当院の感染症動向(2/2~2/8)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  5例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  3例
     インフルエンザA  44例
     インフルエンザB  1例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 予想より早くインフルエンザの患者数は減少してきました。このまま終息すると良いですね。B型の子が一人いましたが、B型のインフルエンザは昨シーズンかなり流行したので、今年はあまり流行らないだろうと予想しています。
・ 溶連菌感染症はコンスタントに出ています。インフルエンザと合併することもあり要注意です。強い喉の痛み、インフルエンザの治療があまり効いていないなどの時は疑う必要があります。

当院の感染症動向(1/26~2/1)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  3例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  1例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  77例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザの流行はおそらく今週?来週がピークとなるでしょう。今年のインフルエンザ、A香港型だそうですが、軽症の子が多いようです。特に予防接種をしてある子はとても軽い子が多いようです。微熱あるいは熱がなくても反応が陽性にでることもあって、学校の方では少しの鼻水や咳でも休むよう指示しているところもあるようです。しかし軽いインフルエンザは特にインフルエンザの治療が必要なわけではありません。風邪と同じ対応で良い様に思うのですが、そう思うのは僕だけでしょうか?
・ 熱が出たからといって全てがインフルエンザという訳ではなく、その診断には迅速試験が用いられますが、お子様の状態が悪くなければ発熱後、早くても6時間ほどしてからの受診をお勧めします。発熱して直ぐには反応が出ません。何度も検査されては子どもも大変、医療費も嵩むだけです。

当院の感染症動向(1/19~1/25)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  4例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  4例
     細菌性胃腸炎  1例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  3例
     インフルエンザA  47例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  1例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザの流行中です。先週も書きましたが、インフルエンザの流行期であれば尚更、その他の疾病を見落とさないことが必要です。熱が出たからと言って全てインフルエンザというわけではありません。アデノ、RSなどの熱が続く感染症も出ています。特に溶連菌感染症は治療しないでいると合併症を来す可能性もあり、見逃してはなりません。

当院の感染症動向(1/12~1/18)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  1例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  0例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  0例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  1例
     インフルエンザA  38例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  2例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ インフルエンザの流行は警報レベルに達しました。しかしインフルエンザというだけで全例、抗インフルエンザ薬が必要な訳ではありません。軽症例では対症療法と安静にするだけで治ります。抗インフルエンザ薬か否か、それを見極めることが大切であると考えています。
・ インフルエンザの流行期であれば尚更、その他の疾病を見落とさないことが必要です。

インフルエンザ脳症について

感染症豆知識

 インフルエンザに罹ると誰しも脳症が心配になりますが、それはどんな症状なのでしょう。
子どもが高い熱を出してうなされることはよくあります。狂ったように泣き叫んだり、あらぬ事を口走ったり、部屋の隅を見つめてまるで何かがいるかのように怖がったり。その多くは熱せん妄と言って心配のないものです。では、どこまでが大丈夫で、どんな時に脳症を疑うのか。以下の項目を参考にして注意深く観察して下さい。

せん妄で脳症が疑われる場合
1.せん妄の持続時間が1時間以上、間歇的に12時間以上
2.せん妄間欠期の意識障害の程度が進行する場合
3.睡眠と無関係にせん妄が認められる場合
4.せん妄以外にけいれんが認められる場合
5.41℃以上の高熱や下痢が認められる場合

 解熱剤で熱が下がった時にもお母さんのことが分からなかったり、食べ物でないものを食べようとしたり、大きな子では一桁tの足し算が出来なかったりといった時には病院を受診しましょう。タミフルを飲んだら安心という訳ではありません。タミフルを飲んでも、脳症を起こす子は起こしてしまいます。脳症を起こす時はタミフルが効いてくる前に一気に悪くなるのです。

インフルエンザは正しく怖がりましょう。

当院の感染症動向(1/5~1/11)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  6例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  5例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  5例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  0例
     インフルエンザA  23例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ いよいよ津軽でもインフルエンザの流行が始まりました。おそらく3週間前後で流行はピークになるでしょう。今のところ、症状の重い子はいません。
・ インフルエンザで大切なことは、大部分の子は安静にするだけで治りますが、ごく希にある脳症などの重症の合併症のサインを見逃さないことです。脳症はタミフルなどの抗インフルエンザ薬を飲んだからといって発症を免れるものではありません。インフルエンザ発症後1?2日で一気に悪くなり、治療薬が間に合わないからです。脳症が不安であれば、100%有効と言えませんが、やはりワクチンを受けるべきでしょう。

当院の感染症動向(12/29~12/30)

未分類

     溶連菌感染症  2例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  5例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  1例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  1例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  2例
     インフルエンザA  1例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  0例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 年末の二日間だけの集計ですが、嘔吐下痢症はまだ出ています。1月2日の夜間と3日昼間、急患診療所の当番でしたが、インフルエンザはチラホラといましたが、やはり嘔吐下痢症の受診が沢山ありました。
・ 手足口病や急患診療所でもおたふく風邪の受診がありましたが、いずれも県外の子です。年末年始の移動で多の土地から様々な感染症が持ち込まれるのでしょうね。
・ さて、これからいよいよインフルエンザが流行してくるでしょう。もし罹ったかなと思ったら、状態が悪くない限り、発熱後12時間以上してしてからの受診をお願いします。いくら高熱が出ていても、発熱して直ぐは検査しても反応は出てきません。

当院の感染症動向(12/15~1221)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症                      5例
     ロタウイルス性胃腸炎           0例
     その他のウイルス性胃腸炎  26例
     細菌性胃腸炎                      0例
     水痘                     0例
     おたふく風邪         0例
     百日咳                  0例
     リンゴ病                0例
     手足口病              0例
     ヘルパンギーナ     0例
     アデノウイルス感染症   4例
     インフルエンザA          1例
     インフルエンザB          0例
     RSウイルス感染症       2例
     マイコプラズマ感染症   0例

・ 少し前に平川市の小学校でノロによる嘔吐下痢症の流行がありました。今度は弘前市の小学校で一気に100人ほどの子が吐いてお休みするということがあり、当院にも沢山の子が受診しました。案の定、次の日の新聞にも出ていましたが、おそらくノロだろう、他の学校で出ていないので給食による食中毒ではないだろうということでした。しかし一度に100人もの子が感染するなんてどんな事があったのでしょう。集団における今後の感染予防対策の資料としても重要だと思います。詳細が分かったらこのコーナーにアップします。
・ インフルエンザは少しずつ増えてきました。当院ではまだそれほど多くはありませんが、市内のいくつかの保育園、学校で流行が始まっています。まだその流行は他の園、学校に拡散していません。今週から冬休みに入るので、本格的な流行は年明けでしょう。

当院の感染症発生動向(12/8~12/14)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  3例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  18例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  3例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  6例
     インフルエンザA  1例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  5例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ 市内の小学校で学級閉鎖となったところが出てきました。ある一クラスですが、きっと誰か一人が発症して、そこから一気に広まったのでしょう。流行の初期を捕まえるのは難しいです。そのクラス以外はまだ大きな流行はありませんが、市内あちこちでチラホラと出ているようです。当院でも1例いましたが、旅行から帰ってきてからの発症です。おそらくインフルエンザの流行地で感染したのでしょう。この後、少しずつ増えると思いますが、冬休みで一旦終息し、本格的な流行はやはり1月中旬と予想しています。
・ 溶連菌はこの後も続くでしょう。
・ アデノの流行は終息すると予想しています。
・ RSウイルスの流行はもう少し続くと思われます。

当院の感染症動向(12/1~12/7)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  9例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  12例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  2例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  0例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  5例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  6例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ RSウイルス感染症の流行がテレビのニュースに流れていました。しかしどうしてマスコミは不安をあおる様な報道の仕方ばかりするのでしょう。乳児や3歳未満の幼児ではゼイゼイと呼吸困難を起こすことが少なくありませんが、大きい子では普通の風邪と区別は付きません。
・ 溶連菌感染症は続いています。症状、診断をアデノと迷う子や両方を合併している子もいるようです。
・ ウイルス性胃腸炎は増えてきました。やはりノロが流行しているようです。

当院の感染症発生動向(11/24~11/30)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  3例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  5例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  4例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  1例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  7例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  4例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ アデノウイルス感染症の流行は下火になってきたようです。
・ RSウイルス感染症は依然流行中です。おそらくインフルエンザの流行が本格化するまで続くでしょう。
・ 溶連菌感染症はコンスタントに発生しています。
・ 水痘の流行はそろそろ収まるでしょう。
・ 嘔吐する子が多くいます。下痢がなく、嘔吐下痢症とは診断できないことも少なくありません。その原因となるウイルス性胃腸炎にはノロだけでなく、アデノ、サポ、アストロウイルスなど何種類もあります。原因ウイルスを変えながら、通年で流行します。これからの時期はノロが増えてくるでしょう。

当院の感染症発生動向(11/17~11/23)

当院の感染症発生動向

     溶連菌感染症  4例
     ロタウイルス性胃腸炎  0例
     その他のウイルス性胃腸炎  10例
     細菌性胃腸炎  0例
     水痘  3例
     おたふく風邪  0例
     百日咳  0例
     リンゴ病  0例
     手足口病  1例
     ヘルパンギーナ  0例
     アデノウイルス感染症  14例
     インフルエンザA  0例
     インフルエンザB  0例
     RSウイルス感染症  4例
     マイコプラズマ感染症  0例

・ アデノウイルス感染症とRSウイルス感染症が流行しています。アデノは熱が続くだけで安静にしていれば大部分は大きな合併症なく軽快しますが、RSウイルスは乳児が罹ると呼吸困難を起こすので注意が必要です。
・ おたふく風邪の流行はほとんど収まったようです。次に流行する前に予防接種をお勧めします。