R5.5.296.3

当院の感染症発生動向(R5.5.29〜6.3)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・9例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・1例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例

     手足口病・・・・・・・・・・・・0例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・2例

     インフルエンザA・・・・・・・・2例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・0例

  • ・細菌性胃腸炎が出ています。細菌性胃腸炎は人から人へ移るものではなく、食べ物で感染する食中毒です。当院ではエルシニア菌とサルモネラ菌が出ています。最近2例続けてエルシニア菌を経験しましたが、それぞれの型は異なり、集団の食中毒ではなさそうです。
  • ・エルシニア菌は水を介して、野菜や家畜が汚染され感染するとされており、食材の特定は困難です。症状は発熱と腹痛、下痢です。かなり症状の強い例もありますが、治療には多くは抗菌剤不要で、対症療法のみで軽快するようです。
  • ・最近の当院の例では1例は対症療法だけで治癒しましたが、もう1例は症状がかなり強く、抗菌剤を点滴した後、内服でも投与し、軽快しました。後からエルシニア菌が判明し、抗菌剤を使用しなくても治ったのかも知れないと思いました。しかし経過から使用はやむを得なかったと考えています。
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