当院の感染症動向(3/16~3/22)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  5例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  3例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  6例
     インフルエンザB   1例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザは郡部の一部の園、小学校で流行していますが、それも間もなく終息するでしょう。
・ やはり溶連菌感染症はコンスタントに出ています。
・ 水痘は減ってきました。このまま収まると良いですね。
・ 嘔吐下痢症はロタウイルス胃腸炎もいるようですが、やはり大きな流行にはなりません。ワクチンが普及してきたおかげでしょう。しかしロタウイルスワクチンの副反応として、腸重積が少なからずあるとの情報を得ました。ワクチン接種をされた赤ちゃんでその後、繰り返して嘔吐した場合は早めに受診してください。腸重積の症状後と一つに血便がありますが、血便が出てからでは遅いこともあり、早期に診断することが必要です。その症状は不機嫌と繰り返す嘔吐です。

当院の感染症動向(3/2~3/8)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  7例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  1例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  2例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  3例
     インフルエンザB   0例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ A型インフルエンザの流行もほぼ終息し、外来は目立った感染症がなく閑散としています。しかしRSウイルスやライノ、ヒトメタニューモウイルスといったゼイゼイ、ヒューヒューと呼吸困難を伴う感染症が増えているようです。むしろインフルエンザよりこちらの方が要注意です。
・ 溶連菌感染症はコンスタントに出ています。
・ 水痘は減ってきたようです。

当院の感染症発生動向(2/23~3/1)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  7例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  2例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  3例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  11例
     インフルエンザB   2例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ A型インフルエンザの流行は着実に終息しつつあります。B型が出てきました。B型は例年通りだとこれから増えてくるのですが、津軽地域では昨年のB型が大流行したので、それほど大きな流行にはならないと踏んでいます。ただしB型にも2種類あります。どちらのB型かの情報はありませんが、B型のどのタイプかで流行しないとは言い切れません。
・ インフルエンザの流行が収まってくるとRSなどゼイゼイヒューヒューしてくるウイルス感染症が増えてきます。呼吸困難を伴うので乳児ではインフルエンザよりむしろやっかいな感染症です。
・ 以前、溶連菌感染症はコンスタントに出ています。
・ 水痘もまだチラホラと出ています。

当院の感染症発生動向(2/16~2/22)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  1例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  3例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  8例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  1例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  19例
     インフルエンザB   0例
     RSウイルス感染症  例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザはいくつかの園、小学校で流行していますが、確実に終息へと向かっています。今年は流行が終わるのが早いですね。まだ流行が収まっていないところもあるので今しばらく要注意です。
・ 水痘がいくつかの保育園で流行しています。水痘のワクチンは2回接種が必要ですが、2回目は標準的には1回目の後6ヶ月後。しかし流行している様であれば1回目から3ヶ月あいていれば接種可能です。早めに接種した方が良いでしょう。

当院の感染症動向(2/9~2/15)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  6例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  28例
     インフルエンザB  1例
     RSウイルス感染症  例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ B型のインフルエンザが流行しているとの情報が患者さんからありましたが、確認できていません。
・ A型のインフルエンザは流行を免れていた園が今になって流行しているところもあるようです。
・ 細菌性腸炎はキャンピロバクタ腸炎です。市内のある焼き肉屋さんは比較的値段が安いので、子ども達だけで合宿の打ち上げに使ったりとかするようです。その時に十分加熱していなかったり、生肉をつかんだお箸で焼けた肉を食べたりするのでしょう。焼き肉で注意しなければならないことを子ども達にもよく教えてあげましょうね。

当院の感染症動向(2/2~2/8)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  5例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  3例
     インフルエンザA  44例
     インフルエンザB  1例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 予想より早くインフルエンザの患者数は減少してきました。このまま終息すると良いですね。B型の子が一人いましたが、B型のインフルエンザは昨シーズンかなり流行したので、今年はあまり流行らないだろうと予想しています。
・ 溶連菌感染症はコンスタントに出ています。インフルエンザと合併することもあり要注意です。強い喉の痛み、インフルエンザの治療があまり効いていないなどの時は疑う必要があります。

当院の感染症動向(1/26~2/1)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  3例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  1例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  77例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザの流行はおそらく今週?来週がピークとなるでしょう。今年のインフルエンザ、A香港型だそうですが、軽症の子が多いようです。特に予防接種をしてある子はとても軽い子が多いようです。微熱あるいは熱がなくても反応が陽性にでることもあって、学校の方では少しの鼻水や咳でも休むよう指示しているところもあるようです。しかし軽いインフルエンザは特にインフルエンザの治療が必要なわけではありません。風邪と同じ対応で良い様に思うのですが、そう思うのは僕だけでしょうか?
・ 熱が出たからといって全てがインフルエンザという訳ではなく、その診断には迅速試験が用いられますが、お子様の状態が悪くなければ発熱後、早くても6時間ほどしてからの受診をお勧めします。発熱して直ぐには反応が出ません。何度も検査されては子どもも大変、医療費も嵩むだけです。

当院の感染症動向(1/19~1/25)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  4例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  4例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  3例
     インフルエンザA  47例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザの流行中です。先週も書きましたが、インフルエンザの流行期であれば尚更、その他の疾病を見落とさないことが必要です。熱が出たからと言って全てインフルエンザというわけではありません。アデノ、RSなどの熱が続く感染症も出ています。特に溶連菌感染症は治療しないでいると合併症を来す可能性もあり、見逃してはなりません。

当院の感染症動向(1/12~1/18)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  1例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  1例
     インフルエンザA  38例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  2例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザの流行は警報レベルに達しました。しかしインフルエンザというだけで全例、抗インフルエンザ薬が必要な訳ではありません。軽症例では対症療法と安静にするだけで治ります。抗インフルエンザ薬か否か、それを見極めることが大切であると考えています。
・ インフルエンザの流行期であれば尚更、その他の疾病を見落とさないことが必要です。

インフルエンザ脳症について

感染症豆知識

 インフルエンザに罹ると誰しも脳症が心配になりますが、それはどんな症状なのでしょう。
子どもが高い熱を出してうなされることはよくあります。狂ったように泣き叫んだり、あらぬ事を口走ったり、部屋の隅を見つめてまるで何かがいるかのように怖がったり。その多くは熱せん妄と言って心配のないものです。では、どこまでが大丈夫で、どんな時に脳症を疑うのか。以下の項目を参考にして注意深く観察して下さい。

せん妄で脳症が疑われる場合
1.せん妄の持続時間が1時間以上、間歇的に12時間以上
2.せん妄間欠期の意識障害の程度が進行する場合
3.睡眠と無関係にせん妄が認められる場合
4.せん妄以外にけいれんが認められる場合
5.41℃以上の高熱や下痢が認められる場合

 解熱剤で熱が下がった時にもお母さんのことが分からなかったり、食べ物でないものを食べようとしたり、大きな子では一桁tの足し算が出来なかったりといった時には病院を受診しましょう。タミフルを飲んだら安心という訳ではありません。タミフルを飲んでも、脳症を起こす子は起こしてしまいます。脳症を起こす時はタミフルが効いてくる前に一気に悪くなるのです。

インフルエンザは正しく怖がりましょう。

当院の感染症動向(1/5~1/11)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  6例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  5例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  5例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  23例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ いよいよ津軽でもインフルエンザの流行が始まりました。おそらく3週間前後で流行はピークになるでしょう。今のところ、症状の重い子はいません。
・ インフルエンザで大切なことは、大部分の子は安静にするだけで治りますが、ごく希にある脳症などの重症の合併症のサインを見逃さないことです。脳症はタミフルなどの抗インフルエンザ薬を飲んだからといって発症を免れるものではありません。インフルエンザ発症後1?2日で一気に悪くなり、治療薬が間に合わないからです。脳症が不安であれば、100%有効と言えませんが、やはりワクチンを受けるべきでしょう。

当院の感染症動向(12/29~12/30)

未分類

     溶連菌感染症  2例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  5例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  1例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  2例
     インフルエンザA  1例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 年末の二日間だけの集計ですが、嘔吐下痢症はまだ出ています。1月2日の夜間と3日昼間、急患診療所の当番でしたが、インフルエンザはチラホラといましたが、やはり嘔吐下痢症の受診が沢山ありました。
・ 手足口病や急患診療所でもおたふく風邪の受診がありましたが、いずれも県外の子です。年末年始の移動で多の土地から様々な感染症が持ち込まれるのでしょうね。
・ さて、これからいよいよインフルエンザが流行してくるでしょう。もし罹ったかなと思ったら、状態が悪くない限り、発熱後12時間以上してしてからの受診をお願いします。いくら高熱が出ていても、発熱して直ぐは検査しても反応は出てきません。