数十名の子どもが新型コロナで亡くなっているそうです。コロナで大きいお子さんが痙攣を起こす例も増えていると聞きます。

 

それを考えると予防接種をした方が良いのかも知れません。小児科学会でも積極的なワクチンを勧めています。しかし日々、診ている子ども達と死亡例との間にギャップを感じます。インフルエンザの場合は重篤感もあり、脳症を起こす子がいてもおかしくないように思いますが、今自分が診ているコロナの子どもと亡くなる子どもとの間に何が違うのだろうと思ったりします。

亡くなる子は発症後3日以内がほどんどのようです。原因は脳症と肺炎など。肥満や心疾患などの基礎疾患がない普通の子でも重症化する事があると言いますが、どうも合点が行きません。そうは言っても現に亡くなる子どもは居るので、子どもへの新型コロナワクチンはどちらかと言われればやった方が良いかなと言うことでしょうか。重症化だけでなく、後遺症も防ぐ効果もあるようです。そんな訳で消極的に勧奨します。

 

 

写真は家の近所、加藤川の調整池にやってきたセイタカシギ。長く赤い足と長い嘴が特徴の可愛いシギ(実はチドリの仲間)です。以前は希に見かける程度だったそうですが、最近は国内で繁殖する例もあるそうです。加藤川のセイタカシギはここに巣を作るのかな?

僕の望遠レンズではこれが限界。もっと大きなレンズが欲しい (^_^;)

 

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