「ことりの森」の看板

クリニックエピソード

 ことりの森を開設してから早18年になります。開設して間もない頃、場所を示すのに廊下に看板を下げようということになり、当時の事務スタッフのAさんが作ってくれました。彼女は絵本にも興味があり、外来小児科学会の絵本のワークショップにも参加し、待合室の本棚に絵本の紹介文を掲示してくれていました。その彼女が作った看板は、丸太?を3つ重ね、そこに当院のキャラクターのマンチキン人と小鳥を配したものでした。とても素敵な看板でしたが、さすがに18年という月日は長く、今年の春に壊れてしまったのです。そこでことりの森のW先生が新しい看板を作ってくれました。お店屋さん風の看板ですっきりとしていて良いでしょう?

 さて、ことりの森では以前は1年間に1000人近くの子ども達をお預かりしたこともありました。しかし最近は市内や近隣の市にも何カ所か病児、病後児保育室が出来ました。企業主導型という別体制の保育園でも病児保育を始めました。そういうこともあってか、ことりの森を利用する子どもはめっきりとと少なくなりました。

 昨日、弘前市の教育支援委員会に出席し、そこで大浦保育園の園長生生にお目にかかりました。そこで最近の病後児保育室「さくらんぼ」さんのお預かり状況を聞いてみると、「あまり変わらない。アデノウイルス感染症が多い」というお話しを聞きました。実はこのコロナ禍でことりの森はガラガラです。お預かり0人の日も少なくありません。当然、病後児保育のお預かりも少ないものと思っていました。それが変わらないというのは病気の時はご家族で子どもを看ることが出来て、病気の回復期に病後児に預けると言うことでしょうか。そうならそれは以前から我々が望んでいたことです。家に発熱の子がいれば親も休めるというのは今のこのコロナの影響かもしれませんが、しかしそうであったにせよそれは悪いことではありません。
コロナが終息した後も世の中がその様な流れになると良いですね。安心して自分たちは退くことが出来そうです。

filed under: