2024年11月25日
当院の感染症発生動向(R6.11.18〜11.22)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・7例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・3例
手足口病・・・・・・・・・・・・5例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・2例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・5例
RSウイルス感染症・・・・・・・1例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・引き続きマイコプラズマ感染症の流行は続いています。マイコプラズマ感染症の多くは呼吸器感染症で、肺炎を起こしたとしても軽症のことが多いのですのが、稀には重症化するものもあります。特に今シーズンはクラリス耐性のマイコプラズマが多く、ダラダラ熱が長引くので、心配になります。呼吸状態や全身状態を注意深く観察してください。
- ・夏風邪の手足口病とインフルエンザが混在しています。リンゴ病やら溶連菌やら色々で普通の風邪引きさんも多く、外来は混雑してきました。普通の風邪は薬を飲まなくても治るものです。普通の風邪か治療が必要なものかを見極める目を持ちたいですね。
2024年11月18日
当院の感染症発生動向(R6.11.11〜11.16)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・7例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・4例
手足口病・・・・・・・・・・・・4例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・1例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・9例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・マイコプラズマ感染症の流行が続いています。それを心配されて保育園で流行しているからと検査希望で受診される方がいます。しかし実はマイコプラズマ感染症の迅速試験は感度が低く、特に病初期では判定が困難です。元々、抗菌剤を使用しなくても治癒することの多い感染症です。迅速試験、及び抗菌剤の投与は医師の裁量の下に、臨床的且つ総合的に判断し、適切に行われるべきものと考えております。どうぞご理解の程、よろしくお願いします。
- ・インフルエンザが出てきたようです。例年、最初の患者が出てから1ヶ月ほどで流行が拡大してきます。とすれば12月の中旬でしょうか。年末年始のお休みで一旦縮小し、1月の中旬に最大となる例年のパターンかも知れません。注意してみて行きます。
2024年11月11日
当院の感染症発生動向(R6.11.5〜11.9)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・5例
手足口病・・・・・・・・・・・・7例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・2例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・マイコプラズマ感染症は2例だけでしたが、流行はもうしばらく続くでしょう。マイコプラズマ感染症は多くは気道感染症として気管支炎や肺炎を起こしてきますが、心筋炎や髄膜炎などの合併症を起こすことが知られています。時には重症化する事もありますが、マイコプラズマ感染症の重症化は感染症そのものではなく、感染に伴う過剰な免疫反応が原因と言われています。その際の治療は抗菌剤だけではなく、ステロイドホルモンが使われます。
- ・マイコプラズマ感染症で使用される抗菌剤のファーストチョイスはマクロライド系のクラリスです。しかし今年の流行でこのクラリスが効かないマイコプラズマ菌が増えてきました。耐性率は30%とも60%とも言われいます。同じマクロライド系のジスロマックという抗菌剤も処方されることがありますが、ジスロマックは耐性菌を誘発する可能性が高いと言われています。マクロライド系の抗菌剤が効かない場合、使われるのは別の系統のミノマイシンという抗菌剤です。しかしミノマイシンは歯が黄色ったり、骨の発育に影響を与えるなどの副作用から使用は小学生以上になります。幼児でクラリスが効かない場合、オゼックスというニューキノロン系のオゼックスという抗菌剤も使われますが、効果発現までは少し時間が掛かるようです。
2024年11月05日
当院の感染症発生動向(R6.10.28〜11/2)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・5例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・1例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 11例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・4例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・手足口病は夏風邪の一つと言われていますが、今年は寒くなっても一部の保育園で流行が続いているようです。しかし今はやっている手足口病は熱もなく、皮疹だけの事が多いようです。痛々しい程の皮疹が出てしまう子もいますが、ほとんどは治療することなく、自然経過で軽快します。今、出ている保育園で治まれば、流行は終息すると予想しています。
- ・溶連菌感染症がまた出てきました。春のような大流行にはならないかと思いますが、要注意です。
- ・マイコプラズマの流行はもうしばらく続くでしょう。
2024年10月28日
当院の感染症発生動向(R6.10.21〜10.26)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・6例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・4例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・3例
手足口病・・・・・・・・・・・・4例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・ 11例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・ニュースでも取り上げられていましたが、マイコプラズマ感染症の流行が拡大しています。春の溶連菌もそうでした。今度はマイコプラズマ感染症の大流行です。コロナ禍が終わった後、色々な感染症が爆発的に増えています。おそらく感染防止対策で様々な感染症に罹らないでいた期間が長く、集団として免疫力が低下したためではないでしょうか。溶連菌の時はその検査キットが不足しました。今度はマイコプラズマの検査キットが不足しています。心配だからと言うだけでは検査しません。必要な子どもだけ検査していますのでご理解くださいますようお願いいたします。
- ・溶連菌感染症がまた増えてきました。これは抗菌剤の治療が必須です。疑わしい時は積極的に検査することも多いです。
2024年10月21日
当院の感染症発生動向(R6.10.15〜10.19)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・0例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・3例
手足口病・・・・・・・・・・・・6例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・7例
RSウイルス感染症・・・・・・・1例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・マイコプラズマ感染症が更に増加しています。幼児でも肺炎を起こす例が散見されます。中には症状が強く、入院治療を必要とする子もいるようです。乳幼児には安全なクラリスを使うことが多いのですが、そのクラリスが効かない例が増えています。耐性菌が増えてきた理由の一つにジスロマックという別の抗菌剤の使用が上げられており、安易に抗菌剤を使うべきでは無いと考えています。
- ・RSウイルス感染症が出ています。今後の動向に要注意です。
2024年10月15日
当院の感染症発生動向(R6.10.7〜10.12)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・3例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・2例
手足口病・・・・・・・・・・・・6例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・2例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・1例
- ・リンゴ病が増えています。リンゴ病の正式な病名は伝染性紅斑といい、バルボB19というウイルスによる感染症です。リンゴ病は熱や節々の痛みなどの風邪症状の1~2週間後に、頬がリンゴのように紅潮し、それと診断されます。発疹が出た時は既に感染力は無く、登園登校も可能です。健康なほとんどの子は合併症無く治癒しますが、血液の病気があると貧血が進行したり、妊婦さんが罹るとお腹の赤ちゃんが貧血からの心不全で流産や胎児水腫を引き起こすことで知られています。流行時期は妊婦さんは要注意です。
2024年10月07日
当院の感染症発生動向(R6.9.30〜10.5)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・1例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・1例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・5例
手足口病・・・・・・・・・・・・9例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・1例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・1例
RSウイルス感染症・・・・・・・1例
新型コロナウイルス感染症・・・・1例
- ・マイコプラズマ感染症は1例でしたが、実は流行の規模が大きく、検査キットが手に入らなくなってしまい、検査できないと言うのが本当です。実際はもっと多いでしょう。しかし検査は出来ませんが、症状から疑いで治療は可能です。また、元々は重症化することはごく稀な感染症です。検査出来ないからと行って戦々恐々とすることはありません。
2024年09月30日
当院の感染症発生動向(R6.9.24〜9.28)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・1例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・3例
手足口病・・・・・・・・・・・・6例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・1例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・7例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・マイコプラズマ感染症は更に増加傾向にあります。マイコプラズマ感染症は軽症例も多く、おそらくそのまま登校することがあり、周囲に感染を広げるのでしょう。潜伏期間が長いのも流行が長引く原因です。夜間の発熱と強い乾いた咳、鼻水が出ないことが特徴です。
2024年09月22日
当院の感染症発生動向(R6.9.17〜9.21)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 13例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・4例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・1例
- ・一旦、減ってきた手足口病が増えてきました。しかしそろそろ収束し、秋冬の感染症へと置き換わって行くでしょう。
- ・秋冬はゼイゼイと呼吸困難を起こす風邪ウイルスが増えてきます。喘息発作を誘発します。喘息で治療中のお子様はしばらく要注意です。いつもの予防のお薬を忘れないようにお願いします。
2024年09月17日
当院の感染症発生動向(R6.9.9〜9.14)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・4例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・3例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・・9例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・2例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・3例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・2例
- ・手足口病などの夏風邪は減ってきました。
- ・RSウイルス感染症は0でしたが、風邪症状だけの子や、あるいは2歳以上の大きいお子さんは検査しないことも多いで、減少してきたとは言えません。いつもの年であれば、これから増えることが多いです。
- ・新型コロナウイルス感染症も希望者にしか検査しておらず、もっと多いと思われます。
- ・マイコプラズマ感染症は引き続き、流行しています。潜伏期間が2,3週間と長いので、流行の増減も長い期間で判断する必要があります。
2024年09月09日
当院の感染症発生動向(R6.9.2〜9.5)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 18例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・1例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・1例
RSウイルス感染症・・・・・・・7例
新型コロナウイルス感染症・・・・4例
- ・様々な感染症が出ています。感染症の流行も夏風邪から秋、冬へと季節が移り変わってきたのでしょう。コロナで崩れた感染症の季節性も少しずつ、以前のようなパターンに戻りつつあるように思えます。
- ・今年の夏は昨年ほどではありませんでしたが、まだ患者数は多く、夏枯れと言えるものではありませんでした。以前は小児科クリニックは夏には患者数が激減し、夏枯れと読んでいたものでした。おそらく来年からは少しずつ、以前のパターンに戻るのではないかと予想しています。