FOUR WINDS 4

FOUR WINDS 4つの風

講演・学会・検診

 このブログでも何回か紹介している乳幼児精神保健学会FOUR WINDS、その名はフィンランドの北部、ラップ・ランド地方の4つのとんがりを持つ帽子、Four winds hatに由来します。ラップ・ランド地方の冬は青森と同じ様に一面雪に覆われ、道も何もかも真っ白の世界。昔、ラップ・ランドの人たちは風を頼りに自分の進むべき道を知りました。このとんがりは東西南北四つの風を表しています。そしてこの帽子をかぶって、安全を願ったのです。
 フィンランドは世界で最も福祉政策が進んだ国です。1996年、そのフィンランドで世界乳幼児精神保健学会が開催されました。その学会に日本から参加したメンバーが意気投合し、「同じ志を抱く仲間が出合い、育ち会う場を持ち合いたい」という願いから、乳幼児精神保健を学ぶ研究会を立ち上げたのだそうです。それが今のFOUR WINDSの始まりです。ラップ・ランドの人達が風を感じ、風を頼りに自分の進むべき道を見いだしたと同じように、赤ちゃんやその親たちが指し示してくれる風を感じ、そしてそれをもとに社会がこれから進むべき方向を見つけ、伝えることで、赤ちゃんやその家族が安心して暮らせる社会を作ることが我々の望みです。(FOUR WINDS学会誌創刊号から)

 そのFOUR WINDSの青森支部会を立ち上げ、FOUR WINDS青森と称し、2月11日建国記念日にヒロロでその第1回目の学習会を開催しました。参加者は保育士や保健師、看護師、心理士、医師など29名。年に3,4回のペースでフィルム学習会や症例検討会を重ねて行きたいと考えています。それが少しでも赤ちゃんとその家族に還元されることを願って。

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