ティートレ

クリニックエピソード

 ティーチャーズ・トレーニング、略してティートレ。学校の先生のためにアレンジしたペアレント・トレーニングを言います。前の日曜日、青森県発達障害支援センター「ステップ」さんの企画で行われた「ティーチャーズ・トレニング研修」に、当院から赤平と保育士の佐藤がインストラクターとして参加してきました。

 今、学校では落ち着きのない子が多く、学級崩壊寸前のクラスも少なくないそうです。その子ども達の対応に先生方も悩み、心の病気で休職する人も少なくないとか。自分の周りでもそういう先生の話を時々聞きますから、相当の数の先生が子どもへの対応で疲れ果てていると思われます。
大学の教職課程で、子どもへの対応をどのように教えているか僕は知りませんが、上手に対応出来る方法を知っている先生はそう多くないように思います。規律を守り、統制の取れたクラス運営を至上とし、そこからはみ出す子どもを何とか力で抑え込もうとするだけでは、子どもは可哀想です。しかし子どもに振り回される先生も大変。落ち着きのない子どもの全てがADHDという分けではありません。でも発達障害があろうとなかろうと、どんな子どもであろうと基本の対応は同じ。必要に応じ特性に合わせた対応が必要。薬を投与すれば解決すると思ってはいけません。ティートレのスキルを持っていると子どもも先生も救われるのです。

 何度かこのブログでもペアトレの話題を出しましたが、学校の先生にもペアトレのスキルを学んで欲しいと思っています。赤平の報告では研修会で会場から、ティートレのスキルを持っている先生と、持っていない先生とが同時に子ども達と関わると子どもも混乱するという意見があったそうです。そうですよね。だから全ての先生に子どもと上手に関わるスキルを身につけて欲しいのです。別にティートレでなくても構いません。親業でもトリプルPでも。どれも基本はそんなに変わりません。子どもだけでなく、先生自身を救うために。

なんだか最近、辛い話しがいろいろあって、つい愚痴ってしまいました。
悪しからず m(__)m

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