当院の感染症発生動向(4/28~5/4)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            3例
     ロタウイルス性胃腸炎        2例
     その他のウイルス性胃腸炎      4例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                2例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          7例
     インフルエンザB         3例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ やはりロタウイルス胃腸炎は大きな流行なく収まりそうです。やはりロタのワクチンのお蔭でしょう。
・ ロタの予防接種を受けた子ども達は嘔吐下痢症状があっても迅速試験でほとんど陽性に出ません。本当に罹っていないのかも知れませんが、罹っていても軽症で便中に排泄されるウイルス量が極めて少なく、迅速試験で陽性に出ないのではないかと想像しています。
・ おたふく風邪の流行している保育園もあるようです。春はおたふく風邪や風しん、麻しんの流行しやすい季節ですが、おたふく風邪については最近季節性がなくなってきました。

当院の感染症発生動向(4/21~4/27)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            7例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      5例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              2例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          5例
     インフルエンザB         7例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ インフルエンザの流行は幾つかの保育園でまだ出ているものの、ほぼ終息しつつあります。ところでインフルエンザの出停は最低5日間、更に学童は丸2日間発熱のないこと、園児は丸3日間発熱のないこととなっていますが、これってどんな意味があるんだろうと考えてしまいます。タミフルで早くに熱が下がっても感染力があるので、それで最低5日と出停期間を設けたのですが、タミフルで解熱するのと、漢方薬で自分の免疫力で解熱するのとを同じに扱うのは少し疑問に思っています。そもそも出停を厳密に定めたところで、流行を阻止することは出来ません。ただ流行が一気に拡大するのを抑える効果はあるでしょう。しかしそれって医療機関がパンクしないため?

当院の感染症発生動向(4/7~4/13)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            9例
     ロタウイルス性胃腸炎        4例
     その他のウイルス性胃腸炎      2例
     細菌性胃腸炎            1例
     水痘                0例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          1例
     インフルエンザB         7例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ インフルエンザの流行はほぼ終息してきました。まだ2、3の保育園で患者が出ているようですが、直に収まるでしょう。
・ 溶連菌感染症はコンスタントに出ています。原因不明の細菌感染症で喉の検査をすると溶連菌の反応が出ることがよくあります。
・ ロタウイルス感染症も出ていますが、予防接種のおかげか、大きな流行になることはなさそうです。

当院の感染症発生動向(3/31~4/6)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            3例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      2例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                3例
     おたふく風邪            1例
     百日咳               0例
     リンゴ病              1例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          0例
     インフルエンザB         19例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ インフルエンザの患者数は週毎に減ってきています。おそらく後2、3週でほぼ0になるでしょう。
・ 代わりに熱の長引くウイルス感染症が増えています。この後、RSなどの喘鳴を来す呼吸器感染症も増えて来るので要注意です。

当院の感染症発生動向(3/24~3/30)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            8例
     ロタウイルス性胃腸炎        2例
     その他のウイルス性胃腸炎      7例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              1例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        1例
     インフルエンザA          1例
     インフルエンザB         31例
     RSウイルス感染症         1例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ インフルエンザの流行は終息へと向かいつつあります。幾つかの保育園でまだ罹っている子がいるようですが、それも収まりつつあります。
・ ロタを含め、嘔吐下痢症が増え始めています。特にロタウイルスによる嘔吐下痢症は症状が強く、吐き気が治まるまでも時間が掛かります。ワクチンはとても有効で、接種した8割の子は罹らず、9割で重症化を防ぎます。ただ、ロタウイルスの予防接種は生後20週を越えると受けることが出来ず、15週までの接種が推奨されています。高額ですが、是非受けて欲しいワクチンです。

当院の感染症発生動向(3/17~3/23)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            5例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      1例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          2例
     インフルエンザB         76例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        1例

・ インフルエンザの流行は予想通り、先々週がピークで減少に転じました。しかし八戸では一端減少した流行がここへ来て、再び増加しているようです。県ではまだ安心せず慎重に推移を見守る必要があると言っています。それでも春休みに入ると小学校の流行は終息するでしょう。ただ、これまで少なかった保育園でどの程度流行が拡大するかは引き続き注意が必要です。
・ 溶連菌感染症は少なくありません。要注意です。
・ 水痘、おたふく風邪の流行は落ち着いています。まだワクチンを接種されていないお子さまは今のうちに接種しましょう。

当院の感染症発生動向(3/10~3/16)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            9例
     ロタウイルス性胃腸炎        1例
     その他のウイルス性胃腸炎      9例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              3例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA          9例
     インフルエンザB        116例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ インフルエンザの流行は今がピークでしょう。おそらく今週から減少してくると思います。予想が当たると良いですね。
・ リンゴ病の子もいますが、リンゴ病(伝染性紅斑)では、始めインフルエンザ様の症状が出ます。それが治って1?2週間後に両頬に境界のくっきりとした紅斑が出現します。初めの症状がインフルエンザとよく似て辛そうなことも良くあります。逆に今シーズン流行しているB型のインフルエンザは、症状の軽い人が多く、やはり診察だけではインフルエンザの診断は難しいですね。

当院の感染症発生動向(3/3~3/9)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症            9例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎     14例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA         18例
     インフルエンザB         90例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症       0 例

・ インフルエンザの流行は更に拡大しています。拡大速度が遅い分、長引いているようです。小児は8、9割がB型ですが、成人ではA型も多いようです。
・ ロタウイルス胃腸炎は思ったほど増えていません。これも予防接種のおかげでしょうか。しかしロタ以外のウイルス性胃腸炎の流行は続いています。
・ インフルエンザ、リンゴ病、感染性胃腸炎、溶連菌感染症と様々な感染症が同時に流行している保育園もあるようです。発熱したからといって、全てがインフルエンザという訳ではありません。インフルエンザの診断には迅速試験が有用ですが、発熱してか半日以上、出来れば1日ほど経過してからの方がより確かな判定ができます。

任意予防接種料金

動向ともう一つ

 これまで当院では任意の予防接種料金を比較的安い価格に設定してきました。2003年消費税の免税額が引き下げられ、課税対象となったときにも、当院では予防接種や診断書料に消費税を付けずにいました。しかし4月から消費税が8%に上ると今の価格のままでは赤字となるワクチンも出てしまうことが判明しました。そこで今回、任意のワクチンの価格を見直しました。新価格は院内に掲示してあります。皆様、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

当院の感染症発生動向(2/24~3/2)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症           16例
     ロタウイルス性胃腸炎        1例
     その他のウイルス性胃腸炎      5例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              1例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA         18例
     インフルエンザB         73例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        2例

・ インフルエンザの流行は今がピークでしょう。この後、治まってくることを期待しています。
・ 溶連菌感染症が多いです。中にはインフルエンザと合併している子もいます。インフルエンザが陽性であっても喉の痛みが強いときには溶連菌感染症を疑う必要があります。インフルエンザは薬を飲まなくても治りますが、溶連菌感染症は抗生剤の内服が必要です。見逃してはなりません。

当院の感染症発生動向(2/17~2/23)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症           16例
     ロタウイルス性胃腸炎        0例
     その他のウイルス性胃腸炎      3例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                0例
     おたふく風邪            0例
     百日咳               0例
     リンゴ病              1例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA         10例
     インフルエンザB         25例
     RSウイルス感染症         0例
     マイコプラズマ感染症        0例

・ インフルエンザの流行はB型が主体となってきました。大部分は軽症の子どもで熱もそれ程上がらないようです。しかし中には高熱で苦しい思いをする子もいます。以前、B型には抗インフルエンザ薬はA型程有効ではないと書きましたが、今年は比較的有効のようです。それでも漢方薬との有意な差は感じません。

当院の感染症発生動向(2/10~2/16)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症           12例
     ロタウイルス性胃腸炎        3例
     その他のウイルス性胃腸炎      7例
     細菌性胃腸炎            0例
     水痘                1例
     おたふく風邪            1例
     百日咳               0例
     リンゴ病              1例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ           0例
     アデノウイルス感染症        0例
     インフルエンザA         20例
     インフルエンザB         25例
     RSウイルス感染症         1例
     マイコプラズマ感染症        1例

・ インフルエンザだけでなく溶連菌感染症の流行も続いています。病初期の症状、所見はどちらもよく似ていて診断に迷うことも少なくありません。検査して確定させるか、そうでなければ慎重に経過観察することが大切です。
・ ノロの患者数は減少傾向でロタが少しずつ増えてきたようです。子どもにとってノロよりロタが重症になりやすいのですが、幸い当院ではロタのワクチンを接種していただける方が少なくありません。接種料金は高額でご家族の負担が大きく、心苦しく思います。しかし接種しておいて損はないワクチンです。