2024年09月09日
当院の感染症発生動向(R6.9.2〜9.5)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 18例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・1例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・1例
RSウイルス感染症・・・・・・・7例
新型コロナウイルス感染症・・・・4例
- ・様々な感染症が出ています。感染症の流行も夏風邪から秋、冬へと季節が移り変わってきたのでしょう。コロナで崩れた感染症の季節性も少しずつ、以前のようなパターンに戻りつつあるように思えます。
- ・今年の夏は昨年ほどではありませんでしたが、まだ患者数は多く、夏枯れと言えるものではありませんでした。以前は小児科クリニックは夏には患者数が激減し、夏枯れと読んでいたものでした。おそらく来年からは少しずつ、以前のパターンに戻るのではないかと予想しています。
2024年09月02日
当院の感染症発生動向(R6.8.24〜8.31)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・4例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・・9例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・3例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・3例
RSウイルス感染症・・・・・・・5例
新型コロナウイルス感染症・・・・6例
- ・RSウイルス感染症が再び増えてきました。
- 乳児の重症RSウイルス感染症を予防する新しい注射薬が出てきました。かなり有効だそうですが、価格は45万円!あり得ない。もっとも外国ではその10分の1の費用で接種できるというのですから釈然としません。単なる円高の問題ではないようです。何処がどうなってそんな価格になるのでしょうか。世の中、分からないことばかりです。
- ・新型コロナウイルス感染症も増えてきました。
- ・手足口病は下火になってきました。
2024年08月25日
当院の感染症発生動向(R6.8.19〜8.24)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・3例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・1例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 12例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・3例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・1例
RSウイルス感染症・・・・・・・1例
新型コロナウイルス感染症・・・・1例
- ・マイコプラズマ感染症の流行はおそらくこの後、拡大して行くでしょう。診断は付けていませんが、疑わしい子が増えてきました。
- ・マイコプラズマ感染症の診断は血液検査では直ぐには確定できません。血液検査で診断するためには2週間前後で2度採血し、その値を比較する必要があります。喉の迅速検査が一般的に行われますが、感度が低く、実際はマイコプラズマでも陰性に出ることがままあります。最近は遺伝子検査で短時間に検査出来るようになってきましたが、残念ながら検査機器が高価で当院では導入していません。臨床診断で治療することも少なくありません。
- ・元々重症化することの少ない感染症です。また臨床診断でも十分対応できると考えています。
2024年08月19日
当院の感染症発生動向(R6.8.15〜8.17)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・1例
手足口病・・・・・・・・・・・ 24例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・1例
RSウイルス感染症・・・・・・・1例
新型コロナウイルス感染症・・・・2例
- ・3日間だけの集計です。
- ・マイコプラズマの流行がニュースになっています。当院でも先週からマイコプラズマ感染症が増えてきました。マイコプラズマは昔からオリンピックイヤーに流行すると言われてきました。乳幼児に肺炎を起こすことは少ないのですが、小学生以上では感染者の10%程で肺炎を起こしてきます。ただ肺炎と知っても重症例は稀で、多くは経口の内服薬で治癒します。夜間の発熱と乾いた咳、鼻水が少ないのが特徴です。実は時間は掛かりますが、大部分は抗菌剤を使用しなくても治癒して行きます。極く希に重症化したり、心筋炎や様々な合併症を起こしてくるので要注意です。
- マイコプラズマ感染症に有効な抗菌剤は限られます。苦い薬が多いのですが、マイコプラズマ感染症でも耐性菌の増加が言われています。抗菌剤の適正使用が望まれます。
2024年08月11日
当院の感染症発生動向(R6.8.5〜8.10)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・3例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・4例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・1例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 39例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・7例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・5例
RSウイルス感染症・・・・・・・2例
新型コロナウイルス感染症・・・・5例
- ・手足口病の流行が続いています。皮疹が大きな水疱を作るタイプのものが出ています。これまでと別のウイルスによるものではないかと考えています。大きな水疱を作るタイプの手足口病は以前にも流行したことがあり、その時は爪が剥がれる子が多くいました。今回もその可能性を心配しています。ただ、爪が剥がれたとしてもそのうち治るので、大きな心配は無用です。
- ・新型コロナウイルス感染症が増えてきました。これまでと同じに子どもは皆、軽症です。周囲の高齢者への感染防止は重要でしょう。
- ・一時、下火になったRSが出てきました。普通は春と秋に流行するのですが、最近は夏から流行することも出てきました。この後、増えないか要注意です。
2024年07月31日
当院の感染症発生動向(R6.7.22〜7.27)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・2例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・3例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・1例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 50例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・9例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・1例
RSウイルス感染症・・・・・・・2例
新型コロナウイルス感染症・・・・1例
- ・報道もされていますが、手足口病が大流行中です。テレビでは感染防止対策について語られていました。しかし実は手足口病は、皮疹が治っても、しばらくの間、感染力を有します。完全に感染力がなくなるまでは1ヶ月ほど掛かります。従って、皮疹の有無で登園停止を判断は出来ません。合併症はごく希で、それ程重症化する感染症ではありません。移しても移されてもお互い様とうことで感染力があっても登園を許可していました。
2024年07月21日
当院の感染症発生動向(R6.7.16〜7.20)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・7例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 19例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・3例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・0例
RSウイルス感染症・・・・・・・0例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・手足口病が流行しています。幸い、軽症タイプが主流のようです。流行の始まった当初、発熱が5日以上続いた子がいましたが、今は皆、2日前後で解熱しています。皮疹の多い子はいます。手足口病に罹患した後、数日して指の爪が剥がれる事があります。時間は掛かりますが、また元に戻るのであまり心配しないでください。
- ・時々、新型コロナの検査もしていますが、当院では今のところ出ていません。もっとも検査数が少ないので、大きな流行にはなっていないと思います。首都圏で流行しているようなので、津軽でもいずれは流行すると考えています。
2024年07月14日
当院の感染症発生動向(R6.7.8〜7.13)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・7例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・8例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・1例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・ 13例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・1例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・0例
RSウイルス感染症・・・・・・・2例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・手足口病が流行しています。ほとんどが発熱しないか、2、3日程度の発熱で済むことが多いのですが、2例ほど、高熱が5日間以上続いた子がいました。おそらく軽症タイプとは異なるウイルスが原因ではないかと予想しています。発熱が続くケースでは髄膜炎、脳炎などの合併症が心配になります。痙攣、意識障害(目つきがおかしい)や頭痛、嘔吐、顔色不良などに注目して慎重に経過を観察してください。合併症が疑われるときは早めの受診をお願いします。
- ・新型コロナウイルス感染症は出ているようですが、まだ多くはないようです。新型コロナウイルス感染症は小児と高齢者では別物と考えて良いでしょう。家族構成に注目して、積極的な検査が必要になることもあると考えています。
2024年07月07日
当院の感染症発生動向(R6.7.1〜7.6)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・7例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・4例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・1例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・・4例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・2例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・2例
RSウイルス感染症・・・・・・ 11例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・手足口病やヘルパンギーナといったいわゆる夏風邪が増えてきました。首都圏で手足口病が流行中との情報があり、しかも今年は症状が重いという話しです。手足口病はほとんどが軽症で、熱は出ないか直ぐに解熱。喉の痛みもそれ程強くありません。しかし稀に発熱が続き、髄膜炎や脳炎を起こしてくることが知られています。今、流行し始めたタイプが、重症化するタイプのものではないことを願っています。
- ・依然として溶連菌感染症とRSウイルス感染症の流行は続いています。
2024年06月30日
当院の感染症発生動向(R6.6.24〜6.29)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・7例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・0例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・・0例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・0例
RSウイルス感染症・・・・・・・4例
新型コロナウイルス感染症・・・・0例
- ・今週はRSウイルス感染者の数は少なかったです。以前はRSウイルスは春先と秋に流行すると言われていましたが、最近夏でも流が続く傾向があります。まだ油断は出来ません。
- ・5月中旬に水痘で学級閉鎖になった小学校があると報告しました。他県でも水痘が流行するケースがあるようです。ワクチンを2回接種していてもしっかり罹る子がいます。その原因はコロナにあるのかも知れません。つまり、コロナの感染防止対策で水痘の免疫が弱くなっていた可能性があるのです。通常の状態では知らず知らずに少しずつ水痘に感染し、発症しなくても免疫が強化されている可能性があるのではないかと意見がありますが、水痘ワクチンの効果はMRワクチンなどよりは低く、いずれは3回目の接種が必要と言われる時代が来るのかも知れません。
2024年06月25日
当院の感染症発生動向(R6.6.17〜6.22)
動向ともう一つ
溶連菌感染症・・・・・・・・・・9例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・2例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・1例
水痘・・・・・・・・・・・・・・3例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・・0例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・0例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・0例
マイコプラズマ感染症・・・・・・2例
RSウイルス感染症・・・・・・ 12例
新型コロナウイルス感染症・・・・2例
- ・RSウイルスの流行が拡大してきました。治療薬はなく、対処療法だけだったのですが、昨年の小児科学会で漢方薬の麻黄湯が有効だったとの報告を聞きました。そこで昨年より積極的に検査して、麻黄湯を処方しています。有効と思われるケースは少なくありません。発症から診断まで時間が掛かったケースではその症状に応じて、小青竜湯や五苓散など別の漢方薬を処方しています。それぞれ有効と思われるケースがあります。
- ・RSウイルス感染症は3ヶ月未満の乳児が罹ると重症化することもあります。出生間もない赤ちゃんを守るために妊娠後期に母親にRSVワクチンを接種し、母親の免疫で赤ちゃんを守るという方法が開発されました。上に兄弟がいて、その子が保育園からRSウイルスを運んできてしまうケースが少なくありません。是非、RSウイルスワクチンをご検討ください。
2024年06月17日
当院の感染症発生動向(R6.6.10〜6.15)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症・・・・・・・・・・5例
ウイルス性胃腸炎・・・・・・・・3例
細菌性胃腸炎・・・・・・・・・・0例
水痘・・・・・・・・・・・・・・0例
おたふく風邪・・・・・・・・・・0例
百日咳・・・・・・・・・・・・・0例
リンゴ病・・・・・・・・・・・・0例
手足口病・・・・・・・・・・・・0例
ヘルパンギーナ・・・・・・・・・0例
アデノウイルス感染症・・・・・・1例
インフルエンザA・・・・・・・・0例
インフルエンザB・・・・・・・・1例
マイコプラズマ感染症・・・・・・0例
RSウイルス感染症・・・・・・・3例
新型コロナウイルス感染症・・・・2例
- ・先週もお伝えしたようにRSウイルス感染症が流行しています。これまで漏れが多すぎるからと表にあげてきませんでしたが、それならコロナだって同じではないかと思い直し、今週から診断したものだけでも載せることにしました。もちろん表にあげた数字より遙かに多くの感染者がいるはずです。そこはご了承ください。