禁煙授業

院長のつれづれ

 毎年春、小学校では校医や歯科医、薬剤師による禁煙授業があります。学校の先生による禁煙授業は以前からあったのでしょうが、校医による禁煙授業は3、4年前から始まったように思います。しかし僕はこれまで学会準備を理由にして禁煙授業をしてきませんでした。学会も終わり、今年はそういう訳にもいかず、授業を引き受けることにしました。市内の禁煙活動の旗頭N先生からスライドの資料をもらい、それを自分なりにアレンジして授業に臨みました。少し難しい所もあるかと思いましたが、子ども達の反応はそこそこ良かったのではないかと思います。
(少なくとも看護学校の生徒と違って、寝てる子はいなかった (^_^; )
一通りタバコの害のお話しをして最後に僕が付け加えた二枚のスライドは
「考えてみよう
 体に悪いと分かっているのに なぜ、タバコはなくならないのだろう?」
「考えてみよう
 被害者は誰?
 タバコを吸う人は悪い人?」
子ども達には少し難しい質問だったと思います。しかし禁煙授業というと喫煙者を悪者にしがちです。しかしそれは間違いだと思うのです。
タバコを吸う人だって周りの人に害を与えようとして吸っているわけではありません。喫煙者は被害者でもありえます。
物事の見方は一つではないよと伝えたかったのですが、やはり難しかったでしょうね。

 最後に少し時間が余り、質問を受け付けました。ある生徒の質問。「タバコってなんですか?」また別の子の質問「タバコを最初に吸った人はどんな人ですか?」
(◎-◎;) う?ん、子ども達の質問は難しい。上手に答えられませんでした。

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