福は内、鬼も内!

クリニックエピソード

 今日は節分。
 節分が2月3日以外の日になるのは37年ぶり、2月2日になるのは124年ぶりだそうですね。
 ところで鬼を祭った鬼神社のある鬼沢地区では、「鬼は外、福は内」ではなく、「福は内、鬼も内!」と言うそうです。鬼沢の人達は「鬼滅の刃」の流行をどう捉えているのだろうと思いました。古来、日本では鬼は滅するものではなく、払うものだったそうです。豆で邪気を滅するのではなく払う、つまり滅することは不可能なので、鬼との共存の道を選んだ、少しだけ側に来ないように払ったということなのでしょう。自然の猛威と共存してきた日本だからこその考え方でしょう。

 「鬼滅の刃」が流行したのは今のコロナ禍とも関係するのだろうとよく言われます。しかし新型コロナウイルスを撲滅することはおそらく不可能だと思います。我々は共存して行くしかないのだと思っています。もちろんそれを払う努力はしますが、毎年インフルエンザが流行するようにこの先もCOVID-19は流行を繰り返すのではないかと予想しています。

 以前、このブログで紹介したライスボールのメンバーの1人が新しくできたCDを持ってきてくれました。CDには3曲、入っていました。どの曲も素敵な曲です。
その一つ、「君はモンスター」
タイトルからはポップな曲を想像しますが、少し違っていて、ミュージック・ビデオを観ると、鬼沢の鬼伝説からヒントを得たことが分かります。

https://www.youtube.com/watch?v=1JvcJJTg8eQ

 「津軽の鬼は、山や川の自然のように厳しさと恵みを合わせ持つ神のような存在」とあるブログに書いてありました。上の写真は鳥居に鬼が鎮座する神社の地図です。雪が溶けたら自転車で廻ってみるつもりです。
 鬼をも受け入れるインクルーシブな社会って良いと思いませんか?

CDを持ってきてくれた彼女のキラキラした目が眩しかったです。

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