先日院内で薬屋さんの提供で、お昼を食べながらWeb勉強会を開きました。テーマは「なぜ全ての子どもにB型肝炎ワクチンが必要なのか」でした。B型肝炎は他の型(AからEまであります)の肝炎ウイルスよりも血液中のウイルス量が多いため、移りやすいそうです。感染した後、ほとんど症状がないまま肝臓に住み着いている状態を「キャリア」と言います。子どもは大人よりも感染すると「キャリア」になりやすく、将来「慢性肝炎」→「肝硬変」→「肝がん」へと進行する可能性が出てくる怖いウイルスです。B型肝炎ウイルスはよだれ、汗、涙、おしっこ等によって移ってしまうことがあるため、お母さんだけでなく、お父さんから子ども、祖父母から子ども、集団保育施設での感染が報告されています。そのB型肝炎は予防接種で防ぐことができます。つまりB型肝炎ワクチンは将来の肝臓がんを予防するワクチンでもあります。
(ちなみに我が家の家族(夫と娘)はB型肝炎をワクチンでしっかりブロックしていますよ!!)
当クリニックではB型肝炎ワクチンの接種が増えていますが、任意接種のため費用が掛かってしまいます。多くの大切な子ども達の命を守るため、子どもたち全員にワクチンが無料で接種できる日が早く来るといいですね! (の)