 
随分と涼しくなった10月中旬の土曜日、ヒロロ3階健康ホールでタイトルの催し物が開かれました。富山から早川たかし先生を呼んでの親子であそぶことをテーマにした企画です。「おなか いっぱい あそぼ」はヒロロのこども家庭センターの0さんが作ってくれた横断幕のタイトルでした。
 
第1部は親子を呼んで、空気砲や、筒けん玉、皿回しで遊びました。第2部は市内の保育園の先生方を集めて早川先生の講演でした。遊ぶことの意味と大切さの講義と実技。実技と言ってもやっぱり遊びです。
 
早川先生とはもう10年来の付き合いです。10年前にひろさきで開催した乳幼児精神保健学会で早川先生にWSをお願いしたのが始まりでした。早川先生は学校の教員を定年前に退職し、富山の山里に一軒家を買って、そこで子ども達を自由に遊ばせました。家は落書きだらけです。子育て支援事業として「イタズラ村・子ども遊ばせ隊」という団体を作り、全国で遊びの講演を行っています。「子どもを遊ばせるには先ず親も遊べなきゃ」と言うのが彼の持論です。
 
今、子どもと遊ぶことの出来ない親御さんが増えています。当院を開業して直ぐ、待合室のテレビを撤去しました。テレビは親子の触れ合いに妨げになると考えたからです。代わりに何百冊もの絵本を置きました。そして自由に遊べるようにと玩具も沢山用意しました。しかし最近は、テレビはありませんが、待合室では多くの親御さんがスマホを観ています。子ども達もスマホやタブレット、ゲーム機でゲームをしています。そこに親子の触れ合いはありません。
遊びとはもちろん子どもの心身の発育に欠かせないものです。それだけではなく、親子で遊ぶことは、子どもと触れ合い、親子の絆を強く太くします。子どもはパパ、ママと一杯遊びたいのです。
師長の赤平が待合室に折り紙を置いたのは、折り紙を通して親子が触れ合う機会を増やしたいとのことでした。
せめて子どもが病気で受診したときくらいは、スマホを置いて、子どもに寄り添って、遊んでみませんか。

