北海道の千歳市は自分が小学校6年生から高校1年まで過ごした街です。その千歳市に青葉公園という大きな総合公園があります。公園の中には陸上競技場や野球場、テニスコートなどがあり、公園内を散策する道は1周4km程もあります。面積は東京ドーム22個分だとか。公園と行っても巨木が立ち並び、うっそうとした森林公園で野鳥の宝庫でもあります。自分のバードウォッチングの歴史はここから始まりました。
その公園をもう一度、歩きたいと前々から思っていました。ついでに千歳川をカヌーで下る計画を立て、Y先生を誘って、先週、北海道へと向かったのでした。
千歳に着いた翌日、朝早くに公園に出掛けるとリスや鹿が出迎えてくれました。公園と行ってもほとんど森です。ハルニレやホオノキなどの20mを越える巨木が野球場や競技場を隠しています。

しばらく歩くと、キョーン、キョーンと独特の鳴き声。クマゲラの声です。大きなドラミングの音も聞こえます。ドラミングとはキツツキ科の鳥が求愛や縄張り宣言の時に、嘴で木を突いて出す音のことです。今の時期、弘前公園でもアカゲラやアオゲラのドラミングをよく聞きます。クマゲラは体が大きいので、ドラミングにも迫力があります。どこで叩いているのかと探していると、突然、直ぐ目の前の大きな樹の幹にとまりました。クマゲラはキツツキ科最大の、鳩よりも大きな野鳥です。以前は白神山地にも生息していて、白神の自然保護のシンボルともなった野鳥です。絶滅危惧種のクマゲラがいる森だということで反対運動が起こり、青秋林道の建設が中止されました。

昔、青葉公園でクマゲラを見たことはなかったのですが、分布域が変わったのかも知れませんね。
写真のクマゲラは青葉公園ではなく、札幌の隣、江別市の野幌森林公園で撮影したクマゲラです。子育て中で、ヒナにエサをあげに帰って来るのを1時間も待って、やっとの思いで撮影しました。
これまで色んな野鳥を見てきましたが、クマゲラを観たは今回初めてでした。Y先生と二人で興奮して双眼鏡を覗いていました。
写真下はセンダイムシクイ。チヨチヨビーンと鳴きます。オコタンペ湖の展望台で。

写真下はクロツグミ。森一番の歌の名手です。素晴らしい声で囀ります。千歳空港の側、ウトナイ湖のバードサンクチュアリで。

バードウォッチングに始まり、バードウォッチングで終わったリフレッシュ休暇でした。