当院の感染症発生動向(R2.8.24~8.29)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・0例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・1例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 症状が発熱だけの子はまだ多いようです。その中にはアデノウイルス感染症もいると思いますが、敢えて検査はしていません。
・ おたふく風邪疑いの子が2名いました。おたふく風邪の診断は簡単ではなく、耳下腺の腫脹=おたふくかぜではありません。確定診断には血液検査で抗体価を調べる必要があります。しかしその検査にもタイミングが重要で、現在そのタイミングを計っているところです。検査後に確定診断されます。

当院の感染症発生動向(R2.8.17~8.22)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・0例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・1例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 症状が発熱だけの子が増えています。ほとんどがウイルス感染症で安静にしてるだけで2、3日で解熱します。夏風邪の一つだろうと思っていますが、中には突発性発疹だったり、あるいはアデノウイルス感染症だったりします。いずれにせよ重症感染症(細菌感染症)か否かの見極めが大切です。ウイルス感染症であれば安静にして回復を待つだけです。細菌感染症であればその原因の特定と抗菌剤の投与が必要です。
・ 細菌感染症は熱が高いのに顔色が悪い、ぐったりと表情に乏しい、あるいは苦しそうな表情などがあります。そんな時には休日、あるいは夜間でも救急外来を受診しましょう。高熱でも比較的元気そうなら翌日まで待っても大丈夫でしょう。

当院の感染症発生動向(R2.8.11~8.15)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・0例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・1例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 細菌性腸炎の1例はサルモネラ菌による食中毒です。今回は原因となった食材は不明でしたが、多くは鶏卵が原因です。鶏卵を生で食べる場合は出来るだけ新鮮なものを、加熱調理する際も卵の表面にサルモネラ菌が付着しており、それを触った手で更に他の食べ物に付着し、そこから感染する可能性もあるでしょう。夏は食中毒の季節です。バーベキューもカンピロバクターの可能性が高く、生肉に触るときは細心の注意を払いましょう。
・ コロナ対策が功を奏して様々な感染症が減っていますが、食中毒は感染経路が別です。経口感染はソーシャル・ディスタンシングでは防げません。

当院の感染症発生動向(R2.8.3~8.8)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・0例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎も出ていますが、症状の軽い子がほとんどで
・ 依然として喘鳴を来す風邪が出ています。ゼイゼイと聞こえるときは咳の様子だけでなく、胸の動きにも注目しましょう。胸とお腹が互い違いに動くシーソー呼吸、肋骨の間や胸骨の上の窪みが呼吸に合わせて凹む陥没呼吸を認めるときには発熱がなくても至急の受診が必要です。

当院の感染症発生動向(R2.7.27~8.1)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・4例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・1例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 溶連菌感染症は通年性で出ています。
・ チラホラとウイルス性胃腸炎も出ていますが、症状が軽く報告に上げないでいる場合もあります。
・ 喘鳴を来す子が数名いました。発熱を伴うこともあり、おそらくヒトメタニューモウイルスやライノウイルスなどのゼイゼイと呼吸困難を起こしやすいウイルス感染症だと思われます。それらの感染症が流行すると喘息発作を起こす子も増えます。気管支喘息で治療中のお子様は要注意です。

当院の感染症発生動向(R2.7.20~7.25)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・0例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・1例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 水痘の1例は生後8ヶ月の乳児ですが、どこで感染したか不明でした。
・ 一度水痘に罹るとその水痘ウイルスは体内(脊髄)に長期間潜みます。それが身体の免疫能が低下するなどの場合に帯状疱疹(つづらご)を発症させます。帯状疱疹の患者さんからでも免疫がない乳児は感染し水痘を発症します。水痘ワクチンの2回接種で水痘の発症はかなり予防できますが、既に感染し体内にウイルスが潜んでいる方が多いため、水痘が麻疹のように制圧されるまでにはかなりの時間が掛かりそうです。

・ 発熱が続く、ウイルス感染症が増えています。38℃以上の発熱が5日間以上も続いている子もいます。大きな合併症を起こすことは少ないようですが、治療薬はなく、安静にして回復を待つしかありません。漢方薬は有効なこともあるでしょう。

当院の感染症発生動向(R2.7.13~7.18)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・1例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 手足口病が流行している保育園があるようです。その保育園から受診した子がいましたが、発疹の形態は微妙で手足口病とは診断しませんでした。
・ 手足口病を引き起こすウイルスは何種類かあり、それぞれ少しずつ症状は異なります。従って僕が診た子もそうだったのかも知れません。しかし元々治療薬はありませんし、それと診断しても発熱無く普通に食べられていれば登園可能です。手足口病だったとしても軽症なら受診は不要です。

当院の感染症発生動向(R2.7.6~7.11)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・0例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・1例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎は引き続き出ていますが、どの子も軽症です。
・ 典型的ではありませんが、夏風邪の一つである手足口病の子がいました。

・ 週の後半、ゼイゼイする子が続きました。おそらくヒトメタニューモウイルスやライノウイルスといった喘鳴を起こし易い感染症が出ているのでしょう。
・ 例年だと春は喘息発作を起こす子が多いのですが、今年は発作を起こす子がほとんどいませんでした。おそらくコロナ対策で様々な感染症が減少し、その結果喘息発作も減ったのでしょう。喘息発作も大部分は感染症が引き金になっていたことがよく分かりました。

当院の感染症発生動向(R2.6.29~7.4)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・3例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ ウイルス性胃腸炎が出ています。上の表の数よりもっと多いでしょう。軽症で報告にあげなかった例も少なくありません。

・ 首都圏でのCOVID-19の数がまた増加傾向にあります。検査対象を増やしていることもあるのでしょうが、感染経路不明と報告されている数も増えてきています。いつも思うのですが、感染経路不明例とは明らかな感染者との接触がなかったと言うだけで、どのような行動をしてどこで感染した可能性が高いかは推測できるはずです。それを明確に発表してほしいものです。それが個々の行動の見直しにもなるのですから。

当院の感染症発生動向(R2.6.22~6.27)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 先週同様、報告すべき感染症は僅かです。
・ 溶連菌感染症は出ています。

・ 最近、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)を接種する中高生が増えています。その理由はおそらく市からの案内があったからでしょう。現在、接種しているHPVワクチンは4価のワクチンで子宮頸がんの60?70%を予防する効果があります。これに対し9価のワクチンは90%を予防することが可能です。9価のワクチンは日本では現在認可を待っている段階です。それが認可され、更に定期接種に組み込まれれば9価のワクチンを選択することをお勧めしますが、その時期が何時になるかは分かりません。高校生は待たずに接種することをお勧めします。中学1年生、2年生は切り替わるのを待った方が良いでしょう。
※4価は4種類、9価は9種類のHPVの混合ワクチンです。

当院の感染症発生動向(R2.6.15~6.20)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・1例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 先週同様、報告すべき感染症は僅かです。ソーシャルディスタンシングはコロナだけでなく、他のどの感染症の予防対策にもなるようです。
・ ことりの森の利用も少ないですが、風邪症状があっても親御さんが看護休暇を取れるのかも知れません。それはむしろ子どもにとっては良いことなのでしょう。
・ 普段から必要な感染症予防対策を行い、必要な予防接種は行う。そうやって様々な感染症の予防を行うことはおそらく良いことなのでしょう。これが小児の感染症における新型コロナ後の世界なのでしょうか。我々小児科医も意識の変革を迫られているのかも知れません。
・ これまでは風邪を引きながら免疫ができて、風邪を引きにくくなる身体になると考えていました。極端な感染予防対策で免疫的にひ弱な身体になるのではという心配は拭いきれません。

当院の感染症発生動向(R2.6.8~6.13)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
     リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
     手足口病・・・・・・・・・・・・0例
     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
     アデノウイルス感染症・・・・・・0例
     インフルエンザA・・・・・・・・0例
     インフルエンザB・・・・・・・・0例
     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

・ 報告すべき感染症は僅かです。
・ 暑くなり、マスクの弊害が問題になっています。クリニックでもずっとマスクをするのは辛くなってきました。ましてや動きの多い子ども達は尚更です。子どもは感染しにくく、罹っても重症化は少ないこと。学校や保育園がクラスターとなることは稀であること等を考慮し、臨機応変に対応してほしいものです。事故が起こってからでは遅すぎます。