マスク

院長のつれづれ

 先日ある会合で、市内に同じ小児科医院を開業している同期のS先生が、「自分も年を取って免疫能が低下して風邪を引くようになった。冬だけでなく、一年中マスクをすることにした」と言っていました。それを聞いて「自分はまだまだ大丈夫」と思っていましたが、しかしそうではなかったようです。3週間ほど前から風邪気味だったのですが、一向に治る気配もなく、先週の木曜日ついに発熱してしまいました。悪寒筋肉痛もあり、てっきりインフルエンザと思いましたが、何度調べても迅速試験は陰性。インフルエンザだったらしばらく休診にするつもりでしたが、翌朝には解熱。まだめまいはありましたが、何とか外来をこなしました。
 発熱の原因は副鼻腔炎。去痰剤と漢方薬を飲み始めたばかりでしたが、間に合わずの発熱。諦めて抗生剤を飲み始めました。しかしそれでも中々軽快せず、一昨日から強い抗生剤を飲み始めました。少しは良いようですが、まだ鼻汁と頭痛は続いています。

 自分の免疫力には自信を持っていたのですが、年と共に衰えてきているのでしょう。しかし自分はマスクでの診察はまだ抵抗があります。言葉と目だけで気持ちを伝えるコミュニケーション力に自信がありません。
特に小さい子ども達に対しては・・・。

マスクは表情を隠し、円滑なコミュニケーションを妨げます。
実はコミュニケーションにおいて、非言語的なコミュニケーションの方が遥かに大きなウエイトを占めていると言われています。
する必要のない場所で、誰もがマスクをしている日本の社会が僕は心配になるのです。
副鼻腔炎は人にうつす感染症ではないので、相変わらずマスクをしないで診療していました (^_^;

 日曜日、晴れ上がった空を恨めしく見上げながら、岩木山を撮っていました。

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