パパママ教室 最後の講話

院長のつれづれ

 5年前の4月から弘前市のパパママ教室で年に数回、未来のパパママ達にお話しをしていました。自分ではプレネイタルビジットの一環のつもりでした。プレネイタルビジットとは赤ちゃんが生まれる前から小児科医が育児指導や育児相談を行うことです。そのパパママ教室が今年の4月、集団指導という形から個別指導に変わります。保健センターで現在年4回行われていたものが、“ひろろ”で毎週個別に行われることになります。それと同時に小児科医(私)の講話がなくなります。集団から個別へというのは社会の流れなのでしょう。予防接種や健診も昔の集団接種、集団健診から個別接種、個別健診へと変わってきました。生活スタイルもそれぞれですし、指導するポイントもそれぞれですので、それは当然の流れなのでしょう。
先の日曜日は僕にとっての最後のパパママ教室、最後のお話でした。

 そのパパママ教室でこれまで僕は自分が一番伝えたいことをお話ししてきました。それは親子の絆の話し、愛着のお話しです。子どもを充分にあまえさせることで、安定した愛着形成がなされ、それが子どもの心にしっかりと安定した土台を作ります。子どもが心身ともに健やかに育つには子どもが親にあまえることがニード(必須)のことなのです。
パパママ教室はそれを少しでも伝える手段だったのですが、若いパパママにそれを伝える手段を新たに考えなければなりませんね。
市は参加者にはリーフレットを配るから大丈夫と言っていましたが・・・ (・_・;

 さて、今週、息子の大学の卒業式に出席しています。自分のパパ業もこれで一段落出来るでしょうか。

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