マスク

院長のつれづれ

 ネット上でアベノミクスならぬアベノマスクが話題となっているようですが、自分も先週、メルマガに「ガーゼマスクを百害あって一利なし」などと書いてしまいました。しかし後からそれはちょっと言い過ぎだったと反省しています。
全く一利もないわけではありません。マスクの限界を知り、使い方さえ気をつけていれば、それなりの意味はあるでしょう。

 布マスクの有効性:もちろん目が粗いので、正面の相手のエアゾルを防ぐことは出来ません。従って医療用には全く不向きです。しかし今、咳をしている人が自分の唾液を遠くに飛ばさないことは出来るでしょう。それでもエアゾルが漏れ出ることは理解する必要があります。配付されるマスクは別にして、市販の布マスクには可愛いものも多くあるようです。お母さんが用意した可愛いマスクなら子どもも喜んで付けてくれるという話しも聞きました。

 布マスクの使い方:安倍さんの布マスクが妙に小さく少し滑稽でした。マスクの付け方ですが、サージカルマスクにしても鼻を出して付けている人を見ます。これでは効果はありません。必ず鼻を覆いましょう。布マスクは洗って使えますが、逆に洗わずにいると内側で雑菌が繁殖し、むしろ不潔です。必ず毎回洗いましょう。

 布マスクだけでなくサージカルマスクにしても効果は限定的です。ウイルスに感染するのはむしろ手で鼻や目を触ることと言われています。ですので感染の恐れのあるものを触ったら、その都度手を洗いましょう。嵐が手洗いの歌を歌っているそうですね。まだ聞いていませんが、手洗いの重要性をアピールしているのは良いことです。
「マスクをしたら絶対にマスクに触るな、外すときは耳に掛けるゴムの部分を持って捨てる。そうでなければ意味がない」と書いてあるものもよく見ますが、それを実行するのはなかなか大変です。僕でもそれは難しく、つい触ってしまいます。そこでマスクに触る前後に出来るだけ手をアルコール消毒しています。

 もう一つ、国から各医師会毎に大量のサージカルマスクが届いています。布マスクは医療機関にマスクを回すための施策でしょうか。それならとても納得できます。そう説明すれば安倍さんの株も少しは上がるのでしょうが・・・。

 手洗いやアルコール消毒する回数が格段に増え、おかげで手荒れが酷いです。保湿クリームの消費も激しいです (^_^;

写真は湯段のミズバショウ。雪解けを待ちわびていたかのように、早速ミズバショウが小さく咲き始めていました。

filed under: