当院の感染症発生動向(10/13~10/19)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  4例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  3例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  4例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  5例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 季節外れの手足口病が流行している保育園があります。症状は軽く重症化するタイプではなさそうです。冬に流行するインフルエンザが夏に流行ることもありますから、この季節に手足口病が流行しても可笑しくありません。他の感染症も次第に季節性がなくなってきたように思います。
・ ウイルス性胃腸炎が次第に流行してきました。感染力が強く、ノロの可能性が高いでしょう。アデノウイルスによる嘔吐下痢症も出ているようです。

当院の感染症発生動向(10/6~10/12)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  2例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  2例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 当院の集計には出てきませんが、かなりアデノウイルス感染症が流行っているようです。熱が続き、喉が赤く、目の充血しているときはアデノウイルスを一番に疑います。アデノウイルス感染症では熱の割に元気なのが特徴です。治療薬はありません。安静にして回復を待ちましょう。登園は解熱後3日目から、朝から丸二日間解熱したのを確認し、翌日から登園できます。

当院の感染症発生動向(9/29~10/5)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  3例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  2例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  1例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  3例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ RSウイルスが流行中です。RSウイルスの流行はこれからインフルエンザワクチンが流行する1月中旬まで続くでしょう。RSウイルス感染症は3、4歳以上の幼児ではただの風邪で済みますが、年少児、乳児は発熱が続き、ゼイゼイ呼吸困難を伴うことがあります。ゼイゼイと呼吸困難を引き起こす風邪にはRSの他、ヒトメタニューモウイルス、ライノウイルスなどがあります。
・ 水痘がいくつかの保育園で流行しています。ワクチンが定期接種となりおそらく今後水痘が流行することはなくなってくるでしょう。

当院の感染症発生動向(9/15~9/21)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  1例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  1例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  2例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  1例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 水痘が出ている保育園は増えてきました。10月になったら早々に水痘ワクチンを接種することをお勧めします。
・ 嘔吐下痢症が出てきました。そろそろノロの流行する季節です。普段から経口補水液を用意しておきましょう。

当院の感染症発生動向(9/15~9/21)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  1例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  2例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 水痘が流行している保育園があるそうです。10月から水痘ワクチンの定期接種化が始まるのに間に合わなかったようです。他の保育園へ広がらないことを願っています。

当院の感染症発生動向(9/8~9/14)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  2例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  1例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  4例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 報告すべき感染症はとても少ないです。手足口病もそろそろ終わりでしょう。
・ ゼイゼイと呼吸困難を起こすウイルス感染症(おそらくRSやライノ、ヒトメタニューモウイルス)が増えてきました。気候の変化やそろそろワラ焼きも始まるでしょう。喘息の子ども達にとっては辛いシーズンです。しっかりと予防薬を飲んだり吸入して乗り切りましょう。

当院の感染症動向(9/1~9/7)

未分類

     溶連菌感染症  2例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  1例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  1例
     手足口病  3例
     ヘルパンギーナ  2例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 今になって手足口病が増えてきました。しかしそれほど大きな流行になることはないでしょう。
・ 園でヒトメタニューモウイルスが流行していると患者さんから教えてもらいました。ヒトメタニューモウイルスはRSウイルスと同じように乳幼児にゼーゼーヒューヒューと喘息のような呼吸困難を起こしてくるウイルスで、この数年で知られるようになりました。今では迅速試験もありますが、当院では調べていません。RSほどには重症にならないし、治療も対症療法だけで特別な治療があるわけではないからです。他にもライノウイルスが喘鳴を引き起こすウイルスとして知られています。

当院の感染症発生動向(8/18~8/24)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  3例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  2例
     手足口病  1例
     ヘルパンギーナ  7例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 依然、ヘルパンギーナ、あるいは類似の喉、熱の風邪が流行っています。しかしそろそろ収まってくるでしょう。
・水痘が出てきました。要注意です。
・ エボラ出血熱の話題がニュースで頻繁に流れています。遠いアフリカの話ですが、中国のユースの大会では関係国の選手の参加を断ったとか。今の世の中、物流、人の移動は世界規模。当院でもしばしば英文の予防接種証明を書かされます。大都市ほどではないにしても外国からの患者、旅行へ行ってきた人は受診します。外来診療で渡航歴を確認することは必須となりつつあります。

当院の感染症発生動向(8/11~8/17)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  1例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  4例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ しばらく水痘の子はいませんでしたが、他県から来た幼児が水痘で受診しました。お盆休みに日本中で人の移動があります。それと一緒に感染症も広がります。
・ 10月に水痘ワクチンが定期接種化をするのを待っている方も少なくありません。それまで流行しないと良いですね。
・ 今年は手足口病の大きな流行はありませんでした。
・ ヘルパンギーナはまだ出ていますが、涼しくなると減ってくるでしょう。代わって秋はゼイゼイする風邪が流行してきます。ご注意ください。

当院の感染症発生動向(7/28~8/3)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  3例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  1例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  2例
     ヘルパンギーナ  1例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 患者さんから園でヘルパンギーナが流行していると聞くのですが、自分で診て明らかなヘルパンギーナの所見(のどの奥の口内炎)のある子は少ないです。やはり発熱、咽頭痛だけの子が多いようです。県の報告を見ると弘前のヘルパンギーナはかなり多いようです。他の先生と僕と診断基準が少し違うのかもしれませんね。
・ おたふく風邪はまだ続いています。おたふく風邪はの感染力はそれほど強くないので、逆に一旦流行が始まると、だらだらとだらだらと流行が長引く傾向があります。流行を終息させるには利還暦のない子は一斉に予防接種を受けることです。はやく定期接種になると良いですね。

当院の感染症発生動向(7/21~7/27)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  2例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  1例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  0例
     おたふく風邪  2例
     百日咳  0例
     リンゴ病  2例
     手足口病  3例
     ヘルパンギーナ  5例
     アデノウイルス感染症  1例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 手足口病、ヘルパンギーナの流行はまだ小さいようです。しかし熱と喉の発赤だけの風邪が流行しています。おそらくヘルパンギーナと同じ原因ウイルスで症状の出方が違う(軽症)だけではないかと想像しています。インフルエンザでも症状の軽い人もいれば重い人もいますよね。
・ ある保育園でおたふく風邪が流行しています。水痘と違って感染力は強くないのでその分、流行が長引く傾向があります。また、水痘と違って治療薬がなく、髄膜炎、難聴といった合併症が多い感染症です。予防接種を積極的にお勧めしています。

当院の感染症発生動向(7/7~7/13)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  1例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  1例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  1例
     百日咳  0例
     リンゴ病  4例
     手足口病  3例
     ヘルパンギーナ  1例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 手足口病、ヘルパンギーナといった夏風邪が流行してきました。
手足口病を起こすウイルスは何種類かありますが、ウイルスによ
ってはまれに脳炎、髄膜炎といった重症の合併症を起こすことが
あります。しかし今流行している手足口病は重いタイプではなさ
そうです。

・ 先日、お産でニュージーランドから一時帰国しているお母さんが
上の子の受診で来ました。話を聞くと6月に帰国してまもなく日
本でインフルエンザを発症したそうです。南半球のニュージーラ
ンドは今は冬。インフルエンザが流行しているそうです。南半球
で流行したインフルエンザが日本に来るのか、あるいは北半球の
インフルエンザがニュージーランドへ行くのかよく分かりません
が、感染症は世界視野で考える必要があるということを再認識し
ました。