山の緑がいよいよ目に鮮やかな季節です。日曜日、Y先生と八甲田の蔦沼へバードウオッチングに出掛けました。遊歩道を歩くと、清々しい森の香りが身体を包みます。今回は多くの人が歩く「沼めぐりの小路」ではなく、「野鳥の小路」を歩きました。歩く人が少ないからか、あまり整備されていませんでした。しかし、むしろ原始の森を感じられて心地良かったです。キビタキやオオルリといった夏鳥と出会えることを疑いもしなかったのですが、何故か姿どころか鳴き声すら聞こえません。聞こえるのは「アーヂーィ、アーヂーィ」という騒々しいエゾハルゼミの声だけ。遠くで「ポポ、ポポ」とツツドリの声が聞こえていました。直接双眼鏡で観察できた野鳥は沼のオシドリだけでした。何故でしょう?野鳥の森のはずなのに・・・。
しかしその代わり、モリアオガエルの産卵に出会うことが出来ました。
「コロロロロ、コロロロロ」とまるでもののけ姫に出てくる言霊のような鳴き声が森に響いていました。ちょっと元気過ぎるエゾハルゼミと、モリアオガエルの可愛らしい鳴き声の合唱に癒やされました。
写真左は木の枝に産み付けられたモリアオガエルの卵です。卵は泡のボールに包まれています。
写真右は産卵中のモリアオガエル。どこに蛙かいるか分かりますか?
雌と雄と2匹いますよ。