幻の大池

院長の大自然レポート

 随分前から栃木の友人に”幻の大池”に行こう誘われていました。仕事が忙しく、「そのうちにね」と曖昧な返事をしていたのですが、とうに還暦を過ぎ、これ以上年を重ねると沢を登ることが出来なくなるかもしれません。そろそろ行ってみようかと考えています。

 その池は尾瀬ヶ原の少し北に位置しています。登山道はなく沢を詰めるしかありません。調べると藪漕ぎもあり、かなり大変そうです。沢登りや藪漕ぎは全身運動です。今の自分にその体力があるかどうか怪しいものです。若い頃の体力を取り戻すには毎週山を登れば良いと思っているのですが、悪天や体調不良だったり、学会や急患診療所当番の当番だったりと中々叶わないでいます。せめて月2回は山を登ろうと考えています。

 写真は八甲田の毛無岱から見た横岳です。八甲田はとっくに樹氷は消えましたが、まだまだ雪に覆われています。しかし雪があるとどこでも自由に歩くことが出来ます。今回は一般ルートを外れ、酸ヶ湯からダイレクトに頂きを目指すことにしました。標高が上がるにつれ雪は硬く締まり、念のために持って行ったアイゼン(靴の下に履く鉄の爪)が活躍しました。しかし頂上直下はかなりの急斜面で、ピッケル(つるはしの様な形の登山道具)を持って行かなかったことを後悔しました。ピッケルがあるともし万が一転倒したとき、ピッケルの刃を雪面に刺して、滑落しないように身体を止めることが出来ます。少し緊張しながら、足を滑らせないようしっかりと雪にアイゼンを食い込ませ、慎重に登りました。

荷物を軽くしようと思う気持ちが既に体力が萎えている証拠ですね。

幻の大池を登るにはテントやザイル(ロープ)も必要です。荷物を担げる体力も付けなければなりません。

難しいかも (-_-)

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