小児科専門医

院長のつれづれ

 自分が小児科の専門医を取得したのは今から16年前でした。当時は専門医制度が始まったばかりで取得するのは容易でした。というより小児科学会に何年か以上所属していただけで全員が取得できました。もちろん今は取得するのは厳しく、指定された医療機関の研修が必要で、レポートや試験もあります。そして5年毎の更新が必要です。これまでは5年毎に毎回更新してきたのですが、あまりその資格に必要性を感ぜず、しかも2年前から更新の手続きが非常に煩雑になったこともあって次は更新しないと決めていました。しかし突然、12月からADHDの薬を処方するのに専門医の資格が必要になるとの通達があり、慌てて更新することにしました。しかしそれが結構大変で、提出書類を揃え、単位を取るのに四苦八苦しています。
元々、「見かけより実があればそれでよし」などと思っていたので、資格や役職に固執しておらず、専門医を失うことをなんとも思っていませんでした。しかし診療に支障がでるとなるとそうも行きません。頑張って更新することにしました。

 それにしても○○専門医だからといって、それが臨床に直結し、しっかり患者の病状に即した医療が出来るとは限りません。色々と疑問を感じます。

 文化の日の振替休日となった月曜日、我が家の愛犬を連れて十和田湖に行ってきました。彼は春に椎間板ヘルニアを患い下半身が完全に麻痺してしまったのですが、懸命のリハビリでなんとか歩けるようになりました。今は毎日楽しく散歩しています。

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