当院の感染症発生動向(R3.4.19~4.24)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・4例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・6例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 溶連菌感染症が増えてきました。高熱が出るウイルス性の咽頭炎も流行っています。溶連菌感染症が否定できないときは検査してしっかり診断を付けるべきでしょう。溶連菌感染症以外の咽頭炎で抗菌薬は不要です。不要の抗菌薬はむしろ有害です。

・COVID-19感染防止対策に関連し、喉の検査時の飛沫感染の懸念から、溶連菌の検査をやらない医療機関もあるかも知れません。症状・所見から溶連菌が強く疑われるときには検査せずに溶連菌感染症として治療して良いと思います。

当院の感染症発生動向(R3.4.12~4.17)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・8例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 喉が痛く発熱する風邪、ウイルス性咽頭炎が流行っているようです。しかし中には溶連菌感染症の子もいます。症状が強く、苺舌や痒みを伴う主に下腹部や手足の発疹を伴うときは溶連菌感染症を強く疑います。また近くに感染者がいたかどうかの情報も大切です。
・ 溶連菌感染症は抗生剤でしっかり治療する必要があります。治療が不十分だと腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こすことが有り要注意です。

当院の感染症発生動向(R3.4.5~4.10)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎の流行は収束してきたようです。

・ 春、新入園児の風邪引きさんが多いようです。初めて集団生活を開始するとしばらくは風邪を引きっぱなしになります。風邪が治りきるまで10日から2週間ほど掛かりますが、治る前に新しい別の風邪をもらって、症状が長引いていることが良くあります。

・ 咳が長引いたとしても呼吸困難がなければ喘息の可能性は低いです。また幼児では鼻汁が長引けば多かれ少なかれ副鼻腔炎(蓄膿症)は合併しますが、成人の蓄膿症と違って治りやすく、大人と同じ治療をする必要はありません。風邪の繰り返しで症状が長引いていることが多いのです。

当院の感染症発生動向(R3.3.29~4.3)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 10例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎の流行はやや下火のようです。

・ 発熱だけのウイルス感染症はまだ出ていますが、それ程多くはありません。学校も春休みに入り、色々な感染症も減っています。外来は肝散としていることが多くなりました。

当院の感染症発生動向(R3.3.22~3.27)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 21例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・1例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎の流行は続いています。

・ 発熱だけのウイルス感染症が流行しています。39℃を越える熱が数日続きますが、比較的機嫌も良好で、そのまま安静にしているだけで治ることがほとんどです。しかし中には溶連菌感染症や別の病気が隠れていることもあります。熱だけに囚われず、機嫌はどうか、食欲はどうか、発疹や他の症状はないか注意深く観察しましょう。辛そうで重症感があれば早い受診が必要です。

当院の感染症発生動向(R3.3.15~3.19)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 21例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・1例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎の流行は続いています。

・ コロナ対策はインフルエンザを始め、その他の様々な感染症の流行を抑制しました。しかし熊本でRSウイルス感染症が流行しているという情報がありました。子どもはコロナに感染しても熱さえ出ないことが多いのですが、RSウイルスは、特に乳児にとってコロナより遥かに重症化しやすい重大な感染症です。例年、秋と春先に流行します。青森でも流行しないかどうか注目しています。

当院の感染症発生動向(R3.3.8~3.13)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 31例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・1例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎の流行は更に拡大しています。感染力は強く成人例も多いようです。保育園の流行から始まって、家庭内、職場へと広がるのでしょう。先週日曜日の急患診療所の当番で、大人の患者さんも沢山受診されていて、中には症状が強く点滴されていた方もいました。子どもは軽いことが多いので、五苓散を処方し、経口補水療法を説明するだけで済んでいました。

・ 経口補水療法をもう一度掲載します。OS-1などの経口補水液を子どもは2?3分毎に小さじで1杯ずつゆっくりゆっくり飲ませましょう。大きい子、あるいは成人でも一口ずつゆっくり飲んでください。
・ もし経口補水液がなければポカリスエットを倍に薄めて、500ml当たり塩小さじ1/3加えるか
それもなければ水1?+砂糖大さじ2杯+塩小さじ1/2+レモン汁少々で代用できます。
味噌汁や人参スープもお勧めです。

当院の感染症発生動向(R3.3.1~3.6)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 13例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎に続けて2回罹る子がいます。きっとノロウイルスとそれ以外の別のウイルスによる胃腸炎でしょう。どちらも小児はそれ程症状は強くありません。吐き気の強い時期を上手に経口補水で乗り切れば直に治まります。
・ 当院ではウイルス性胃腸炎によく五苓散を処方します。ウイルス性胃腸炎の児をエコーで診ると腸管の浮腫を認めることが多いのですが、五苓散がよく効くのはその浮腫を改善する働きがあるのだろうと考えています。

ウイルス性胃腸炎の感染防止対策

感染症豆知識

 ウイルス性胃腸炎の感染力は強いものです。特にロタやノロウイルスの感染症力は極めて強力です。

まず消毒ですが、アルコール消毒は無効です。
次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)が有効です。

 感染経路は接触感染。吐物や便などに排泄されたウイルスを触った手を直接口に、あるいは他のものを触りそれが口に入ると感染します。従って糞口感染とも呼ばれます。吐物が乾燥するとウイルスが空気中に舞って塵埃感染を起こします。直ぐに処理してください。

1.手洗い
トイレの後、調理、食事の前には必ずしっかり手洗いしましょう。
オムツ替えや、吐物処理の後にも必ずしっかり手洗いしてください。
   手を拭くタオルは個別かペーパータオルが望ましいです。

2.吐物の処理
1)まず使い捨ての手袋をして、吸水シートで吐物をぬぐい取りそのままゴミ袋に入れます。吸水シートがなければペーパータオルで代用します。
2)汚れた床をキッチン泡ハイターで消毒し、吸水シートで拭き取り、ゴミ箱に入れます。
可能ならこの処置を使い捨てのガウン、マスク、キャップ、ゴーグルを装着すれば完璧でしょう。
3)ゴミ袋は直ぐに口を縛ります。

この動画を参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=S4aZywfkhNU

3.オムツの交換
1)オムツの交換は使い捨て手袋をして、使い捨てのシートの上で行う方が良いでしょう。
2)オムツは直ぐにゴミ袋に入れて直ぐに口を縛ります。

4.ドアノブ、玩具などの消毒はハイターを薄めて使用します。ただし作り置きは出来ないのと、ワイドハイターは使えません。

 消毒液:500mlのペットボトルで作る方法
  ハイターをペットボトルのキャップに半分程度+水道水 500ml
  (手が荒れるので必ず手袋をして使用してください)

5.衣服の消毒
汚れた衣服は上の消毒液に10分ほど浸した後、他のものと分けて選択してください。
ハイターを使えないものは熱湯で煮沸消毒します。

6.ハイターで消毒できない絨毯などはスチームアイロンが有効でしょう。

当院の感染症発生動向(R3.2.22~2.27)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 14例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎の流行は依然続いています。ノロウイルスによる胃腸炎は小児よりむしろ成人、高齢者で症状が強いです。感染力は強く、家庭で感染を防止するのは中々大変です。受診時にリーフレットをお渡ししたりしているのですが、このブログにもそのポイントをアップしておきます。

当院の感染症発生動向(R3.2.15~2.20)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 13例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎の流行は続いています。

・ ゼイゼイと喘鳴を来す風邪が流行しています。それにつれて喘息発作も増えています。持病に喘息をお持ちのお子様は内服や吸入など日頃の予防治療を忘れないようにしましょう。

・ 感染症ではありませんが、今年のスギ花粉の飛散は僕の予想を遥かに超えて、少しずつですが既に飛び始めたようです。今週はまだ気温が低い日が多いようですが、気温が上がる来週からは本格的に飛散が始まるかも知れません。花粉症の方はそろそろマスク、手洗い、消毒だけでなく、眼鏡や外から家の中に入るときは衣服に付いた花粉を落としてから入室すると良いでしょう。
花粉の飛散情報サイトで現在の飛散状況を知ることが出来ます。「はなこさん」で検索してください。

当院の感染症発生動向(R3.2.8~2.12)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・ 10例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・3例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎は引き続き流行しています。

・ 水痘が出ています。ワクチンを2回接種してある子は非常に軽症で診断が困難です。水疱の形状や分布で診断しますが、それでも困難なときは迅速試験で診断します。ワクチンをまだ1回しか接種していない子は1回目から3ヶ月経っていれば2回目を接種できます。感染後72時間以内であれば緊急接種が有効です。

・ ゼイゼイと喘鳴を来す風邪が流行しています。それにつれて喘息発作も増えてきました。おそらく感染症が引き金になっているのでしょう。咳だけでなく、呼吸困難の有無に注意が必要です。

・ 発熱以外に症状が無く、熱が数日続く風邪も流行しています。