当院の感染症発生動向(R7.2.17〜2.22)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・4例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・4例

     手足口病・・・・・・・・・・・・0例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・0例

     インフルエンザA・・・・・・・ 12例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・1例

     RSウイルス感染症・・・・・・・2例

     ヒトメタニューモウイルス感染症・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・4例

  • ・インフルエンザの流行は縮小してきました。しかしまだまだ油断は禁物。その他、雑多な感染症が出ています。
  • ・最近、ウイルスを11種類、細菌も4種類を一度に検査出来る器機が出てきました。興味はありますが、かなりの高額の器機で手が出ません。今、流行している高熱が続くウイルス感染症が何のウイルスによるものなのか興味はありますし、市内の医療機関で導入したところもあるようです。しかし逆にその結果に惑わされることもありそうです。というのも同時に複数のウイルスが陽性に出てくるようで、どれがメインなのかが分からないこともあるようです。また呼吸器以外の、例えば腎臓や消化器のウイルスや細菌感染症を調べることが出来ません。

百日咳菌を迅速で調べることが出来るのは魅力なのですが・・・。

当院の感染症発生動向(R7.2.10〜2.15)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・9例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・1例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・7例

     手足口病・・・・・・・・・・・・0例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・0例

     インフルエンザA・・・・・・・・5例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

     RSウイルス感染症・・・・・・・1例

     ヒトメタニューモウイルス感染症・2例

     新型コロナウイルス感染症・・・・2例

  • ・この地域のインフルエンザの流行は、結局大きく流行することなく、終息してきました。一時不足していた抗インフルエンザ薬も出回ってきているようです。春先にB型のインフルエンザが流行することも多く、まだ注意する必要があります。

  • ・RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスが増えてきているのが心配です。乳児にはインフルエンザよりこれらの感染症の方が重症化しやすく、あまり大きな流行になってほしくありません。

  • ・再び溶連菌感染症が増えてきたのも心配です。昨年の流行では抗菌剤が不足し、錠剤をつぶして投与せざるを得ませんでした。そうならないことを祈っています。

当院の感染症発生動向(R7.2.3〜2.8)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・8例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・5例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・1例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・3例

     手足口病・・・・・・・・・・・・1例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・1例

     インフルエンザA・・・・・・・ 13例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・0例

     RSウイルス感染症・・・・・・・0例

     ヒトメタニューモウイルス感染症・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・2例

  • ・今週も様々な感染症が出ていました。

  • ・先日、呼吸困難で基幹病院に紹介し、入院した5歳時が百日咳だったとの報告がありました。3種混合ワクチンを予定していたのですが、ワクチンを接種する前に罹ってしまいました。以前にも書きましたが、今、一般的な抗菌剤が効かない耐性百日咳が増えているそうです。予防接種が積極的に推奨されます。
  • 小児科学会では年長児と11歳からの2種混合にワクチンを3種混合ワクチンに替えて接種することを推奨しています。ただし3種混合ワクチンはまだ任意接種なので費用は掛かります。学会では随分前から提案しているのですが、国はなかなか定期接種にはしてくれません。

当院の感染症発生動向(R7.1.27〜2.1)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・7例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・ 12例

     手足口病・・・・・・・・・・・・0例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・0例

     インフルエンザA・・・・・・・ 17例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・1例

     RSウイルス感染症・・・・・・・1例

     ヒトメタニューモウイルス感染症・1例

     新型コロナウイルス感染症・・・・5例

  • ・インフルエンザの流行は拡大する兆しがありません。理由は不明です。

  • ・コロナウイルス感染症は確実に増加しています。保育園での流行もあるし、親御さんの勤める事業所でも流行しているという話をよく聞きます。12歳以上で症状が強い場合は治療薬を使えます。大部分の乳幼児、学童は軽症ですが、もし症状が強い場合は別の感染症の合併症を疑います。解熱傾向がない、呼吸器症状が強い場合は合併症がないか積極的に検査することにしています。

当院の感染症発生動向(R7.1.20〜1.25)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・5例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・5例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・4例

     手足口病・・・・・・・・・・・・0例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・0例

     インフルエンザA・・・・・・・ 20例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・3例

     RSウイルス感染症・・・・・・・2例

     新型コロナウイルス感染症・・・・3例

  • ・インフルエンザの小流行は続いています。県内の他の地域は警戒警報が出ていますが、中南地域では注意報も出ていません。僕の予想ではもう警報レベルの流行に入っていると思っていましたが、さて、何故でしょう。昨年もそれ程大きな流行にならなかったと記憶していますが、理由が分かりません。積極的にマスクなどの感染防止対策を取っている子が多いのかも知れません。

  • ・コロナも増えてきているようです。発熱者全員を調べているわけではないので、おそらく実際はもっと多くの患者が出ていることでしょう。当院のデータはあてにならないと思ってください。軽症だし治療薬もないので、当院では積極的に調べてはいません。県の出すサーベイランスとの比較ではコロナ以外は当院の方が数が多いのですが、コロナは遙かに少数です。

当院の感染症発生動向(R7.1.14〜1.18)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・5例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・3例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・5例

     手足口病・・・・・・・・・・・・1例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・1例

     インフルエンザA・・・・・・・ 17例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・6例

     RSウイルス感染症・・・・・・・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・1例

    ヒトメタニューモウイルス感染症・1例

  • ・インフルエンザの小流行は続いていますが、本格的な流行はこれからでしょう。

  • ・今回、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)感染症をあげました。hMPV感染症はRSウイルスと同じように乳児が掛かると喘鳴、呼吸困難で入院になるケースも多いものです。以前からRSウイルスの流行が収まった後、hMPVが流行すると言われていました。しかし最近は混在して流行することもある印象があります。
  • 中国で流行中との報道があり、今回敢えて載せましたが、日本でも以前からしばしば流行しているもので、中国で流行しているとの報道されたその意図を知りたいものです。

当院の感染症発生動向(R7.1.6〜1.11)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・ 11例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・1例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・2例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・7例

     手足口病・・・・・・・・・・・・0例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・0例

     インフルエンザA・・・・・・・ 22例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・6例

     RSウイルス感染症・・・・・・・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・1例

  • ・水痘の2例は下の子から移された兄弟例です。小学校の低学年で、ワクチンによる免疫はまだ残っているのではと期待したのですが、発症してしまいました。やはり3回目の接種が必要になりそうです。
  • ・溶連菌感染症がまた増えてきました。抗菌剤が足りない今、あまり大きな流行になって欲しくありません。
  • ・インフルエンザはまだ爆発的に増えてはいません。津軽地域の本格的な流行はこれからでしょう。今年のインフルエンザのタイプは2009年に新型インフルエンザとして騒がれたものと同じそうです。これもコロナ対策により多くの人のインフルエンザの免疫力が低下し、今年の大流行に繋がっているようです。今シーズンのワクチンは有効のようです。接種してある多くの子は軽症です。

当院の感染症発生動向(R6.12.30〜R7.1.4)

動向ともう一つ

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・4例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・1例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・1例

     手足口病・・・・・・・・・・・・0例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・1例

     インフルエンザA・・・・・・・・4例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・1例

     RSウイルス感染症・・・・・・・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・1例

  • ・令和7年の第1週は1月4日だけのデータです。
  • ・インフルエンザは多いですが、一旦減少するでしょう。1月中旬以降にまた増えてくると予想しています。

  • ・コンスタントに水痘が出ています。小学生以上のワクチンを2回接種してある子が多いです。その場合、発疹も典型的でなく、数も少なく診断が困難になります。発症しても気付かれず、広めてしまうのでしょう。昨年の春、大鰐の小学校で水痘で学級閉鎖があったのを思い出します。おそらく水痘もいずれ3回目の接種が必要になると思われます。
  • 同じようにおたふく風邪のワクチンも通常は2回接種ですが、当院では3回の接種をお勧めしています。もっともこれは理由が少し異なるのですが…。

当院の感染症発生動向(R6.12.23〜12.28)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・ 12例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・4例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・2例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・・6例

     手足口病・・・・・・・・・・・・4例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・1例

     インフルエンザA・・・・・・・ 28例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・1例

     RSウイルス感染症・・・・・・・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・2例

  • ・あれほど多かったマイコプラズマ感染症も少し下火のようです。
  • ・手足口病やリンゴ病の流行もそろそろ終わりでしょう。。
  • ・新型コロナウイルスは軽症で検査しないと分かりませんが、風邪症状の子を全員調べるわけにも行きません。風邪として市中に蔓延しているのかも知れません。
  • ・小学生で強い咳が続き、マイコプラズマが出ない場合は、百日咳を調べてみようと考えています。百日咳の症状はレプリーゼと言って、激しく咳き込んだ後、ひぃーと笛を吹くような音と共に息を吸う咳発作を繰り返すのが特徴です。しかし予防接種をしたことのある小学生では典型的ではないようです。

感染症情報(百日咳の流行について)

感染症豆知識
  • ・首都圏で百日咳が流行しているとの情報がありました。県内でもチラホラ出ているようです。小学生以上や成人では検査しないことも多く、もっと多いのかも知れません。きっと長引く咳の中には百日咳も混じっているのでしょう。

  • ・百日咳はただの長引く咳ではありません。もちろん基礎免疫があれば長引く強い咳で終わるかも知れません。しかし免疫のない新生児では呼吸が止まり、生死に関わります。免疫が低下している大人でも自分の咳で肋骨が折れることもあります。

  • ・問題は今、流行している百日咳は耐性菌が多いと言うことです。これまで治療に使用していたクラリスなどの抗菌剤が効かないのです。従って、予防が大切です。

  • ・生後2ヶ月からの5種混合、以前の4種混合には百日咳のワクチンが含まれます。なので新生児以外の乳児は大丈夫。しかし免疫力が低下する小学生以上の百日咳が問題になっています。このため小児科学会では年長さんの時に三種混合とポリオ、11歳からの二種混合の代わりに三種混合ワクチンを勧めています。

  • ・しかし残念ながら、まだ定期接種に組み込まれていないので任意接種となり有料です。

当院の感染症発生動向(R6.12.16〜12.21)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・ 12例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・5例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・1例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・ 10例

     手足口病・・・・・・・・・・・・4例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・2例

     インフルエンザA・・・・・・・ 28例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・2例

     RSウイルス感染症・・・・・・・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・1例

  • ・予想通りインフルエンザが増えてきました。しかしもう冬休みです。一旦、流行は落ちつくでしょう。新学期始まってしばらくすると再び増加する例年のパターンを予想しています。
  • ・その他、様々な感染症が出ています。溶連菌に胃腸炎、リンゴ病にアデノウイルス感染症などなど種々雑多な感染症の流行状況です。このような状況を経験しことはありません。やはり極端な感染防止対策による人々の免疫力が低下。それがコロナ禍が開けて、色々な感染症が一気に吹き出したようです。昨年一年で落ちつくと思っていましたが、まだまだのようです。

当院の感染症発生動向(R6.12.9〜12.14)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症・・・・・・・・・・9例

     ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・6例

     細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例

     水痘・・・・・・・・・・・・・・0例

     おたふく風邪・・・・・・・・・・0例

     百日咳・・・・・・・・・・・・・0例

     リンゴ病・・・・・・・・・・・ 12例

     手足口病・・・・・・・・・・・・1例

     ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例

     アデノウイルス感染症・・・・・・0例

     インフルエンザA・・・・・・・・7例

     インフルエンザB・・・・・・・・0例

     マイコプラズマ感染症・・・・・・1例

     RSウイルス感染症・・・・・・・0例

     新型コロナウイルス感染症・・・・1例

  • ・マイコプラズマ感染症はやや減ってきたように思います。このまま終息してくれることを願っています。

  • ・インフルエンザは少しずつ増えてきました。首都圏のデータを見ると今後、一気に増加してくるかも知れません。ただ症状が軽く、とてもインフルエンザに見えない子もいました。ワクチンを接種済みの子でしたので、今年のワクチンも有効なのでしょう。
  • インフルエンザも大部分は自然治癒します。軽症例では必ずしも抗インフルエンザ薬が必要という訳ではありません。
  • 稀に脳症などを合併する重症例もありますが、抗インフルエンザ薬で脳症を防げるわけではありません。脳症を起こす子は一気に重症化するので、やはり予防接種をしておくことが大切でしょう。
  • 漢方薬も有効です。脳症予防にはむしろ漢方薬が良いという報告もあります。