マイ保育所

その他のつれづれ

 以前、新聞でも報道されましたが、県のモデル事業としてマイ保育所なるものが、10月1日から津軽地域のいくつかの保育園で実施されます。その内容は体調不良児の預かりと代理受診。体調不良児とは微熱や少しの下痢程度の症状の軽い児のこと。ただ、これには医療機関を受診する前の子も含まれるそうです。代理受診とは親に代わってその児を医療機関に受診させること。
 症状の軽い体調不良児のお預かりはまだ良いのですが、受診前の児の症状が本当に軽いかどうかを誰が判断するのでしょう。まして代理受診なんて誰が言い出したのでしょう。その話を初めて聞いたとき返す言葉がありませんでした。自分で病児保育をやっていますが、僕はそれは必要悪だと思っています。本来ならばない方が良い。どうしても休めないときに最後の砦として子どもをお預かりする。ただし子どもの心に最大の配慮をして。しかし代理受診は少し違います。例えば保育園で子どもが体調を崩したとき、母に代わって医療機関を受診する。それはあまりに就労保障に傾いて子どもの心を蔑ろにしていると思うのです。体調が悪く、保育園に連れて帰れないときはそのまま病児保育室へ連れて行く・・・それはたらい回しというものです。

 そんな理由で僕はマイ保育所の協力医になることはお断りしていました。
安保法案も可決されてしまいました。世の中が危機的状況に陥ったとき、一等最初にしわ寄せが来るのは子どもとお年寄り。子どもを大事にしない国は滅びます。何だか日本の将来が不安でなりません。

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