当院の感染症発生動向(11/4~11/10)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            2例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      0例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         2例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ 水痘の患者数はそれ程、増えてこないようです。流行は大きくならないのでしょうか。もしかすると水痘ワクチンの2回接種が進み、罹る子が減ったのではないかと期待しています。
・ 案の定、溶連菌感染症が少しずつ増えてきています。発熱、強い喉の痛みがあり、鼻水などの症状がないときは要注意です。
・ RSウイルス感染症も引き続き流行中です。

当院の感染症発生動向(10/28~11/3)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            1例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      0例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                2例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              1例
     ヘルパンギーナ           3例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         1例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ 弘前市内の保育園、幼稚園でも水痘が出てきました。水痘は感染力が強く、一人患者が発生すると一気に流行が拡大します。水痘もワクチンで予防すべき感染症の一つです。通っている園で流行が始まる前に、ワクチンを接種することをお勧めします

当院の感染症発生動向(10/21~10/27)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            1例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      0例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           1例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         1例
     マイコプラズマ感染症        1例

・ 全体的に感染症は少ないようですが、水痘、おたふく風邪、RSV感染症などが小流行しています。クラミジア感染症の流行は以前続いています。
・ そろそろ嘔吐下痢症が増えてくる季節ですが、まだそれ程、多くはありません。
・ 溶連菌感染症もこれから注意すべき感染症です。

当院の感染症発生動向(10/14~10/20)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            2例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      1例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            1例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              1例
     ヘルパンギーナ           1例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         3例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ 水痘が平川市方面の保育所で流行しているようです。早晩、周辺の市町村でも流行するでしょう。当院では昨年から積極的に水痘ワクチンの2回接種を勧めてきました。これまで2回接種した後、水痘に罹った子は3人だけでした。水痘ワクチンを1回接種しただけでは、小学校に入るまでに半数ほどが罹患すると言われています。2回接種すると罹らないで済む確率はかなり高くなります。もし罹ってしまったとしても、ほとんどが軽くて清みますので、是非2回接種をお願いします。

当院の感染症発生動向(10/7~10/13)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            0例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      0例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           2例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         1例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ 上の集計にはあげていませんが、肺炎クラミジアが流行しています。このクラミジアは性感染症ではありません。咳で移り、呼吸器感染症を起こしてくる病原体です。症状はマイコプラズマに似ていますが、マイコプラズマより比較的熱は低く、軽症です。ただしマイコプラズマ同様に強い咳が長引きます。治療もマイコプラズマ同様にクラリスの仲間の抗生剤を使います。
・ 性感染症としてのクラミジアは性器クラミジアで、尿道炎や子宮頚管炎だけでなく、分娩時に母親から新生児に感染し、トラコーマ結膜炎や新生児肺炎を起こす病原体です。

当院の感染症発生動向(8/19~8/25)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            2例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      1例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            2例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              8例
     ヘルパンギーナ          11例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        1例

・ 手足口病が増えてきました。ヘルパンギーナも依然流行中です。しかしヘルパンギーナと診断しても後から手足に発疹が出たり、手足口病と診断しても発疹が典型的でなく、どちらと診断すべきか迷う例もあります。どちらも同じエンテロウイルス属のウイルスが原因なので兄弟のようなものなのです。
・ マイコプラズマを咽頭の拭い液で迅速検査出来るようになりました。早速キットを購入して役立てています。これまでの迅速件は血液検査でした。血液の免疫反応から診断するのですが、その判断が難しく、確定診断には2回採血をすることが必要でした。新しい検査は喉から綿棒で検体を採取し、最近そのものを検査するので比較的容易です。検査法の進歩で我々の診断能力も向上します。その結果不必要な抗生剤の使用も減ります。確かな治療にはまず確かな診断が必要なのです。

当院の感染症発生動向(8/12~8/18)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            1例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      0例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                2例
     おたふく風邪            3例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              2例
     ヘルパンギーナ          13例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         1例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ ヘルパンギーナが流行は続いています。
・ マイコプラズマは確定診断をしていなので載せていませんが、2例ほど出ています。RSウイルス感染症の流行する時期は秋と春ですが、発熱と軽度の喘鳴が続き検査してみたらRSが陽性でした。流行はしなくても1年を通じて少しずつ出ているのでしょうね。水痘の流行は冬?春、おたふく風邪は春?夏と言われていましたが、最近は季節性がなくなってしまいました。

当院の感染症発生動向(8/5~8/11)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            1例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      1例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            2例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              3例
     ヘルパンギーナ          14例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ ヘルパンギーナが流行しています。それ以外に熱だけの子も多いです。ヘルパンギーナは喉の痛みが辛いですが、熱は1,2日で下がります。喉越しの良い物で上手に水分を摂らせることが大切です。喉の痛みに漢方薬の桔梗湯も有効ですよ。桔梗湯は苦くありません。小さい子でも多くは飲んでくれます。飲めずに吐き出しても口に入れるだけでも有効です。
・ 嘔吐下痢症も時々来ますが、症状は軽く、吐き気はそれ程強くありません。
・ 水痘、おたふく風邪の流行している保育園もあります。まだ予防接種を受けていない子は是非流行が始まる前に受けて下さいね。

当院の感染症発生動向(7/15~7/21)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            1例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      0例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                3例
     おたふく風邪            4例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           1例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ おたふく風邪の流行は一気に増えることはなく、少しずつ何時までもだらだらと続いています。
・ 中央で手足口病が流行していると報道されたそうですが、弘前では流行はまだありません。ヘルパンギーナなどの他の夏風邪もまだ少ないようです。

当院の感染症発生動向(7/8~7/14)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            1例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      0例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            5例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        1例

・ おたふく風邪の流行は小学校だけでなく保育園にも拡大しているようです。
・ 上の表には挙げていませんが、最近、EBウイルス感染症が続きました。EBウイルス感染症では扁桃腺炎、頸のリンパ節腫脹、肝臓、脾臓の腫脹が特徴的です。大部分の子ども達は扁桃腺炎だけで、EBと気付かないうちに治ってしまいますが、中には熱が続き、それと診断できる子もいます。治療薬はありません。希には入院治療が必要になる程、重症な子もいます。

当院の感染症発生動向(7/1~7/7)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            0例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      2例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            4例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ おたふく風邪の流行は続いています。まだ罹っていない子には是非、予防接種をお願いします。
・ 水痘は最近少なくなっています。2回接種が進んで来たおかげではないかと思っています。
・ 嘔吐下痢症も時々出ていますが、症状は比較的軽いようです。
・ ヘルパンギーナや手足口病などの夏風邪はまだ多くはありません。

当院の感染症発生動向(6/24~6/30)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            4例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      2例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            4例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        1例

・ 市内の幾つかの小学校でおたふく風邪の流行が続いています。おたふく風邪の流行は一旦始まるとしばらく続きます。早くに流行を終息させるには罹ったことのある子ども以外は全て一斉にワクチンを接種することです。例え既に感染し、今、潜伏期だったとしても、ワクチンをやってそれでおたふく風邪が悪化することはありません。しかし任意のワクチンであり、お金が掛かることなのでなかなかそれを実施することが出来ません。来年度の定期接種化に期待しています。
・ 溶連菌も依然流行が続いています。