花粉症治療米

院長のつれづれ

 スギ花粉の季節です。今年は去年より飛散量が多そうだとの予報がありましたが、今のところはそれほどでもないようです。受診される方をみても例年とそれほど変わりありません。かく言う自分自身も毎年花粉症に悩まされているのですが、一昨年よりも去年、去年よりも今年と年々軽くなっているように思えます。年を取って自分の免疫力が低下しアレルギー症状が軽快してきたのかその理由は分かりませんが、症状が軽くて助かっています。もっとも本番はこれからでしょう。

 日曜日の夜、NHKでアレルギーの特別番組があり、最新情報を分かりやすく解説していました。最新といってもここ数年で明らかになってきた話しですが。
Tレグというアレルギーの免疫を抑制する免疫細胞の存在、そして皮膚から浸入するタンパク質にはアレルギーを起こしやすく、同じタンパク質でも経口摂取するとむしろアレルギーは改善されるという話題を報道していました。それを利用してスギ花粉症の治療米が開発され、そのお米を食べるだけでスギ花粉症が治り、花粉症の女性がマスクをせずにお花見を楽しんでいる姿が出ていました。スギのタンパク質の内、Tレグ細胞を活性化させるタンパク質を遺伝子操作でお米に組み込んで、それを食べることでスギアレルギーを治そうというのです。実はこの話題は数年前からアレルギー学会で出ていて、僕も期待していました。しかし一昨年頃の話しでは、薬は厚労省、お米は農林水産省、その縦割り行政の弊害で実現は困難との話しでした。それがTVでは直ぐにでも世に出てきそうな勢いで報道されていました。半分諦めていましたが、もしスギ花粉治療米が誰でも食べられる様になると嬉しいですね。

 もう一つ、僕の花粉症が軽くなった理由を、毎日ヨーグルトを食べるからではないかなんて密かに思っていますが、違うかな?? (^_^;

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